オリーブ油付地中海型食は乳がんリスクを低下

 2015.10.6 EurekAlertより  
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=51391&-lay=lay&-Find 

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エクストラバージンのオリーブ油を追加した地中海型食生活を送るスペインの女性は、相対的に乳がんリスクが低いようだ、というスペイン・ナバラ大学からの研究報告。 

乳がんは、女性のがんによる死亡の筆頭原因であり、食事は乳がんリスクに対する変更可能なリスク因子と考えられている。 

地中海型食は元々オリーブ油を豊富に使い、ナッツ類などの植物性食品と魚介類が豊富である。研究チームはエクストラバージンオリーブ油(EVOO)あるいはナッツ類を補強した地中海型食と低脂肪食を比較した2つの介入研究を検討した。

2003年から2009年にかけて4,282名の60-80歳で心血管系疾患のリスクの高い女性が集められた。女性らはランダムにEVOO群(1,476名)とナッツ群(1,285名)と対照群(1,391名)に分けられた。

対象者は、EVOO(週1リットルを参加者家族に)またはミックスナッツ(1日30g、内訳はウォルナッツ15g、ヘーゼルナッツ7.5g、アーモンド15g)を与えられた。対照群には脂肪を減らすようにという食事指導が行われた。 

対象女性の平均年齢は、67.7歳、平均BMIは30.4、大部分が55歳前に更年期を迎えており、3%はホルモン置換療法を行っていた。平均5年近くの追跡調査によって、全体で35名の女性が新たに悪性乳がんと診断された。 

データ解析の結果、オリーブ油を補助された地中海型食群の女性においては、多変量調整ハザード比0.32と、対照群に比べて相対的な悪性乳がんのリスクが低いことが明らかになった。ナッツ類を補助された地中海型食群には、有意なリスクの低下は観察されなかった。 

著者らは、本研究の参加者を集めた時点では乳がんは主要なエンドポイントではなかったこと、また症例数も少なかったことを指摘しており、オリーブ油自体あるいはそれが地中海型食の文脈で使用されたことに効果があったかどうかを確定することはできないとしている。 

LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=51391&-lay=lay&-Find