沖縄の野菜 モーウィ(赤毛瓜)

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今年も例外なく暑い夏日が続いていますね。暑いと体力が奪われ、食欲も減退しがち。ついつい冷たい食べ物や飲み物に手が伸びがちですが、夏ばてを避けるためにも、栄養をしっかり摂って体力維持に努めたいものです。

今日は沖縄の夏野菜のひとつである、赤毛瓜をご紹介します。赤毛瓜は15世紀ごろに中国から沖縄に伝えられたといわれています。字のごとく、表面の皮が赤茶色の瓜で、方言ではモーウィと呼ばれています。

一般的な大きさは長さ30cmで直径10cm前後くらいです。1本100円前後、産直市場では100円を切るものもあるので、とてもお買い得です。

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ぱっと見はお世辞にも魅力的とはいえませんが、身は真っ白でとても瑞々しいです。モーウィは95%以上が水分ですが、栄養価は非常に高く、暑いこの時期だからこそ必要なカリウム、ビタミン類を豊富に含んでいます。効能としては、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の予防に効果があります。

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モーウィを切ると、きゅうりのようなにおいがしますが、味はきゅうりのような青臭さはまったくなく、どちらかというと無味にちかい淡白な味です。そのため、味付けに使う調味料によって、いろんな料理に展開できるという優れものなのです。

食感はシャキシャキと非常に軽快で、時間がたってもその食感が失われないのが魅力です。薄くスライスしたものに、お好みにドレッシングをかけるだけで、即席サラダのできあがり。沖縄では、シーチキンと鰹節をのせて、ポン酢をまわしかけて食べることが多いです。

また、三杯酢や甘酢であえたり、漬物にしたりする以外にも、含め煮にしたり、炒めたりと、本当にどんな調理法でも調味料にも合う万能野菜なのです。