コンブ茶って本当に体にいいの?

a3

By Ellie Krieger October 29, 2014

コンブ茶の勢いは目を見張るものがあります。飲み物の部類でも、生きたままの微生物が繁殖して醸造されているので生物学的観点からも非常に注目されています。何世紀も前にアジアで発祥したこの飲み物は長い間オルタナティブな健康愛好家の間で人気があります。しかし、ファッション誌の編集者たちが話題しているのを小耳に挟み、さらには12歳の娘に買ってくれと頼まれるとなると、この飲み物が最近の流行の流れに乗っているのだと知りました。

コンブ茶って何?
コンブ茶とは醗酵した紅茶のことで、細菌培養とイースト菌を紅茶に混ぜたものです。砂糖やフルーツジュースや他のフレーバーを混ぜることもあります。「きのこ紅茶」と呼ばれたりもします。なぜなら醸造する過程で細菌とイースト菌がマッシュルームのかさのように巨大化するからです。

この飲み物はかすかに発泡性で甘酸っぱい味がします。ときおり微生物の混合物が浮いていることもあり、それだけを聞くと魅力的には思えませんが、ワインに残留物があることとなんら変わりありません。コンブ茶は醗酵して製造されるアルコール飲料と同様に酸度が高く、糖質、Bビタミン群、抗酸化物を含んでいます。カロリーは(主に砂糖分の)8オンスにつき30キロあり、他のソフトドリンクに比べてかなり低い値となっています。

今では健康食品店やスーパーなど、どこでも低温殺菌されたもの、されていないものの両タイプのボトル入りコンブ茶が様々なフレーバーで購入することができます。この飲み物は市場で大人気となっており、ホールフードマガジンでは、総売り上げは2015年までに5億万ドルに達するだろうと予測している。

「酢母」と呼ばれる培養スタートキットを購入したり、培養して分けつした菌を友人から分けてもらい、綺麗なジャーで7~14日間ほど醗酵させると、自家製醸造できます。自己醸造する場合は、正しい方法を調べて、衛生管理をしっかりと保った状態で行うことが大事です。

コンブ茶は体にいいのでしょうか?
コンブ茶は消化障害から関節炎、癌などあらゆるものを治療してくれる魔法の万能薬として大げさなほどに勧められてきましたが、有害なアルコール飲料であると否定的にも言われています。

コンブチャに関する最大の治療薬としての訴えは動物実験例が数件あるのみで、人体に対する確実な研究はなされていない。しかしながら、健康効果はいくらかあるようで、低温殺菌されていない、菌が生きたままのコンブ茶にはプロバイオティクスや善玉菌(ヨーグルトに存在)やが豊富に含まれており、免疫機能や体全体の健康を高めてくれているということです。

マイナス面としてはコンブ茶のプロバイオティクスは低温殺菌をすると生存できないので、低温殺菌しない状態で飲むと、衛生管理が整った環境で製造されていなかった場合は、食の安全を脅かすことになる可能性があるということです。コンブ茶を過剰摂取、あるいは腐敗したコンブ茶を飲んだ場合の副作用として挙がっている副作用には、腹痛や酸中毒、醗酵中に増殖したカビに対するアレルギー反応や自家製醸造した際にセラミック製ポットから解け出た重金属の中毒性などがあります。

アルコール成分に関して言うと、政府はノンアルコール飲料として販売するのであれば、アルコール成分は0.5%未満でなければならないと義務付けています。ペットボトル入りコンブ茶はその基準を満たさなければならず、そうでなければ、販売できないというリスクがあります。製造過程によりますが、自家醸造する場合、アルコール成分には幅があり、ビールに近い量に近づくことすらできます。

結局のところ・・・
コンブチャは魔法の飲み物ではありません。しかし、低カロリーで低糖質、それに健康的でおいしい飲み物になりえます。どんな食べ物や飲み物にも言えることですが、何事もやりすぎはよくありません。適度に楽しむ程度にしておくのが賢明でしょう。

自家製コンブ茶を飲む場合は、それがきちんとに製造されたものだと確信しているものだけにしましょう。ペットボトル入りを購入する場合は、評判のいい市販のメーカーのものを選ぶべきです。また安全面から言うと、子供や妊娠中の女性や易感染性免疫性の人がコンブ茶を飲む場合は、低温殺菌された製品だけにしましょう。

Kombucha: Is it really good for you? 
https://www.washingtonpost.com/lifestyle/wellness/2014/10/28/7ba5f68a-5ad6-11e4-8264-deed989ae9a2_story.html