寝かせ玄米の作り方

(材料)

玄米 4合、 小豆 50g、 塩 小さじ1弱

* 塩は玄米に含まれるカリウムを中和し、玄米の外皮をやわらかくします。
* 小豆には細胞の老化を防ぐ、ポリフェノールが含まれています。

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全体がたっぷりとつかるように、水を入れ、さっと一混ぜして、水を替えます。
全体が浸るくらいの水を入れ、泡だて器でぐるぐると玄米と小豆を混ぜます。
こうすることで、玄米と小豆の外皮に傷をつけ、吸水しやすくなります。

数分間、混ぜ続けると水が濁ってくるので、水を入れ替えます。2,3回程繰り返します。

洗い終わったら、炊飯器にセットして分量どおりの水と塩を加えます。最低でも3~5時間ほど浸水させます。

炊飯器に玄米モードがあれば、玄米モードで炊きます。通常モードでも熟成させるうちに柔らかくなるので、問題ありません。炊き上がったら、余分な水分を抜くために、全体を混ぜます。

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温状態で3日間熟成(放置)させます。
1日に1度は全体をよく混ぜます。

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通常の白米に比べて、準備から炊きあがるまで、時間も手間もかかります。玄米と小豆の値段も、普通の白米に比べると割高です。そして寝かせ玄米を作るのに一番のネックになるのが、3日間炊飯器が使えないということでしょう。72時間も保温機能を使用するということは、言い換えると、常に炊飯器を使用するということで、電気代もかかります。

ですが、この寝かせ玄米を一度食べてみると、その美味しさのとりこになってしまいます。

私はたいてい、夕食後に台所の片付けを終えてから、玄米を洗って朝まで浸水させ、翌朝出かける前に炊飯器のスイッチを入れます。帰宅後、炊飯器の玄米を天地を返すように混ぜて、そのまま保温。これを2日続け、3日目の夕飯時には食卓に出します。残りは1食分ずつに小分けにして保存します。

肝心の効果について報告します。私の場合、お昼ご飯に軽く1膳、そして夕飯には半膳ほどの寝かせ玄米をこの2週間程食べていますが、まずお通じがよくなりました。これは明らかです。そして腹持ちがよく、空腹を感じなくなりました。以前は仕事中に小腹が空いたと感じると、飴やクッキーなど、常時何かをつまんでいましたが、今ではその欲求が大幅に減りました。また、寝つきが良くなり、朝も寝起きが軽くなった気がします。

主人は、基本的に夕食時のみ1膳の寝かせ玄米を、同じく2週間食べていますが、体が軽くなったと話してくれました。以前は、早食いの大食い。また夕食後に甘いものやスナック菓子も食べる悪い食習慣があった彼ですが、(仕事のストレスを発散するためと言っていましたが)今では全くそれがなくなりました。

もともと玄米の味に抵抗はなく、今までも何度か玄米食を試してきましたが、いまいち長続きしませんでした。手間をかけるほどの味ではなかったからです。ですが、今回寝かせ玄米を始めてみると、想像以上の美味しさに手間を惜しむだけの価値を見出せました。

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小豆の量が少ないのが我が家流。
計量時にまず玄米3合をボールに入れ、
4合目の1/4分を小豆にして、
水加減は4合分がベストな配分です。

寝かせ玄米でデトックス、ダイエット!

a1寝かせ玄米を知っていますか?最近テレビや雑誌でも注目の健康法、ダイエット法として特集が組まれていたり、きれいな女優さんやモデルさんがブログなどで紹介することも多いので、健康や美容、ダイエットに興味のある方なら、聞いたことがあるかもしれませんね。実践している方も多いと思います。

寝かせ玄米とは、通常通りに炊いた玄米を3日以上炊飯器で保温して熟成させてから食べる玄米のことです。
熟成させると玄米に含まれる酵素の働きが活発になるので、酵素玄米とも呼ばれています。通常の玄米よりも寝かせ玄米に注目が集まっているのは、この酵素の働きにあります。

玄米に含まれる酵素の一つにγ-アミノ酪酸、ギャバがあります。ギャバは植物や動物、人間の体内にも存在する天然アミノ酸です。ギャバには血圧を下げる作用があり、高血圧の予防に効果があると分かっています。また血中のコレステロールや中性脂肪をコントロールして糖尿病予防にも効果が期待できます。ギャバを摂取すると、基礎代謝量が上がり、やせやすい体質に変わります。酵素のほかにも、玄米には腸内環境を整えてくれる食物繊維を初め、多くの栄養素が含まれています。

玄米には鳥などの外敵から身を守るために備わったとされるフィチン酸という高い解毒排泄力を持つ成分が含まれており、この成分によってデトックス効果も得られるのです。以前は、このフィチン酸のせいで、ビタミンやミネラルなども体外へ排出されると思われていましたが、研究が進むにつれて、フィチン酸がガンや動脈硬化などの病気を引き起こす活性酸素の育成を阻止する高酸化作用を持ち、がん細胞の発生や増殖を抑制するなど、病気予防にも多いに影響があると分かってきています。

栄養価値はもちろんのこと、寝かせ玄米の利点は何よりも長時間をかけて保温することで、玄米がやわらかく、もちもちとした食感になることです。玄米は食感がボソボソしていて食べにくいと敬遠していた人も多いかと思いますが、寝かせ玄米ならその心配は全くありません。時間の経過と共に粒の柔らかさが目に見えてわかります。

柔らかくなると言っても、噛み応えは十分にあります。玄米を食べると便秘や下痢になる人もいますが、それは玄米を柔らかく炊けていない(ボソボソ食感)ために、十分に噛んでいないから消化不良を起こしてしまうのです。寝かせ玄米なら、食感に違和感を感じることはなく、むしろ、噛めば噛むほど玄米の持つ甘みを感じることができますし、ゆっくり、じっくり噛むことで、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを抑制するので、ダイエット効果も期待できます。

玄米は白米に比べて、明らかに多くの栄養素を含んでいますが、実はカロリーはほとんど同じだということをご存知ですか。ごはん(炭水化物)はカロリーが高くて食べると太る、と思われがちですが、(現にごはん抜きダイエットがあるほどですから)太る、太らないはカロリーではなく、それをきちんと代謝できるかどうかなのです。代謝に必要なビタミン、ミネラル、食物繊維、そして酵素などの副栄養素は玄米には含まれていますが、白米にはほとんど含まれていません。

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白米も玄米も私たちの活動のエネルギーとなる炭水化物が主で、熱を生み、体を温め、代謝をあげてくれます。逆に、炭水化物を極端に減らすと、体が冷え、代謝不良となり、体脂肪率があがって、不健康な体重減少につながります。健康的な日常生活のためには、やはりごはんを省くことはお勧めしませんが、どうせなら、栄養価値が高く、美容、健康、ダイエット効果の得られる玄米を取り入れてみてはいかがでしょうか。