ウエストが太いのは食べ過ぎより運動不足が原因

2014.7.15 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45241&-lay=lay&-Find

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カロリー摂取量の増加ではなく、座位の生活が増えたことが米国の肥満の主因ではないか、という米国国民健康栄養調査のデータの新しい解析結果を、スタンフォード大学の研究者らが発表した。

過去20年間に身体活動量の急激な減少とBMIの増加がみられるが、カロリー摂取量には変化がないということだ。国民全体の余暇時間における身体活動の低下、特に若い女性のそれが肥満率の上昇の主要な原因であろうとしている。

解析によると、米国の成人女性のうち身体活動をしないと答えた者の割合は、1994年の19.1%から2010年の51.7%へと急激な増加を示している。 男性も、1994年の11.4%から2010年の43.5%へ上昇している。この間平均BMIは、緩やかに上昇を続けているが、18-39歳の若い女性の 間でもっとも大幅な上昇が観察されている。

特に、黒人とメキシコ系女性で身体活動量の低下が顕著であったという。

研究チームはまた、腹部肥満についても検討した。腹部肥満を、腹囲が男性102センチ以上、女性88センチ以上と定義したとき、男性は毎年0.27%、女性は0.37%ずつ平均腹囲が上昇していた。

食べすぎが、しばしば肥満の原因として非難されるが、今回の研究結果からはカロリー摂取と肥満の間には関連がみられなかった。それとは対照的に、身体活動量 の低下とBMIの上昇に関連がみられた。「我々の知見は、米国の肥満の増加が日々のカロリー摂取量の増加を主要な原因とするものであるというおなじみの説 を支持していない」と主任研究者のラダバウム博士は結論付けている。「米国の肥満の増加はよく認識されており最近では肥満の有病率は安定化する傾向にある が、我々の分析では、隠された腹部肥満や、若い女性、また人種や民族によっては依然として注意を払う必要があることを示している。」

出典は『米国医学雑誌』。    

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45241&-lay=lay&-Find