紫のジャガイモはがんの増殖を抑えるかも

2015.8.27 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=50865&-lay=lay&-Find

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紫のジャガイモに含まれる成分ががん幹細胞を殺傷しがんの伸展を止めるかもしれない、という米国ペンシルバニア州立大学からの研究報告。

紫のジャガイモは、ジャガイモの原産地南米アンデス地方に存在する近縁栽培種である。

研究チームは焼いた紫のジャガイモが、結腸がん腫瘍細胞の増殖をインビトロおよびマウスを用いた実験で抑制することを発見したという。

筆頭研究者のジャイラム・ヴァナマーラ准教授は、幹細胞を攻撃することががんに対抗する効果的な方法である、と述べている。「あなたはがんの幹細胞を雑草の根のようなものと考えれば良い。あなたは雑草を刈っても根が残っていればまた生えてくる。同様にがん幹細胞が残っている限りがんは増殖し伸展するのである。」

インビトロの実験で、焼いたジャガイモの抽出物は、がん幹細胞の死滅率を高め、がんの伸展を抑制することが明らかになった。そこで次に、結腸がんのマウスモデルを用いて、検証したところ、同様の効果が確認されたという。ヒトに換算すると、1日に中くらいのジャガイモなら2個、大きいものなら1個で効果が期待できるという。

紫のジャガイモには様々な成分が含まれており、それらが協同してがんの殺傷効果を発揮しているのだろう、と研究チームは推測している。成分としては、アントシアニン、クロロゲン酸、難消化性でんぷんなどが考えられるという。

「我々の初期の研究で、紫のジャガイモを含む様々なジャガイモに難消化性でんぷんが含まれており、腸内細菌の食料になっていることがわかっていた。細菌は酪酸のような有益な短鎖脂肪酸を生産してくれる」とヴァナマーラ准教授は述べている。「酪酸は腸の免疫機能を制御して、慢性炎症を抑え、それががん細胞を自滅へと追いやる助けになるのではないか。」

出典は『栄養生化学雑誌』。 (論文要旨) 

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48152&-lay=lay&-Find

10日間クレンジング・ダイエット

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Last Updated on May 06, 2015 | By Kiki Michelle A small glass of water beside a lemon.
LIVESTRONG.COM http://www.livestrong.com/article/321463-10-day-cleansing-diet/
Photo Credit PASHA18/iStock/Getty Images

デトックス・ダイエットとも言われることがありますが、クレンズ・ダイエットは体内の老廃物を排除する簡単な方法として推進されています。クレンズ・ダイエットの中には、自然食品を食べなければならないものもあれば、口にできるのは水分だけというタイプもあります。クレンズ・ダイエットはまた、体重が増える要因となりうる物質を体外に排出して体重を落とすのに役に立ちます。ここ数年、マスター・クレンズ・ダイエットが人気となっている一方、それ以外の10日間クレンズ・ダイエットも同様に人気を得ていて、様々な種類があります。

クレンズ・ダイエットの種類

クレンズ・ダイエットには摂取する食事の種類に液体や固形などがありますが、そのどれもが、大幅な食事制限があります。例えば、人気のマスター・クレンズ・ダイエットであればレモン汁、唐辛子、メープルシロップを蒸留水に混ぜ合わせて、クレンズ・ダイエット期間中はずっと飲むことになります。それ以外だと、例えば肝臓クレンズ・ダイエットであれば、口に出来る物といえば果物と野菜だけとなります。しかしながら、食事を組み込んだクレンズ・ダイエットが最も健康的だとCBSニュースは報じています。そういうダイエットであれば、10日間ずっと続けやすいのかもしれません。

クレンズ・ダイエットで考慮すべき点

ダイエットの種類によっては、人気のあるもの無いものなどありますが、標準タイプがあるわけではありません。ダイエット方法を選ぶ際は、各自の生活習慣や全体的な食習慣によって決めます。例えば、ある特定のクレンズ・ダイエットが予算に合うか、または10日間持続できるものかどうかの判断が、ダイエット方法の選択をする際に役立ちます。更に、クレンズ・ダイエットの中には、10日間は日持ちする最低限の食材の購入をしなければいけないものもあります。他には、生鮮食品ダイエットなら10日間のうち、1回以上は新鮮な野菜を購入しなければいけません。また、選んだクレンズ・ダイエットに必要な準備のことも考えておかなければいけません。野菜や果物は学校や職場に持っていけるように準備しなければいけませんね。

クレンズ・ダイエットで努力すべき点

クレンジング・ダイエットが体重を減らす、または健康的な食習慣を整えるのに効果的である一方、このようなダイエットには、いくつか努力がつきものです。多くの人々がクレンズ・ダイエットであっという間に体重を減らすことができた人は多くいるが、体重減少を維持するのは難しいことであるとCBSニュースでは報じている。10日間のクレンズ・ダイエット期間中は必要不可欠なビタミンや栄養不足に苦しむかもしれません。なので日常的な食事にサプリメントを組み込むよう考えてもいいかもしれません。

デトックス中に控えるべき食べ物と飲み物

クレンズ・ダイエット中は様々な食事を避けなければいけません。どんなダイエットでもダイエット中は肉、乳製品、アルコール、カフェインなどは摂取しないように提言しています。Whole Livingでは、先述した食材などはグルテンフリーの穀物類、あるいは乳製品はライスミルクやアーモンドミルクなどに換えることができると強調しています。温かい飲み物が欲しくなったとしたら、自然甘味料を入りのカフェイン抜き紅茶がクレンズ・ダイエット中には最適の代替品となります。

副作用

MAYOクリニックはクレンズ・ダイエット中に活力が出たと報告する人もいれば、疲れたと不満を報告した人もいた言及しています。クレンズ・ダイエットの問題点は他にも脱水症状やめまい、吐き気などもあります。深刻な副作用を防ぐには、体がクレンズ・ダイエットにどのように反応するのかに気をつけて、問題が起きたらすぐに中止することです。どんなダイエットにもつきものですが、クレンズ・ダイエットを始める前には、かかりつけ医に相談して、不利な副作用に陥るリスクを減らしましょう。

10 Day Cleansing Diet: LIVESTRONG.COM
http://www.livestrong.com/article/321463-10-day-cleansing-diet/

睡眠不足は脂質摂取量を増やす

2015.2.26 EurekAlertより 
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専門家は長年にわたって不十分な睡眠が体重増加につながることを警告してきた。米国ペンシルバニア州立大学の研究チームは、我々が夜間のトータルの睡眠時 間が不足しているときにより多くの食品を食べるだけでなく、脂質をより多く食べ炭水化物を少なくし、それは脂質の摂取を増やす脳内の顕著性ネットワークの 活動の結果であることを明らかにした。

この分野の研究の多くは、体重増加を導く代謝性ホルモンの変化に焦点を当てている。それ以外の脳内の変化の研究はまだやっと始まったばかりだという。

「我々は領域的な脳機能の変化が睡眠不足後の摂食行動の変化に与える影響の大きさについて知りたいと考えた」と主任研究者のヘンギ・ラオ博士は語っている。「本研究は、シフト労働に従事する約1500万人の米国人のためのものといえる。」

研究チームは、34名の睡眠不足の参加者と12名の対照者を対象に、5日間の睡眠不足実験によって人工的に睡眠不足を起こした場合の、脳内機能を機能的MRIで測定し、同時に三大栄養素の摂取については実際の摂食を観察した。

そ の結果、睡眠不足の参加者は、夜間起きているときに1日平均1,000kcalのカロリーを摂取したが、睡眠不足の翌日の昼間のカロリー摂取は対照群と変 わらなかったという。けれども、三大栄養素の摂取量を比較したところ、健康な成人は寝不足の翌日昼間により多くのカロリーを脂質から、より少ないカロリー を炭水化物から摂取していた。

研究チームはまた、睡眠不足の参加者は顕著性ネットワークと呼ばれる脳内の連結性が増加することを発見した という。これは様々な脳機能に関わる幾つかのカギとなる脳内ネットワークのひとつである。このネットワークの連結性と脂質からのカロリー摂取量には正の相 関が見られ、炭水化物からのカロリー摂取量には負の相関がみられた。

「我々は本研究が脳内ネットワークの連結性と実際の三大栄養素の摂取 割合と睡眠不足について検討した初めての研究であると考えている」とラオ博士は語っている。「自己申告で空腹レベルを調べた類似の研究はあるが、本研究は 実際の睡眠不足の効果を検証しており、今日の社会で頻繁に見られる慢性的な部分的睡眠制限においても類似の変化が起こることが考えられる。」

出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)  

・LINK de DIETより抜粋 
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甘酒の健康効果

Last Updated: May 21, 2012 | By Sharon Perkins
http://www.livestrong.com/article/557273-the-health-benefits-of-amazake/

a3日本酒のように、甘酒はお米を原料にできていますが、アルコールは含まれていません。
写真: Jupiterimages/Photos.com/Getty Images

米とこうじを混ぜることで、日本酒を含めて、いくつかの伝統的な日本の商品を作ることができます。甘酒というノンアルコールの日本の飲み物も、同じ原料の組み合わせで作られる日本の主要食品です。甘酒は飲み物と同様に、プリンやパイのフィリング、その他のスィーツにも使用されます。市販の甘酒は砂糖が追加されているので、手作りしたものよりも甘みが強い傾向があります。甘酒から得られる健康効果は、原料の米の種類や追加される砂糖によって変わります。

消 化
甘酒は調理済みのお米と米にこうじ菌を混ぜたものを、暖かい場所で数時間培養してできる物質である麹を混ぜて作ります。甘酒のような発酵食品は消化不良の時に、腸によく効く効果があります。甘酒に含まれる酵素は、脂肪や複合炭水化物、タンパク質を分解し、体内で使えるようにしてくれます。

毒素に対する効果
2004年10月に発行された「ケミスフィア」という日本の研究雑誌によると、こうじ菌で醗酵させたお米は、塩化ビニルのような塩素のような毒素を体内から除去するのに役立ちます。この研究では、2年間に渡って、お米とこうじ菌を混ぜた物を摂取した日本人女性と摂取しなかった女性の塩化ビニルや他の毒素の血中濃度を比べました。お米とこうじ菌の混合物を摂取した女性は、そうでない女性よりも、より多くの毒素を除去することができました。これは検査対象が9人と言う小規模の研究であったが、お米と麹の混合物の効果を示しました。

玄米から作られた甘酒は白米の甘酒よりも、はるかに多くのビタミンやミネラルを含んでいます。玄米は米の外皮である糠や胚を取り除いていない状態なので、ビタミンB複合体、ナイアシン、チアミン、ビタミンE、食物繊維などを含んでいるのです。玄米は鉄分や亜鉛、カリウムやカルシウム、マンガン、マグネシウムなどの宝庫でもあります。

糖分のバリエーション
市販の甘酒は自家製のものよりも、はるかにバラエティに富んでいます。市販のものはよく麹の代わりに科学性の酵素が使われています。麹のように、これらの酵素は発酵を促すので、メーカーは甘い製品を作るような特定の酵素を選びます。炭水化物の摂取量を制限したいのであれば、市販の甘酒は糖分が多すぎるかもしれません。自家製の甘酒なら、加える麹の量を調整して甘さも調整することができます。麹の量が多いほど、甘くなるのです。甘酒には50%の単糖と50%の複合炭水化物が含まれていて、すばやく長持ちするエネルギー源になると、「癒しの和食」で著者のジョン・べレム氏は説明しています。

LIVESTRONG.COM:The Health Benefits of Amazake
http://www.livestrong.com/article/557273-the-health-benefits-of-amazake/

「和風月名: 7月と8月」

7月の和風月名は「文月」と表し、「ふみづき・ふづき」と読みます。 7月の行事である七夕の日に人々が短冊に歌や字を書いて書道の上達を祈ったことが由来とされています。 「文」という漢字には、文字や文学など言葉に深く関わっているからでしょう。

a1今でこそ夏の行事としてよく知られている七夕ですが、実は奈良時代に中国から伝わったものなので、文月の由来も他の月名と同様、諸説のうちの一つと言われています。 他には、稲の穂が含む月であることから「含み月」 「穂含み月」の意であるとする説もあります。 

6月までの和名の由来を考えると、自然や農作物に関連する由来の方がしっくりきますね。

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8月の和風月名は葉月(はづき)です。 その意味は文字通り、木の葉に関連するというのが一般的です。以前にも説明しましたが、和風月名は旧暦を基にしているため、現代の新暦とは、少し時差があります。 なので、葉月が示す8月というのは、今よりも1ヶ月半程あとの9月半ば頃と想定するのが正しいでしょう。 秋口と言えば、木の葉が紅葉して落ちる月、「葉落ち月」という説が有名なのはこのためです。

他には、稲の穂が張る「穂張り月(ほはりづき)」という説や、雁が初めて来る「初来月(はつきづき)」という説、南方からの台風が多く来る「南風月(はえづき)」という説などがあります。 また、十五夜の時期を指した「月見月(つきみづき)」の別名もあります。

「安全でない」 人工のトランス脂肪酸は3年以内に廃止、とFDA(米国食品薬品局)が命じる

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米国食品薬品局は冠動脈性心疾患を減らし毎年報告される多くの致命的な心臓発作防止するために-あらゆる食品に含まれる-人工トランス脂肪酸に対して今後3年以内に全面禁止を実施する計画である。| AP
Jun 17, 2015 

ワシントン
– マーガリンやクッキー、冷凍ピザなど、あらゆる食品に含まれる人工トランス脂肪酸は安全に食べられるものではなく、今後3年以内に食品から除去しなければならないと米国規制当局は発表した。

フロスティングやクラッカーなどによく使われている部分水素添加油脂(PHO)も、毎年何千人もの米国人に心臓病や致命的な心臓発作を引き起こす要因となっており、「概して安全ではない」物質であると、米国食品薬品局(FDA)は発表した。

「FDAの対応は人工トランス脂肪酸が主な原因であり、それはすべての米国人の心臓の健康に対する責任を表している。」とFDA局長代理のステファン・オストロフ氏は発表し、2013年にそれらを禁じるとした計画を追認した。

「この活動により、冠動脈性心疾患の数を減らし、毎年報告されている何千もの致命的な心臓発作の防止に繋がると期待している。」

部分水素添加油脂では、全く健康効果は得られず、米国医学研究所は以前にも安全な摂取レベルはないと位置づけている。

米国の食品製造業者は2006年より、缶詰や袋詰めされた商品の外装表示にはトランス脂肪酸に関する内容物情報を含めるように義務付けられている。

法律上は未だに、食品1人前当たりのトランス脂肪酸の量が0.5グラム以下であれば、含有量をゼロと表示することを認めているが、FDA監察官は法律改正に向けた取り組みを別途で進めており、監督機関によって特例が出ない限り、部分水素添加油脂は今後3年以内には、いかなる食品にも使用できなくなる。

FDAの報告によると、外装表示規定や食品業界の対応のおかげで、トランス脂肪酸の消費量はこれまでに78%も減少している。

「トランス脂肪酸の摂取量が大幅に減少しているとは言え、現在の摂取量でも一般の健康に対する関心は残ったままだ。」とFDAは述べている。

ニューヨークのマウント・シナイ・ベス・イスラエル病院の臨床栄養学科部長のレベッカ・ブレイク氏によると、現在の食品外装表示に関する法律は消費者を誤解させているという。

「商品の1人前にあたるトランス脂肪酸の量が0.5g以下なら、トランス脂肪フリーという表示が合法と認められているが、現実的にクッキーを1枚、ポテトフライなら5本だけを食べる人なんているのでしょうか。たいては1人前と設定されている量は増え、消費者は気づいている以上に食事をすることで、はるかに多くのトランス脂肪酸を摂取しているのです。」

食品製造業者は今後3年間で、「部分水素添加油脂を含まない商品を改良するか、あるいはFDAに部分水素添加油脂の特定使用の商人を申請しなければならない。」と関係機関は述べている。

2018年の6月半ばまでに部分水素添加油脂は「FDAの承認がない限り、食用品には含めてはならない」ことになる。

食料品製造協会は3年間の猶予を与えられたことに満足しており、「この期間が与えられたことで、各食料品メーカーは適切な代替品へ切り替えができるし、あるいは食品添加物の使用承認を求めることができる。」と言っている。

300余りの一流食品/飲料品会社を代表する食料品製造協会の広報担当は、近い内に独自で食品添加物申請をFDAに行う予定だAFP通信社に伝えた。

「提唱されている低レベルの部分水素添加油脂を使用して発生するトランス脂肪酸の量は、通常の食事に存在する自然発生のトランス脂肪酸と同じように安全であることが示されるだろう。」と食料品製造協会は延べた。

「ゼロと限りなくゼロに近いということの違いだと思う。」と食料品製造協会の広報担当、ロジャー・ロウ氏は言っているが、どの会社、あるいはどの食品が、今後も加工品に人工トランス脂肪酸を使用したいと思っているなどの詳細は開示してくれなかった。

FDAの処置は人工トランス脂肪酸を禁止するもので、乳製品や牛肉、ラム肉製品で自然発生のトランス脂肪酸は対象ではない。

消費者健康グループはFDAの決定を賞賛しており、人工トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やして、善玉コレステロールを下げることで人体に害を与えると言っている。

「最終的に人工トランス脂肪酸を食品供給から除去することは、より健康的な食品の提供、心臓発作や心臓病による死亡率の低下、および公共健康に対する大きな勝利を意味する。」と公益科学センターの執行役員マイケル・ジェイコブソン氏は述べている。

「本日、FDAによって出された最終決定は、食品関連会社に対して、電子レンジ用のポップコーンやビスケット、焼き商品、フロスティングやマーガリンなどに未だに使われている部分水素添加油脂の最後の一部を除去するのに十分な時間を与えたものだ。」

THE JAPAN TIMES
http://www.japantimes.co.jp/news/2015/06/17/world/science-health-world/unsafe-artificial-trans-fats-food-must-go-three-years-fda-orders/#.Vazq9Plimog

トランス脂肪酸についての欧州心臓病学会の声明

2015.7.20 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=50259&-lay=lay&-Find

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欧州心臓病学会は、工業用のトランス脂肪酸を禁止するという米国食品医療品局(FDA)の決定を歓迎するという。

FDAは、トランス脂肪酸(TFA)は摂取のために安全ではないとみなしている。FDAは、製造業に、加工食品におけるTFA使 用を漸次廃止するよう、3年間のコンプライアンス期間を提供している。このステップは、米国で、毎年何千もの致命的な心不全を防ぎ、心血管疾患を減らすも のと思われる。

欧州心臓病学会は、「食糧供給から人工トランス脂肪酸を削除する」というFDAの決定を歓迎する。そして、この重要な健康問題に対処するために、EU全体の規制を緊急に前倒しにするようヨーロッパの政策立案者に呼びかけるという。

TFA は、心血管疾患を引き起こすことに関して、最も有害な脂肪であるとし広く認識されている。部分硬化油は、食糧供給の人工トランス脂肪の主要な供給源であ る。それらは、市販のパン製品中の脂質源として、最もしばしば使われる。TFAは、血液中のLDLコレステロールのレベルを上昇させる。血液中のLDLコ レステロールレベルの高値は、心臓病の発症のリスクを高める。心臓の健康と死亡率におけるTFAの悪影響は、議論の余地はない。

心血管疾 患は、ヨーロッパの主要な死因である。毎年、心血管疾患は、ヨーロッパでは400万人以上の死亡、EUでは190万人以上の死亡を引き起こす。ヨーロッパ での全死亡の47%、EUでの全死亡の40%は、心血管疾患が原因である。国ごとに死亡率の大きな違いがある。東と南東ヨーロッパでの現在のTFA摂取は 高く、ヨーロッパの心血管疾疾患の負担を増加させ、国家的、国際的格差が広がっている。

TFA摂取量の心血管疾患系の健康における影響、 TFA摂取を制限するため異なる介入からの肯定的な結果、ヨーロッパ全域で差異のあるTFA摂取量に関して蓄積された知識に基づき、欧州心臓病学会は、す べてのEU市民が効果的にTFA摂取を減らすことを確実とするための行政介入が必要であると考えていると締めくくられている。

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=50259&-lay=lay&-Find

活動的な女性は心疾患、脳卒中、血栓のリスクが低い

2015.2.25 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48119&-lay=lay&-Find

 20150520活動的な身体活動を週当たり数回行っている中年女性は心疾患、脳卒中及び血栓症のリスクが活動的ではない女性に比べてより低くなるようだという、米国心臓協会誌上に掲載されたオックスフォード大学の研究者による報告。ただし、行えば行うほどリスクが低下する、というような結果ではなかったようである。

 研究では、以下のような結果が報告されている。

●ストレスの高い身体活動、例えば運動による発汗が見られたり、心拍数が高くなったりするような運動を週当たり2~3回行った場合、不活動あるいはほぼ身体活動を行っていない状態の女性に比べて20%心疾患や脳卒中、血栓症を発症するリスクが低下する。

●活動的な女性のうち、より活動回数が多いことがさらなるリスク低下に関係していることを支持する様な根拠は見られなかった。

疾病リスクの低下に関連していた身体活動はウォーキング、ガーデニング、サイクリングであった。

身体活動量が十分でない中年女性は、定期的な運動を行う事を心がけた方が良い、と研究者は指摘する。しかしながら、心疾患や脳卒中、血栓症を予防するためであれば、必要以上に頻繁に身体活動を行う必要はなさそうだ。中等度の運動を余分に行ったとしても、それによって余分なリスク低下は期待できないように見えるからである。

本研究では110万人の英国女性を対象に検討を行った。被験者らはがん、心疾患、脳卒中、血栓症もしくは糖尿病の既往歴がない、1996年から2001年までに行われた『100万人の女性研究』に参加した女性達である。研究参加時点での平均年齢は56歳であった。

被験者は自分の身体活動レベルについて研究開始時点と3年後の時点での状態を回答した。研究者らは入院歴、被験者の回答と関連した死亡リスクなどを検討した。標準的な追跡期間は9年間であった。

出典は『循環器』。 (論文要旨)      

         

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48119&-lay=lay&-Find

 

 

 
 

女性は男性よりも優れたインスリン感受性を保持

2015.4.2 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48716&-lay=lay&-Find

20150519肥満男性は肥満女性よりも糖尿病になり易いといわれているが、カナダ・マクマスター大学の研究チームはこの性差に関連する筋肉中のたんぱく質を発見した。

ヒトが太ったときに骨格筋でインスリン抵抗性が起こりそれが2型糖尿病へとつながっていく。研究チームは筋肉中のPTENと呼ばれるたんぱく質の活性が男女で異なることを発見した。

PTENの活性が高いときは、インスリンの筋肉に対するシグナリングが阻害され、その結果糖の摂り込みが低下する。この筋肉のインスリン抵抗性が2型糖尿病につながるが、女性のほうが効果的にこのたんぱく質を中和してインスリンによる筋肉への糖の取り込みを維持させることが分かった、と筆頭研究者のM.コンスタンチン・サマーン准教授は語っている。

「このたんぱく質は、女性が、男性に比べてより多くの体脂肪を持つにも関わらず、なぜ相対的に2型糖尿病にかかり難いのかのひとつの説明になっている」とサマーン准教授は語っている。研究チームは現在異なる細胞中でのPTENの制御を明らかにしようと研究に取り組んでいる。

出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)    

         

・LINK de DIETより抜粋 
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血糖値を下げる『王者の朝食』はこれだ!?

2015.3.31 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48658&-lay=lay&-Find

高カロリーの朝食とほどほどの夕食は、血糖値の危険なスパイク(急上昇)を抑えるのに有効である、というイスラエル・テルアビブ大学からの研究報告。

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糖尿病患者にとって、食後の急激な血糖値の上昇は生命を脅かす脅威であり心血管系合併症の原因ともなる重要な問題である。

今回ダニエラ・ジャクボヴィッツ教授らの研究チームは、1日を通じての血糖値の急激な上昇を防止するための新しい方法について検討を行った。2型糖尿病の男性8名と女性10名(30-70歳)を対象に、ランダムに2群に分け、1週間ずつ「Bダイエット」と「Dダイエット」を実施した。

Bダイエットは、朝食2,946kj、昼食2,523kj、夕食858kjとし、Dダイエットは、朝食858kj、昼食2,523kj、夕食2,946kjとした。どちらのダイエットも、総摂取カロリーは同じであり、ただそれを異なる時間帯に摂取するところが異なるだけだった。カロリーの大きい食事の構成は、パン2枚、牛乳、ツナ、グラノラバー、スクランブルエッグ、ヨーグルト、シリアル、小さい食事の構成はスライスしたターキーブレスト、モッツァレラチーズ、サラダ、コーヒーであった。

参加者は、6日間自宅で各々の食事を摂り、7日目は病院に来て食事を摂った。そして朝食の直前、食後一定の間隔で検査用に採血された。血糖値、インスリン濃度、C-ペプチド、GLP-1などが測定された。2週間の間をおいて、参加者はもう1つのダイエットを同様に実施した。

その結果、BダイエットはDダイエットに比べて、食後血糖値が20%低下し、インスリン濃度、C-ペプチド、GLP-1は各々20%上昇したことが明らかになったという。

同じカロリーを摂取しているにもかかわらず、大きな朝食を摂った後の昼食の後の血糖値の上昇は平均23%抑えられた。

「高カロリーの朝食と低カロリーの夕食を摂ることで1日の食後血糖値が低下することが証明された。このメニューは、糖尿病患者にとって、グリセミックコントロールを改善し心血管合併症を減らすための強力な治療的アプローチとして使えるだろう」とジャクボウィッツ教授は語っている。「糖尿病患者には何を食べるべきかを言うだけでは十分ではない。より重要なことはどのようなスケジュールで食べるかなのかを強調することだ。」

出典は『糖尿病学』。 (論文要旨) 

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48658&-lay=lay&-Find