30代の肥満が後の認知症に関連

2014.9.2 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45819&-lay=lay&-Find

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30代で重度の肥満であると、将来認知症になるリスクが3倍高くなる、という英国オクスフォード大学からの観察研究の結果報告。

研究チームは、1999-2011年にかけて英国全体の病院から肥満と診断された451,232人の診療記録を用いて解析を行った。43%が男性だった。

データ解析の結果、将来認知症を発症するリスクは、肥満と最初に診断された年齢が上がるにつれて減少していくことが明らかになった。

30-39歳で肥満である場合、肥満でない人の3.5倍認知症のリスクが高まった。しかし、40代では1.7倍に留まり、さらに50代では1.5倍、60代では1.4倍だった。

70代になると、肥満は認知症のリスクを高めを低めもせず、80代になると、逆に太っているほうが認知症のリスクは低下した。

この年齢の影響は血管性の認知症とアルツハイマー病では異なっており、血管性の認知症は年齢が上がるごとに上昇したが、アルツハイマー病では低下した。

この理由について、研究者らは、若い頃の肥満は、認知症のリスク因子である糖尿病と心血管疾患のリスクが高いためだろうと推測している。

出典は『卒後研修医学雑誌』。 (論文要旨)      

LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45819&-lay=lay&-Fin