味噌が消化作用もたらす健康効果

Posted on SFGate by Joanne Marie, Demand Media
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味噌は腸疾患の治療に役立つプロバイオテック食品です。

味噌はアジア食材の調味料で、大豆や大麦、玄米、またはその他数種類の穀物を混ぜ合わせこうじ菌で発酵させたものです。発酵過程により、滑らかなペースト状になり、きつめの塩味になります。味噌はアジア料理によく使われ、健康的で、消化管内に有益なバクテリアを増やして消化の働きをたすける健康的なプロバイオテック食品です。

腸内細菌

大腸には約百万兆もの有効微生物が存在し、その種類は500以上にもなるといわれています。この微生物は常在菌と呼ばれ、食べ物を消化を助け、また未消化の食物繊維などは排泄物として処理します。また腸内の細菌集落を適切なバランス状態に保ち食べ物と一緒に体内に入れた病原菌から身を守ってくれます。ほとんどの嫌気性細菌は生存するのに酸素を必要とはせず、常在菌は凝固作用のあるビタミンKを作り出します。消化系の病気にかかったり、抗生物質を飲んだりすると、このような有効微生物が死滅することで、のちのち下痢をしたり他の腸疾患を引き起こす恐れがあります。

プロバイオテック味噌

味噌は人体の大腸に潜む有益微生物と似たような、または同じような微生物を何百と含んでいる、プロバイオテック食材です。このような微生物は味噌を作り出す発酵過程中に成長します。その過程は通常数日から1年、またはそれ以上かかることもあります。発酵過程の長さによって味噌の味の強さが変わり、最終的な状態に含まれる微生物の量にもかかわってきます。栄養学的には、味噌のほとんどが炭水化物で、多少のたんぱく質も備わっています。またビタミンB群やミネラル、カルシウム、鉄分、亜鉛、銅、マグネシウムなども豊富に含まれています。

 

プロバイオテックの健康効果

味噌のようなプロバイオテック食品にはいくつもの健康効果があります。すでに腸内にある細菌群に新しい細菌を追加することに加えて、味噌には下痢なども含め、腸疾患を克服する助けとなる効果があります。ハーバード大学の公衆衛生学によると、プロバイオテック食品を食べると、特に乳幼児が下痢にかかったときの期間を短くすることができると言っています。ハーバード大学のホームページにはプロバイオテック食品には抗生物質による下痢症状の発生を60%も減少させることができるという、有力な立証が掲載されています。また、Mayoクリニックによると、プロバイオテック食品には過敏性腸症候群や特定の腸内感染を治癒するのに役立つとも言われています。

 

使い方

味噌は一般的に日本食のスープやアジア料理に加えます。味噌をスープにするにはぬるま湯に大さじ1杯の味噌を溶かし、それを豆腐や海草、またはお好みの具材をいれて温めた鍋に加えます。クラッカーにごく薄く伸ばしておつまみにしてもいいですね。ただし、結構塩辛いので、ご注意を。また味噌は香りのいい調味料なので、焼きとうもろこしの塩とバターの代わりに味噌をぬったり、またはトーストにぬって朝食にするのもお勧めです。味噌に含まれる生きた微生物を保存するには、高温にさらさないように気をつけましょう。調理済みの食材に加える程度で十分です。

Original Article:  SFGate
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