ミニトマト水耕栽培実験⑤ 冬の時期の成長

まずは写真を見てください。

前回の写真からおよそ一カ月が経った様子です。撮影時期は今年の1月上旬になります。前回の写真と角度が異なるので、成長度合いがわかりにくく申し訳ありません。この一カ月の間で大きな成長はほとんどありませんでした。室温も低い事もあり成長スピードは停滞しています。日当たりにも大きな差はありませんが、その中でも日当たりの良い場所にあるミニトマトは他と比べると伸びが大きいようです。ただ、全体的に茎は細く力強さが感じられません。支柱を頼りに上に伸びていますが、これから大きくなった時が心配です。もう少し茎が太くなってもらいたいものです。

これから成長していくと枝や葉が多くなってきます。ミニトマトを栽培する際には余分な枝や葉を取り除いてあげる事で栄養が全体に行き渡り、立派なミニトマトができあがります。今回の水耕栽培の実験では、手間のかからない栽培方法であることの確認も踏まえ、手間を省いていくこと、またその状態でミニトマトはどのように成長していくのかを確認したいことから極力余分な枝や葉を取り除くことを避けてきました。水耕栽培は土壌で育てるよりも栄養を効率よく摂取することができます。常に水と液肥が吸収できるように設置されているからです。そのため、枝や葉を取り除かなくても立派なミニトマトができるのではないかと予測していました。この段階では、全く枝や葉を取り除くという作業は行っていません。この後、成長していくにしたがって手を加えて所はあるのですが、それについては後の記事でお伝えいたします。

今回は秋に種を蒔き、冬を迎える時期に発芽、冬の中を最も勢いよく成長する時期にあたったこともあり、成長の速度は遅くなりました。これから冬を越すことができるミニトマトはどれだけあるのだろうかと心配になったのを覚えています。

ミニトマト水耕栽培実験④ 植え替え その2

前回の工程を飛ばしてこれから紹介する工程でも問題はないように思います。この工程で必要になってくる物は、苗を入れるポット、それが入るトレイ、水切りネット、バーミキュライト、液肥です。

苗を入れるポットは、そこに細かい穴が開いているものを選んでください。水の浸透がよさそうなものがよいです。液肥は、前回紹介したハイポニカを使用しました。

まず、苗を入れるポットに水切りネットを敷きます。水切りネットの中にバーミキュライトを入れるようにしますので、水切りネットは内側全体に広がることになります。そして、バーミキュライトを1~2cmほど敷きます。その上に、お茶パックに入った苗をそのまま入れ、安定させるように周りにバーミキュライトを入れていきます。バーミキュライトが敷き詰められたら一度水を上から注ぎ、苗を安定させます。足りなければその上からバーミキュライトを足してください。

今回の実験では、一つのポットに4~5つの苗を入れました。しかし、家庭で行う場合には、1つのポットに1~2の苗がよいと思います。4~5つの苗でもしっかりと成長はします。しかし、成長するに当たり葉や枝が絡まったりしますので、室内など限られた環境で育てる場合には適さないと思われます。そして、支えとなる支柱も数が多いと設置しにくくなるでしょう。

このようにポットに苗を入れ、そのポットをトレイの中に納めます。写真では2つのポットを入れるため大きめのトレイを使用しています。そして、液肥を適切な使用量入れた水を注いでいきます。根の下の部分が浸る程度を目安に水やりを行っていました。これまでに比べ水の吸収量が多くなっていきますので、成長に合わせて水の量を調節してください。

他にも一般的なプランターを使用した水耕栽培も行っています。
プラスチックポットを使用した場合と同じように、プランターに水切りネットを敷き、その上にバーミキュライトを1~2cm程度入れます。そして、安定させるようにバーミキュライト敷き詰めていくのです。

これは、強引な方法です。大きいザルに入るだけ苗を入れ経過を観察しています。栄養は光と液肥のみと他のミニトマトと同じ条件です。

ここまで手間のかかる作業は終わりになります。今後は、水の量を切らさないようにすることと成長に伴い支柱の長さが足りなくなってくるなど、ミニトマトの成長の道しるべをしてあげる事です。ただ、この実験は、これからは冬に入ります。寒い時期をミニトマトが乗り切ることができるのか心配でした。室内でも環境は異なり、暖房の効いている部屋で育てたものと暖房を入れないで育てたものなどその違いが現れてきます。その様子も含め次の記事では、冬の時期のミニトマトをお伝えします。

ミニトマト水耕栽培実験③ 植え替え その1

ミニトマトが発芽してしっかりとした葉をつけるようになりました。その頃を見計らって次のステップに行きます。ここで必要になってくるものは、トレイとザル、バーミキュライト、水切りネット、そして液肥です。ミニトマトの栽培ではハイポニカを使用しました。

まず、トレイとその形に合ったザルを用意します。これは100円均一ショップでセットで売られているものを使用しました。そのザルに水切りネットを敷きます。水切りネットを敷いた上にバーミキュライトを1cmほど広げます。

この上にミニトマトの苗をお茶パックごと並べます。苗が倒れないように竹串を支柱の代わりとして挿してあります。ただ、この後も勢いよく成長してくため、すぐに竹串では追い付かなくなるのです。

苗を並べるとこのような状態になります。はじめての試みだったので、どの程度の割合で並べたらいいのかわかりませんでした。実際に作業を行ってミニトマトの成長を見てみると、この過程は次への繋ぎの過程となります。この密集した状態である程度成長してきたらこのトレイではトマトの成長には適さなくなりました。今回の実験の過程として、このやり方を紹介しましたが、このステップを飛ばして次の記事で紹介する方法へと進んだ方が効率よく作業が行えると思います。

ミニトマト水耕栽培実験② 発芽

前回はミニトマトの種まきまでの説明をしました。種を蒔いてから水の量が減っていれば、全体に水を掛けながら水を足すという事を一日に一回行うだけです。
昨年の9月末の最高気温は30度近い日もあり、10月に入っても30度を超える日がある暑い日でした。水の減りも早かったように思います。そして、ミニトマトの方は種を蒔いてから1週間後に揃って発芽したのです。

カイワレ大根のような細々とした芽が一斉に飛び出してきました。過去にトマトを育てたことがなかったためこんなにも細々とした芽で大丈夫なものかと心配になったものです。

お茶パックを使用したものスポンジを使用したもののどちらも元気に発芽しています。
発芽してからも水が減ったら水を足すという作業を行います。発芽してからの成長速度は驚くべきものがありました。ここからはできるだけ日向に置くようにしましょう。芽はしっかりと太陽の光を求めて成長していきます。陽のある方に向かって伸びていくのです。写真でその成長を見てみましょう。


発芽から8日目


発芽から13日目

葉っぱもしっかりとしてきました。この頃になると植え替えの時期になります。この発芽後13日目の写真の状態よりも早い時期に植え替え可能です。発芽後8日目の写真ぐらい成長してきたら植え替えてよいでしょう。発芽後8日目の写真を目安にしてください。

次はこのトレイを使った状態から次のステップへの植え替え作業があります。ここで多少手間のかかる作業があるのですが、必要なものは100円均一ショップなどで簡単に手に入るものを使用しました。

ミニトマト水耕栽培実験① 種まき

以前「100円グッズを使って簡単家庭菜園」の記事で触れましたが、
昨年9月末よりミニトマトの栽培実験を行っています。ミニトマトの栽培時期は春に種を蒔くことが一般的ですが、室内で育てる事と水耕栽培という簡単でありながら元気に植物が育つ手法を活用して育てるため寒い冬も越すことができるのかどうかという実験も同時に行いたいと思い9月末に種を蒔きました。今回は種を蒔きから発芽までの状況を説明いたします。

これが種を蒔きの様子です。使用しているのは、100円均一ショップで売られているトレイとお茶パック、お茶パックに入っている白い小さな石のようなものはパーライトです。お茶パックにパーライトを3cmほど入れてトレイに並べます。そしてパーライトに水を注ぎ湿らせて平らになるように安定させるのです。その上に種を蒔きます。

今回は発芽率がどれほどのものかわからなかったので、お茶パック1つに対して3,4種入れてしまいました。しかし、実際はお茶パック1つに対して1,2種で十分です。なぜならば、発芽率は100%だったからです。意外な成長に驚きました。

さて、種を蒔いた上にパーライトをパラパラと少量振り掛け、種を隠すようにします。そして、水をトレイの半分(1cm)程度に浸かるように注ぎます。水が減ったら付足すように心がけてください。気にするのは水の量だけで問題ないでしょう。

写真の左上にスポンジがあります。これはスペースが空いてしまったので、スポンジを活用した種まきを行ったのです。1.5cm四方のスポンジの上に切り込みを入れ、その切り込みに種を入れます。スポンジに水が含まれるように湿らせます。 どちらの方法でもしっかりと発芽します。ここまでにかかった手間は、お茶パックにパーライトを入れる事とスポンジに切り込みを入れるだけです。簡単にできます。

沖縄の祖先供養:清明祭(シーミー)

4月中旬の週末になると、沖縄の各地ではシーミーをしている様子がよく見られます。シーミーとは、家族や親族全員で先祖のお墓に行き、綺麗に掃除をして、お供え物を供えて、祖先供養をする日です。


高速入口前の電子掲示板

沖縄文化の多くは、中国の影響を大きく受けていて、現代でも旧暦に沿った年間行事や風習がたくさんあります。シーミーという呼び名も、中国の二十四節気の一つ『清明』の時期(旧暦3月頃)に行うことからきています。『清明』というのは、草木が茂り始め、活気が出てくる時期とされ、中国でも先祖代々の墓を掃除して故人を偲びます。沖縄でもシーミーと旧盆、旧正月は祖先供養の三大行事で、日常的にお墓参りをする習慣はないため、年に一度のシーミーはとても重要な行事となっています。


沖縄のお墓は独特な形をしています。本土のお墓と比べると、まるで1軒の家のようです。門構えがあり、広い墓庭があります。シーミーでお墓に来たら、まず掃除から始めます。草刈をし、ゴミや落ち葉を広い、全員が座れるように場所を作ります。シートを広げて、各自持ち寄ったお供え物を広げます。

先祖供養をする際、沖縄では必ず重箱料理を用意します。中に詰める料理も、かまぼこ、揚げ豆腐、天ぷら、田芋、昆布、ごぼう、こんにゃく、皮付き三枚肉の9品と決まっています。また丸餅もお供えします。天ぷらや煮付けの素材を変えたり、白餅に加えて、あんこ餅やよもぎ餅を混ぜることもありますが、用意するのは奇数個と決まっています。


お水と泡盛と一緒にお供えし、線香をあげ、去った一年の家族の平穏と健康を感謝し、また来る一年も無事に過ごせるよう、先祖に見守ってくれるよう祈ります。
線香が燃え尽きる間は、ご先祖様がお供え物を頂いている時間とするので、その間、集まった家族や親族は歓談します。久しぶりに顔を合わす親族との近況報告などを行います。お線香が燃え尽きたら、重箱の料理を1~2品取り出し(ご先祖様が食べたとの証)、残りを集まった家族で分け合って頂きます。


本土の方が見ると、「お墓の前でピクニック!?」と驚くかもしれませんが、沖縄では「祖先崇拝」という概念が非常に強いので、シーミーはご先祖様と一緒に食事をするようなものと捉えていて、あまり抵抗はありません。祖先崇拝というのは、他の宗教のように神を崇めるのではなく、先祖があるから、今の自分がいることを心に留め、感謝することを忘れないことだと私は教わりました。常に守護神のように見守ってくれたり、正しい道に導いてくれたり、また時には厳しい逆境を与えて、人間として成長するための学びを与えてくれるというものです。


また33年忌を終えた魂は、神の領域に達すると信じられているので、その間、生存している家族は決して供養を怠ってはいけないのです。シーミーに行くと、年配者は必ずといっていいほど、お墓に入っている先祖の話をし、先祖から与えられた命を大事にすること、家族や親族のつながりを大事にすること、毎日、平穏に暮らせることを感謝すること、などと話を聞かせます。

沖縄では、長男夫婦がその家のお墓に入ることになっており、そのため、仏壇も長男が引き継ぎます。お墓の用意をしない代わりに、生前は法事や仏壇事を一挙に引き受けることになります。私たちが毎年シーミーで訪れるお墓には、父の兄(長男)夫婦、両親とその両親、そしてその前の先祖4代が眠っています。この墓へ枝分かれしてきたルーツをたどると、古都首里の家門につながるそうですが、あまりにも古い話なので、家系図は把握できていないそうです。これも毎年恒例、シーミーでの話題です。

私の父は9人兄姉の6男にあたるため、両親(私の祖父母)のいるお墓には入ることはできません。その時が来たら、新たにお墓を建立することになりますが、その後は私の兄(長男)夫婦が入り、兄の長男が入り・・・と続いていくものです。

基本的には自分の親が入っているお墓へシーミーに行きます。もちろん、男側が優先されます。私たちも父方のシーミーへ行き、余裕があれば、母方のシーミーへも行きます。その場合、お供え物も別で用意します。日程が重なって行けないときには、お供え物だけを先に届け、私たちの分まで供養してもらうようにお願いします。

天気が良ければ、だいたい1~2時間は滞在するのですが、この時期の沖縄は雨が多く、お供え物をしたらすぐに退散することもあります。(2013年は朝から大雨のため、両親と兄が掃除をして、線香を上げるだけとなりました。)食事が終わったら、ご先祖様へのお土産という「ウチカビ」いわゆる『あの世のお金』を燃やして、シーミーは終了です。


清明祭(シーミー)はいかがでしたか?
同じ日本でも、沖縄には独特の文化があります。
子供の頃から毎年当然のこととして行っていますが、改めてみると細部にまで深い意味が込められているなと実感します。もっと理解して、次の世代にもつないでいかないといけないなと思います。
今回、沖縄を紹介しているサイトを参考にしました。
沖縄に興味のある方だけでなく、私のように沖縄出身者でも、
ためになるような情報が満載のサイトです。
どうぞご覧になってみて下さい。

沖縄情報WEBサイト 沖縄物語
http://www.okinawastory.jp/special/tokusyu_1002/0600007029.html

作・菅原研究所 田中友美

照り焼き ④

つやっとした照りと香ばしく食欲をそそる匂いで思い浮かぶ日本の料理にうなぎのかば焼きと焼き鳥がありますが、うなぎのかば焼き、焼き鳥ともにその店独自の伝統のたれを持っており、たれの味がうなぎのかば焼きや焼き鳥の味を左右するといっても過言ではありません。

基本のたれは醤油と砂糖をベースにしたものですが、そこにうなぎや鶏肉の脂が混ざり、風味が年月を経るごとに増してきます。長年培ってきたたれはお店の一番の財産であり、火事や災害があったときは、まず一番にたれの入っている甕を持ち出すと言われているほどです。

―うなぎかば焼きー

うなぎ白焼き4串、しょうゆ大さじ6、砂糖大さじ4、みりん大さじ2

1.みりん、砂糖を鍋に入れて火にかけ沸騰したら、醤油を入れてひと煮立ちさせ、火を止める。
2.うなぎ白焼きはフライパンに入れて弱火にかけ、水大さじ2を回しかけ、ふたをして5分ほど加熱する。
3.①の調味料を全体に回しかけ、調味料がうなぎにからみ照りが出たら火を止める。
4.ごはんの上にのせるとうな丼になる。

―さんまかば焼き風―

さんま4尾、小麦粉大さじ4、油大さじ4、醤油大さじ2、みりん大さじ2、砂糖大さじ1
大根適量、青菜適量

1.さんまは頭を落とし、内臓をとり、三枚におろす。さっと水洗いして、キッチンペーパーなどでよく水気をふき取る。
2.①のさんま全体にうすく小麦粉をまぶし、油を熱したフライパンに入れて両面をこんがりと焼く。
3.醤油、みりん、砂糖を合わせたものを②の中に入れて、汁気が少なくなったら火を止める。
4.大根おろしと青菜の茹でたものを添える。

―BBQ―

豚肉500g 鶏肉500g ピーマン 玉ねぎ にんじんなど野菜適量
醤油大さじ8 酒大さじ8 砂糖大さじ3 ゴマ油大さじ3

1醤油、酒、砂糖、ゴマ油を良く混ぜ合わせ、肉を漬け込む。
2野菜は食べやすい大きさに切る。
3熱した網の上に肉、野菜をのせ焼けたものから順次食べていく。

沖縄のBBQ

ビーチが生活圏内にある沖縄では、ビーチパーリーと称して、海岸でバーベキューを行うことが多いです。ビーチへは、泳ぐためよりも、バーベキューをするために行くと言っても過言ではありません。整備されているビーチであれば、ほとんどがバーベキュー設備を完備していて、機材一式もレンタルできるようになっています。食材を注文すれば、機材と一緒にビーチまで配達してくれるお肉屋さんも多数あります。

梅雨明けしてから10月初旬頃までは、オンシーズンのため、県内各地のビーチはどこもバーベキューを楽しむ人でいっぱいです。またビーチでなくても、キャンプ場や大きな公園(認可されている所のみ)、または個人宅の庭などでも、日常的にバーベキューは行われています。

バーベキューは準備する機材や食材の量や手間などを考慮してか、普通は10名以上の大人数で行います。平均して20名ぐらいが一般的です。親戚一同、職場一同、スポーツクラブの仲間、子供の習い事の仲間、同窓会など、とにかく何らかの理由をつけて、ひと夏に少なくとも一回はビーチパーティーをするものです。中には、夏中、毎週末、ビーチパーティーに参加する人もいるはずです。

またビーチパーティーは大抵、一日がかりです。お昼前に準備を始めて、夕方、日が暮れるころまでビーチに滞在します。都合のいい時間に来て、好きな時間に去るようなフリースタイルのパーティーです。注文した食材を食べきるまで、ゆっくり過ごすものです。食材にはいろいろな部位のお肉、ソーセージ、焼きそば、野菜、おにぎりなどが含まれており、ちょうどいいサイズにカットされているので、焼くだけでOKです。それ以外にも各自がいろいろ持ち合って来るので、結構、豪勢になります。

バーベキューは楽しいのですが、味が短調になりがちなので、いくつかソースを用意して、バリエーションを楽しめるようにするといいでしょう。市販のステーキソースや焼肉ソースだけでなく、今回のシリーズでご紹介した照り焼きソースを使うと、味の変化を楽しめます。シーフードにも合うので、料理の幅が広がること間違いなしです。

照り焼き ③

照り焼きと聞くと鶏肉のイメージが強いですが、日本では様々な食材が使われ、出来上がった料理は同じTERIYAKIソースを使っていても変化に富むものになっています。昔ながらの照り焼き料理はもちろんのこと、照り焼きソースを使った簡単な料理、おやつ、また照り焼きソースにジャムやフルーツを加えて、パーティー料理にも活用できる軽やかで華やかな料理もご紹介します。

―チキンウイングの甘辛煮―

チキンウイング12本、醤油大さじ4、ママレード大さじ4、生姜ひとかけ
ブロッコリー1/2個

1.生姜は皮をむき千切りにする。
2.鍋にチキンウイング、醤油、ママレード、生姜、水2カップを入れて中火にかけふたをして15分ほど煮込む。
3.ふたをとり、火を強め、煮汁が少なくなるまで煮込み火を止める。
4.お皿に盛り、ブロッコリーの茹でたものを盛り合わせる。

「アレンジ」
―スペアリブのオレンジ風味照煮―

スペアリブ800g、生姜ひとかけ、オレンジジュース200ml、 マーマレード大さじ2
トマトケチャップ大さじ2
しょうゆ大さじ2、水100ml、黒豆の甘煮100g、オレンジ2個

1.生姜は皮をむいて千切りにする。
2.黒豆以外の材料を鍋に入れて、ふたをして20分間煮る。途中水がなくなりそうになったら、水分を足す。黒豆を入れてさらに10分煮込む。仕上げ時に、火を強くして、全体に照りが出て煮汁が少なくなったら火を止める。
3.お皿に盛り、オレンジの薄切りを添える。

アレンジ
「照り焼きソース+キウイフルーツ」
―揚げ魚のフレッシュ照り焼きソースかけ―

魚4尾(撮影はあじ)、 塩コショウ適量、 小麦粉大さじ4、 揚げ油適量
キウイフルーツ2個、 醤油大さじ3、 酒大さじ2、 砂糖大さじ1
ミックスリーフ適量

1.魚はうろこをとり、内臓を取り出しさっと水洗いして、キッチンペーパーなどでよく水気をふきとり、塩コショウをしておく。
2.全体に小麦粉を薄くまぶし、余計な粉ははたいておく。
3.中温に熱した油の中に魚を入れて、中まで火が通るまでじっくりと揚げる。
4.キウイフルーツは皮をむきすりおろす。
5.すりおろしたキウイフルーツの中に酒と砂糖を入れて火にかけ、全体がふつふつと沸騰したら醤油を入れて混ぜ、火を止める。
6.食べる直前にキウイソースを魚にかける。ミックスリーフをそえる。

―白身魚(タコ)のカルパッチョ―

白身魚刺身用もしくはタコ刺身用300g(撮影はタコ)、 玉ねぎ1個、 トマト1個
キウイフルーツ2個、 醤油大さじ3、 酒大さじ2、 砂糖大さじ1/2

1.白身魚は薄くそぎ切りにしておく。玉ねぎは薄くスライスし水に10分ほどさらしざるにあげておく。トマトは皮をむいて、種をとり、1センチ角に切る。キウイフルーツは皮をむきすりおろす。
2.すりおろしたキウイフルーツの中に酒と砂糖を入れて火にかけ、全体がふつふつと沸騰したら醤油を入れて混ぜ、火を止め、冷ましておく。
3.スライスした玉ねぎをお皿全体にのせ、その上に白身魚をのせ、トマトものせて、ソースをかける。

「おやつ・軽食」
―みたらし団子―

白玉粉200g、絹ごし豆腐200g(もしくは水170㏄くらい)
醤油大さじ2、砂糖大さじ2、片栗粉小さじ1

1.白玉粉に少しずつ豆腐(水)を入れて練りひとまとまりにする。
2.①を一口大に丸める。
3.お湯を沸かし、②を入れて3分ほど茹で一度水にとり、ざるにあげて水けをきる。
4.鍋に醤油、砂糖、水100㏄を入れて火にかけ沸騰したら、片栗粉を大さじ1の水で溶いたものを入れて混ぜ、全体がふつふつと沸騰したら火を止める。
5.白玉団子にたれをかける。

―五平餅―

ごはん4膳、醤油大さじ2、砂糖大さじ2、すりごま大さじ2

1.醤油、砂糖、すりごまは良く混ぜ合わせておく。
2.ごはんは熱いうちにしゃもじやマッシャーなどで軽くつぶし、水をつけた手で小判形に形作る。
3.網焼きにするか、熱して薄く油を敷いたフライパンに入れて両面薄く焦げ目がつくまで焼く。
4.①のたれを全体に塗り、もう一度網焼きにしてあぶるか、フライパンで両面を軽く焼く。

―揚げ餅―

切り餅4個、揚げ油適量、醤油大さじ4、砂糖大さじ3、水大さじ2

1.切り餅は2センチ四方に切る。醤油、砂糖、水は合わせて一度沸騰させておく。
2.揚げ油を中温に熱し、切った餅を入れてよくふくらむまでじっくりと揚げ、油をきり、お皿に盛りつける。甘辛ソースを上からかける。

照り焼き ②

日本の醤油メーカーキッコーマンが1957年にアメリカで初めて醤油を販売したことがきっかけで、テリヤキソースがアメリカで広まっていきました。醤油の販売を始めた当初は醤油の使用方法や、日本料理も浸透していなかったので、醤油の売上も良くなかったため日系2世のセールスマンが、彼の母親の調理した和食や魚の照り焼きをヒントにして、肉料理にあう醤油ベースの料理法「テリヤキ」を発案しました。

―魚切り身照り焼き―

魚切り身4切れ、 塩少々、 油適量、 醤油大さじ2、 酒大さじ2、 砂糖大さじ1
かぶ4個、 塩少々、 酢大さじ2、 砂糖大さじ1

1.魚切り身全体に塩をうすくふり、10分おいておく。出てきた水けをキッチンペーパーで拭く。
2.熱したフライパンに油を薄く敷き、①の魚を入れ、両面焼きつける。
3.醤油、酒、砂糖を合わせたものを②に入れ時々かき混ぜながら照りが出るまで煮詰めて火を止める。
4.かぶは皮をむいて、下5mmを残して、縦横に細かく切り、塩をまぶしてしばらくおき、
5.全体がしんなりとしたら、水分をしぼり、酢と砂糖を合わせたものをかけておく。
6.魚とかぶを盛り合わせる。

―ホタテ照り焼き―

ホタテ貝柱12個、 油適量、 醤油大さじ2、 酒大さじ2、 砂糖大さじ1
水菜1/2束

1.熱したフライパンに油を薄く敷き、ホタテ貝柱を入れて焼き、裏面も軽く焼いたら、調味料を入れて弱火にし、全体に照りがでるまで煮詰めて火を止める。
2.さっと茹でた水菜をそえる。

―いか照り焼き―

いか2はい、 醤油大さじ2、 酒大さじ2、 砂糖大さじ1

1.いかは内臓をとりだし、目から上を切り落とす。足の真ん中にある、固いところもとり、足の先の細いところも少し切り落とす。
2.いかの胴体に軽く切込みを1センチ幅に入れる。
3.熱したフライパンに油を薄く敷き、いかを入れて両面を焼き、火が通ったら、醤油、酒、砂糖をあわせたものを回しいれ、全体に調味料がからまったら火を止める。
4.フライパンに油を熱し、②を入れて5分ほど焼き、裏返して水大さじ2を入れてふたをし、さらに5分焼く。
5.調味料を入れて全体に照りが出るまで煮詰め、火を止める。
6.お皿に盛り、ミックスリーフをそえる。

テリヤキソース調理法はキッコーマン主催の料理教室や販売促進用の小冊子などで、徐々にアメリカ人の中に浸透し、現在の地位を確立してきました。現在でも米国内で消費される醤油のほとんどはテリヤキ調理法に使われています。

海外でも大人気の「TERIYAKI」ですが、日本の照り焼き料理とは少し違い、照りを出す調理法ではなく、あらかじめテリヤキソースに漬け込んだものを焼いたり、調理したものにテリヤキソースをかけたものが「TERIYAKI」として認識されています。

照り焼き ①

照り焼きとは、醤油をベースとし、甘味を加えた照り焼きソースに食材を漬け込んで焼く、タレと一緒に煮込む、またはタレを塗りながら焼くという日本料理を代表する調理法です。糖分の作用で仕上がりはつやつやと照りがでて、その見た目が醤油の香ばしい香りとともに食欲をそそります。時間が経っても艶やかな照りは消えることはなく、食材に絡めた照り焼きソースは冷めても美味しく頂けるので、あらゆるシーンで重宝します。

―鶏肉の照り焼き―

鶏もも肉2枚(600g) 小麦粉大さじ3 油大さじ1/2
醤油大さじ3 酒大さじ2 みりん大さじ2 砂糖大さじ1
ホウレンソウ1束

1.鶏もも肉の皮目をフォークでまんべんなく刺す。
2.小麦粉を全体に薄くまぶし、余計な粉はふりおとしておく。
3.フライパンに油を熱し、②の鶏肉を皮目から入れて火を弱めてふたをし、5分ほど焼く。裏返してふたをしさらに5分焼く。
4.フライパンにたまっている油を捨て、調味料を合わせたものを入れ、ときどきかき混ぜながら鶏肉に照りが出るまで煮詰め、火を止める。
5.切ってお皿に盛りつけ、ホウレンソウの茹でたものをそえる。

―つくねの照り焼き―

鶏ひき肉300g 長ネギ(玉ねぎ)150g 小麦粉大さじ2 醤油大さじ1
油大さじ1
醤油大さじ2 酒大さじ2 みりん大さじ2 砂糖大さじ1/2
卵黄4個 長ネギ1本

1.葱はみじん切りにする。
2.鶏ひき肉に葱、小麦粉、醤油を入れて、全体がなめらかになるまで手でよくこねる。
3.②を12等分し、小さいハンバーグ型にする。
4.フライパンに油を熱し、③を入れて火を弱めてふたをし、5分ほど焼く。裏返してふたをしさらに3分焼く。
5.調味料と水大さじ2を入れ、つくねに照りが出るまで煮詰め、火を止める。
6.お皿に盛り、千切りにした長ネギをのせ、七味唐辛子をかけ、好みで卵黄をつけあわせる。

―ハンバーグの照り焼き―

牛ひき肉(合いびき肉)300g 玉ねぎ150g にんじん3センチ 卵1個 パン粉1/2カップ 牛乳大さじ4 塩コショウ少々 油大さじ1
醤油大さじ3 酒大さじ2 みりん大さじ2 砂糖大さじ1
ミックスリーフ適量

1.玉ねぎ、にんじんはみじん切りにする。フライパンに油を熱し、玉ねぎ、にんじんを入れてしんなりするまで炒め、お皿にとって冷ましておく。
2.牛ひき肉に、①、卵、パン粉を入れて、パン粉の上に牛乳をかけ、塩コショウを入れて全体がなめらかになるまで手で良くこねる。4等分してハンバーグ型に形作る。
3.フライパンに油を熱し、②を入れて5分ほど焼き、裏返して水大さじ2を入れてふたをし、さらに5分焼く。
4.調味料を入れて全体に照りが出るまで煮詰め、火を止める。
5.お皿に盛り、ミックスリーフをそえる。

―八幡巻―

牛肉薄切り300g にんじん1本 ごぼう1/2本 油大さじ1/2
醤油大さじ3 砂糖大さじ2
水菜適量

1.ごぼうは皮をむき、縦に4~6つに割り、5分ほど茹でてざるにあげておく。にんじんは皮をむいてごぼうと同じくらいの太さに切る。
2.牛肉の薄切りをまな板の上に広げ、手前にごぼうとにんじん2本くらいをおき、端からクルクルと巻き、巻き終わりを下にして鍋に入れる。
3.②の鍋に調味料と肉巻が隠れるくらいの水を入れてふたをして弱火かけ、20分ほど煮込む。途中水がなくなりそうになったら、随時水を足していく。
4.食べやすい長さに切り、お皿に盛り、水菜をそえる。

―すき焼きー

牛肉薄切り400g 油大さじ1
玉ねぎ1個 しらたき1玉 葱2本 春菊1束 椎茸8枚 焼き豆腐1丁
醤油大さじ6 砂糖大さじ4 酒大さじ4
卵4個

1.玉ねぎは半分に切り、1センチ幅の櫛形切にする。葱は1センチ幅の斜め切りにする。春菊は10センチ長さに切る。シイタケは石づきを切り落とす。焼き豆腐は食べやすい大きさに切る。しらたきはゆでてざるにあげておく。
2.鍋に油大さじ1を熱し、牛肉を入れてさっと炒め、野菜類も入れ、砂糖、酒、しょうゆを入れて、煮えてきたものから溶き卵につけながら食べる。豆腐も適当なところで入れて温まったら、溶き卵につけて食べる。