ミニトマト水耕栽培実験④ 植え替え その2

前回の工程を飛ばしてこれから紹介する工程でも問題はないように思います。この工程で必要になってくる物は、苗を入れるポット、それが入るトレイ、水切りネット、バーミキュライト、液肥です。

苗を入れるポットは、そこに細かい穴が開いているものを選んでください。水の浸透がよさそうなものがよいです。液肥は、前回紹介したハイポニカを使用しました。

まず、苗を入れるポットに水切りネットを敷きます。水切りネットの中にバーミキュライトを入れるようにしますので、水切りネットは内側全体に広がることになります。そして、バーミキュライトを1~2cmほど敷きます。その上に、お茶パックに入った苗をそのまま入れ、安定させるように周りにバーミキュライトを入れていきます。バーミキュライトが敷き詰められたら一度水を上から注ぎ、苗を安定させます。足りなければその上からバーミキュライトを足してください。

今回の実験では、一つのポットに4~5つの苗を入れました。しかし、家庭で行う場合には、1つのポットに1~2の苗がよいと思います。4~5つの苗でもしっかりと成長はします。しかし、成長するに当たり葉や枝が絡まったりしますので、室内など限られた環境で育てる場合には適さないと思われます。そして、支えとなる支柱も数が多いと設置しにくくなるでしょう。

このようにポットに苗を入れ、そのポットをトレイの中に納めます。写真では2つのポットを入れるため大きめのトレイを使用しています。そして、液肥を適切な使用量入れた水を注いでいきます。根の下の部分が浸る程度を目安に水やりを行っていました。これまでに比べ水の吸収量が多くなっていきますので、成長に合わせて水の量を調節してください。

他にも一般的なプランターを使用した水耕栽培も行っています。
プラスチックポットを使用した場合と同じように、プランターに水切りネットを敷き、その上にバーミキュライトを1~2cm程度入れます。そして、安定させるようにバーミキュライト敷き詰めていくのです。

これは、強引な方法です。大きいザルに入るだけ苗を入れ経過を観察しています。栄養は光と液肥のみと他のミニトマトと同じ条件です。

ここまで手間のかかる作業は終わりになります。今後は、水の量を切らさないようにすることと成長に伴い支柱の長さが足りなくなってくるなど、ミニトマトの成長の道しるべをしてあげる事です。ただ、この実験は、これからは冬に入ります。寒い時期をミニトマトが乗り切ることができるのか心配でした。室内でも環境は異なり、暖房の効いている部屋で育てたものと暖房を入れないで育てたものなどその違いが現れてきます。その様子も含め次の記事では、冬の時期のミニトマトをお伝えします。