照り焼き ②

日本の醤油メーカーキッコーマンが1957年にアメリカで初めて醤油を販売したことがきっかけで、テリヤキソースがアメリカで広まっていきました。醤油の販売を始めた当初は醤油の使用方法や、日本料理も浸透していなかったので、醤油の売上も良くなかったため日系2世のセールスマンが、彼の母親の調理した和食や魚の照り焼きをヒントにして、肉料理にあう醤油ベースの料理法「テリヤキ」を発案しました。

―魚切り身照り焼き―

魚切り身4切れ、 塩少々、 油適量、 醤油大さじ2、 酒大さじ2、 砂糖大さじ1
かぶ4個、 塩少々、 酢大さじ2、 砂糖大さじ1

1.魚切り身全体に塩をうすくふり、10分おいておく。出てきた水けをキッチンペーパーで拭く。
2.熱したフライパンに油を薄く敷き、①の魚を入れ、両面焼きつける。
3.醤油、酒、砂糖を合わせたものを②に入れ時々かき混ぜながら照りが出るまで煮詰めて火を止める。
4.かぶは皮をむいて、下5mmを残して、縦横に細かく切り、塩をまぶしてしばらくおき、
5.全体がしんなりとしたら、水分をしぼり、酢と砂糖を合わせたものをかけておく。
6.魚とかぶを盛り合わせる。

―ホタテ照り焼き―

ホタテ貝柱12個、 油適量、 醤油大さじ2、 酒大さじ2、 砂糖大さじ1
水菜1/2束

1.熱したフライパンに油を薄く敷き、ホタテ貝柱を入れて焼き、裏面も軽く焼いたら、調味料を入れて弱火にし、全体に照りがでるまで煮詰めて火を止める。
2.さっと茹でた水菜をそえる。

―いか照り焼き―

いか2はい、 醤油大さじ2、 酒大さじ2、 砂糖大さじ1

1.いかは内臓をとりだし、目から上を切り落とす。足の真ん中にある、固いところもとり、足の先の細いところも少し切り落とす。
2.いかの胴体に軽く切込みを1センチ幅に入れる。
3.熱したフライパンに油を薄く敷き、いかを入れて両面を焼き、火が通ったら、醤油、酒、砂糖をあわせたものを回しいれ、全体に調味料がからまったら火を止める。
4.フライパンに油を熱し、②を入れて5分ほど焼き、裏返して水大さじ2を入れてふたをし、さらに5分焼く。
5.調味料を入れて全体に照りが出るまで煮詰め、火を止める。
6.お皿に盛り、ミックスリーフをそえる。

テリヤキソース調理法はキッコーマン主催の料理教室や販売促進用の小冊子などで、徐々にアメリカ人の中に浸透し、現在の地位を確立してきました。現在でも米国内で消費される醤油のほとんどはテリヤキ調理法に使われています。

海外でも大人気の「TERIYAKI」ですが、日本の照り焼き料理とは少し違い、照りを出す調理法ではなく、あらかじめテリヤキソースに漬け込んだものを焼いたり、調理したものにテリヤキソースをかけたものが「TERIYAKI」として認識されています。