新緑が街を覆い始め、太陽の日差しも眩しい時期になりました。 日本では新年度が始まり、生活リズムが落ち着き始めて、人々も活気に満ち溢れるのが5月です。 そんな5月、日本名では「皐月」と呼ばれています。
長く寒い季節が終わり、大地には新しい芽吹きが見られるこの季節は、日本各地で稲の田植えが始まる時期です。 「さつき」の「さ」には耕作という意味があり、神に捧げる稲という意味がある「皐」という漢字があてられています。 私たち日本人の主食である米が、今年一年、豊作となるよう祈願の意味も込めて、 「神に供える稲を植える月」 としたと言い伝えられています。
他の月名からも分かりますが、古代では、月は単に順番で数えるものではなく、私たちの祖先が日常生活の中で培った自然観や季節感を豊かに表現したものです。