イチョウ葉エキスと糖尿病

Ponsted on LIVESTRONG.COM on Jul 30, 2015 | By Shamala Pulugurtha
http://www.livestrong.com/article/432671-ginkgo-diabetes/

a2紅葉したイチョウの葉
Photo Credit Comstock/Stockbyte/Getty Images

アメリカ糖尿病学会の報告によると、アメリカでは2580万人もの子供や大人が糖尿病を患っており、さらに7900万人もの人が糖尿病予備軍であると言われています。実際に、糖尿病学会によると、2007年に糖尿病で亡くなった人の数は231,404人に上るそうです。頻尿や喉の渇き、空腹、疲労、イライラの増大などのような症状のほかに、心臓疾患、心臓発作、失明、肝臓病や神経系のダメージ等の余病なども糖尿病に関係する死亡率や疾病率に繋がっています。イチョウ葉エキスのようなハーブを通常の治療法に加えると、より高い効果が期待できるかもしれませんが、摂取する前に、必ずかかりつけ医に相談してください。

イチョウ葉エキスって何?

イチョウ葉エキスとは、イチョウの木の枯葉から採取される成分のことで、錠剤やカプセル、お茶などから摂取することができます。中国では昔から漢方薬に含まれており、様々な病気の治療に使われています。例えば、痴呆や眼精疾患、または血流が減ることで下肢にしびれや痛みをもたらす間欠性跛行などがあります。エキスに含まれる2つの化学物質、フラボノイドとテルペノイドによって生物学的活動を担っています。しかしながら、この成分は子供には通常使用されません。また大人でも、年齢や病状によっては処方されることは通常ありません。

 

糖尿病に対するイチョウ成分

テキサス大学、医学検査学、教授のジョージ・クドロ医師によると、イチョウ葉エキスには血糖値を下げる働きがあります。すい臓を刺激し、インシュリンの分泌を増やしてくれるというものです。動物実験の中には「イランの薬理学と治療学ジャーナル」2005年1月号に掲載されたような実験などであるが、イチョウ葉エキスが実験用動物の空腹時血糖値を大幅に下げることを証明しています。その実験を行った著者はイチョウ葉エキスが持つ抗糖尿病剤の働きにより、抗酸化物質であるフラボノイドが存在し、それがフリーラジカルがもたらすダメージを中和してくれるのであると考えているのです。

「糖尿病のスペクトル」という学会誌の2001年10月号に掲載された別の研究によると、イチョウ葉エキスはプラークいう溶血斑が形成されるのを抑制することができ、それにより糖尿病患者の心臓病や心臓発作のリスクを下げてくれるのです。イチョウ葉エキスは糖尿病に関する他の余病にも同様に対応することができます。実際に「アクタ・薬理学・シニカ」という学会誌の2007年10月号に掲載された記事が、イチョウ葉エキスは糖尿病の神経症や神経損傷の進行に重要な役割を果たし、また神経症を予防する潜在的な薬となる様々な化学物質の放出や発現を変化させると述べています。

副作用

イチョウ葉エキスのサプリメントは一般的に安全に使用できると言われていますが、頭痛や吐き気、めまい、腹痛などの副作用が時々報告されています。米国国立補完代替医療センターは出血性障害のある人や血液凝固薬を服用している人がイチョウ葉エキスを摂取すると、出血のリスクが高くなる可能性があると警告しています。またイチョウ葉エキスに対してアレルギー反応が出たという報告も上がっています。

注意すること

イチョウ葉エキスは欧米では人気のあるハーブの一種です。処方箋を必要とせず、薬局や自然食品店で気軽に手に入れることができます。しかしながら、米国での製品化や流通は食品医薬品局(FDA)によって規制されているものではありません。よって、商品の品質を確かめるのは個人の責任となります。イチョウ葉エキスの利点の多くは、動物の実験台のみ検証されていて実際の臨床試験は無いということを覚えていてください。有害反応や薬物相互作用を避けるためためにも、イチョウ葉エキスが自分にとって適切なものかどうかについては、摂取する前に必ずかかりつけ医に相談することが大事です。

Original article available at LIVESTRONG.COM: 
http://www.livestrong.com/article/432671-ginkgo-diabetes/