1日1個のリンゴで肥満知らず?

2014.9.30 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46206&-lay=lay&-Find

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グラニー・スミスという品種のリンゴに含まれる難消化性化合物が、肥満に関連する疾患を防ぐようだ。ワシントン州立大学による研究。

本研究は、太平洋岸北西部で栽培された品種のリンゴに含まれる化合物を評価した初の研究である。

ジュリアナ・ノラット氏は「りんごはこの難消化性化合物の供給源として優れていることは知られていたが、品種によって差がある。本研究結果は、消費者が肥満との闘いに役立つりんごの品種を区別するのに役立つだろう」と述べている。

緑 色の、やや酸っぱいリンゴであるグラニー・スミスは、食物繊維・ポリフェノールといった非消化性化合物を多く含有し、利用可能な炭水化物の含有量が低いた め、結腸内での友好細菌の増殖に役立つ。咀嚼・胃酸・消化酵素に曝された後も、これらの化合物は結腸に達しても無傷のまま残る。腸内では、友好細菌の増殖 に利益をもたらす結腸内細菌によって発酵される。

本研究により、グラニー・スミスに含まれる難消化性化合物の量は、ブレイバーン・フジ・ガラ・ゴールデンデリシャス・マッキントッシュ・レッドデリシャスといった品種のリンゴに含まれる化合物を上回ることが示された。

更にグラニー・スミスに含まれる難消化性化合物は、実際に肥満マウスの糞便細菌の比率を、痩せたマウスの糞便細菌と同様の比率に変えたのである。

本発見は、糖尿病を引き起こす可能性のある低度の慢性炎症といった、肥満に関連する障害の予防に役立つだろう。肥満患者の結腸内の細菌群集のバランスは乱れている。そのため、炎症や肥満に関連した代謝障害に影響を与える微生物の副産物が生まれてしまうのである。

ノラット氏は「結腸内の細菌のバランスを作るのは、消費した食品である。結腸内の細菌の健全なバランスを取り戻せば、炎症や満腹感に影響を与える代謝プロセスも安定化する」と述べている。

出典は『食品化学』。 (論文要旨)  

LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46206&-lay=lay&-Find