前回ちょっと子どもの切れやすさや、大人の突発的な暴力、DV、犯罪などが実は食べ方とも関係しているのだと私の実験からお伝えしましたが理解できましたか?
多分今ではかなり日本でも、欧米でもGI値という概念が伝わってきていて、血糖値をフラットにするものと、上げやすいものという数字が発表されてきていて、その結果、玄米はすごくいい食べ物だという流行が、このGI値という考えの延長上で普及しているのだと思います。
私の実験は1980年代で、自慢もおかしいですが、まだGI値(グリセッミックインデックス)を考案したアメリカのデビッドJ ジェンキンス 博士と同時期の仕事でした。 そのころ、きれる子ども、切れやすい大人の行動と、食べ物が関係しているのだとは、日本では誰一人考えていなかった時代でしたから、私の出した講談社の「子供の非行は食べ物が原因だった」という本は、科学者にはまだ受け入れにくかった時代でした。
さてこのGI値には間違いがあるので、それは注意しなければいけないところです。 砂糖は半分が果糖(フラクトース)というブドウ糖(血糖値を上げるもの) とは違う構造をしていますが、でも消化される途中で酵素によってブドウ糖に変わるので、実際にただある食品中のブドウ糖だけを表から計算して、動物実験をしてないものは、間違いを表の中に平気でいれてしまうことになります。
果物ジュースはGI値が低い!!からヘルシーではなく、結構飲む量によっては血糖値を上げてしまいます。 砂糖、グラニュー糖も表の中では 50。つまり血糖値を上げにくい部類に入りますが、実際には食べ物は、液体状か、ボリュームがあって噛まないと食べられないものかによって全く消化のスピードが違うので、食物繊維が多く、自分の歯で30回、50回と噛んで味わって食べるものは血糖値を上げにくいのだというところはとても大事です。 砂糖は実際には私の実験でもわかる通り、1番血糖値を上げる悪者です。フルーツジュースも少しは上がり方は低いけど、血糖値を上げてはいけない糖尿病患者にはNGなのです。もちろんグラニュー糖の入ったジュースやコーヒーもNG.
参考にGI値を(ウィキペディア)からアップしますが、フラクトースはブドウ糖になっていくからこそ、テニスのトッププレーヤーがウィンブルドンの試合で食べている風景を私たちは見慣れているのです。速攻エネルギーになってくれないものでは途中で食べる意味はないですね。フラクトースの多いバナナでも筋肉や大脳でブドウ糖がカラカラの時には、バナナでそれを補い、フラクトースもすぐにブドウ糖に代わってくれるということを、一流選手は知っているのです。