トランス脂肪酸の規制をしてない健康後進国 、、、日本

日本ではいまだにトランス脂肪酸の使用制限、表示義務がされていません。表示義務を課している国が2003年以降アメリカ、ヨーロッパ各国で増加していますが、おかしなことに、日本だけはまだ消費者庁が食品業界にこの取り組みを進めるように要望したという、業界の自発性に委ねるという甘いところで終わっています。従って食品にこの表示をきちっと付けているところはありません。

トランス脂肪酸とは何かを説明する必要があります。これは植物性の油や、魚油の油に含まれる二重結合を水素によって硬化させた脂、つまり、二重結合をはずして、そこに水素をつけた形にしています。そうすると、植物油はまるで生クリームのように白いクリーム状の硬い脂になります。油が脂に変身です。  これは工業的にクリームの代わり、、ショートニングとして開発されたので、自然界には存在しません。 マーガリンにふくまれることもありますが、生クリームがわりのクリームに使われることが多いのですが、とりすぎると酸化LDLコレステロールを増加させ、その結果、動脈硬化、心臓動脈の目ズマリから、虚血性心疾患になります。

この油は使用すると、サクサクした食感になることから、スナック菓子、ポテトフライ、ドーナッツ、菓子パン、パイなどに広く使われています。  トランス脂肪酸は、動脈硬化だけでなく、大脳の血管も同じく血管の内径を狭くし、血液の流れを悪くするので、認知症にも影響することが認められています。
 
オレゴン健康科学大学医学部ポーマン博士の調査では、平均87歳の高齢者では血中トランス脂肪酸の濃度が濃いと認知症のテストの結果、認知症の度合いが進んでいると判明しました。

油や脂肪は生活習慣病を支配するだけでなく、大脳の血管を通して、老人の認知症に関係しているのですから、50歳以上の人は魚を多く食べる、EPAやDHA  などのサプリメントを摂り、すべての血管を柔らかくし、酸化コレステロールを溜めない生活を心がけることも大事です。

トランス脂肪酸の表示をしっかりと、行政で行うこと、、それと、誰もが血管を硬く、狭くする悪い油を取らないようにすること、それはトランス脂肪酸の偽ホイップクリームを含んだコーヒー、パフェ、スナック菓子を避けること、そして野菜や海藻、魚をしっかり食べることなど、普段からできることは多いです。そして年齢が上がればサプリメントでDHA ,EPA  を補うことも良い方法だと言えるでしょう。

いろいろ最近経済が比較されるお隣、韓国ではこの表示義務がすでに2007年から施工されています。 このことに関しては韓国より日本の行政の方が遅れているのです。

お雑煮

あけましておめでとうございます!
お正月は日本人にとって一年で一番大きくて重要なイベントです。ほとんどの人が年末年始はお休みを取り、地元に戻って、家族で新年を迎えます。お正月に食べる伝統的な日本料理として有名なのは、おせちですが、同じくしてお雑煮があります。

新年を迎えるにあたって、神棚にお供えしたお餅や農作物をお雑煮にして頂いたのが始まりだと言われています。お雑煮を頂くときは、お雑煮も旧年の収穫や無事を感謝し、新年の豊作や家内安全を祈います。  

一般的によく知られているお雑煮は、すまし汁に大根や人参、しいたけやほうれん草、尾頭付きのエビ、鶏肉に焼き餅などが入っています。地域によって、具材の種類はもちろんのこと、白味噌仕立ての汁だったり、餅の形も丸や四角、焼く、焼かないなど、それこそ地域性が出る面白い伝統料理です。新婚夫婦の場合、出身地によってお正月に食べるお雑煮がいつもと違う!なんてこともあるのではないでしょうか。


関東風お雑煮 (出典 AJINOMOTO PARK http://park.ajinomoto.co.jp/)          
  

関西風お雑煮 (出典 AJINOMOTO PARK http://park.ajinomoto.co.jp/

沖縄出身の私の知人によると、沖縄では今でこそ、一般的なお雑煮が浸透しているようですが、もともとはお正月でも典型的な沖縄料理の祝い膳、中味汁やイナムドゥチを食べるようです。お正月だけ特別にお餅を入れてお雑煮風とするとか。私の知人は本土出身のご主人と結婚していますが、おせちやお雑煮の作り方なども含め、お正月の過ごし方に文化の違いを感じたそうです。今ではお正月の風習はご主人の家庭に合わせているそうです。

西洋文化が広く普及して、日本文化伝承が薄れているとよく言われますが、お正月には家族揃って、おせちやお雑煮を食べると言う、昔からの習慣が今なお、深く根付いているということからも、お正月がどれだけ日本人にとって大切なのかが伺えます。

菅原明子・田中友美 作