お雑煮

あけましておめでとうございます!
お正月は日本人にとって一年で一番大きくて重要なイベントです。ほとんどの人が年末年始はお休みを取り、地元に戻って、家族で新年を迎えます。お正月に食べる伝統的な日本料理として有名なのは、おせちですが、同じくしてお雑煮があります。

新年を迎えるにあたって、神棚にお供えしたお餅や農作物をお雑煮にして頂いたのが始まりだと言われています。お雑煮を頂くときは、お雑煮も旧年の収穫や無事を感謝し、新年の豊作や家内安全を祈います。  

一般的によく知られているお雑煮は、すまし汁に大根や人参、しいたけやほうれん草、尾頭付きのエビ、鶏肉に焼き餅などが入っています。地域によって、具材の種類はもちろんのこと、白味噌仕立ての汁だったり、餅の形も丸や四角、焼く、焼かないなど、それこそ地域性が出る面白い伝統料理です。新婚夫婦の場合、出身地によってお正月に食べるお雑煮がいつもと違う!なんてこともあるのではないでしょうか。


関東風お雑煮 (出典 AJINOMOTO PARK http://park.ajinomoto.co.jp/)          
  

関西風お雑煮 (出典 AJINOMOTO PARK http://park.ajinomoto.co.jp/

沖縄出身の私の知人によると、沖縄では今でこそ、一般的なお雑煮が浸透しているようですが、もともとはお正月でも典型的な沖縄料理の祝い膳、中味汁やイナムドゥチを食べるようです。お正月だけ特別にお餅を入れてお雑煮風とするとか。私の知人は本土出身のご主人と結婚していますが、おせちやお雑煮の作り方なども含め、お正月の過ごし方に文化の違いを感じたそうです。今ではお正月の風習はご主人の家庭に合わせているそうです。

西洋文化が広く普及して、日本文化伝承が薄れているとよく言われますが、お正月には家族揃って、おせちやお雑煮を食べると言う、昔からの習慣が今なお、深く根付いているということからも、お正月がどれだけ日本人にとって大切なのかが伺えます。

菅原明子・田中友美 作