2014.2.17 EurekAlertより
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=43377&-lay=lay&-Find
豪州アデレード大学の研究チームはグレープシードが、結腸がん細胞に対する化学療法の有効性を高めると同時に化学療法の副作用を減弱させる効果があるようだ、と『プロスワン』誌に発表した。
化学療法とグレープシードの組み合わせ療法は、結腸がん治療の新しいアプローチとして有効ではないかという。
筆頭研究者のチア博士は、グレープシードに含まれるタンニンやその他のポリフェノールの抗酸化効果が抗炎症剤として有効であるというエビデンスが増え続けているといい、特に近年は抗がん性も報告されているという。
「本研究はグレープシードが主要な化学療法剤のひとつの結腸がん細胞への潜在効果を高めることを証明した世界初の研究です」とチア博士は語っている。
実験室レベルで培養結腸がん細胞を対象に行われた検討の結果、研究チームは以下のような知見を得た。
●健康な腸に対して最大1000mg/kgまでの濃度であれば副作用は示さなかった。
●化学療法剤による細胞損傷を有意に減らした。
●化学療法剤による炎症反応を最大55%減少させた。
●化学療法剤による培養結腸がん細胞の増殖抑制効果を最大26%抑制した。
共同研究者でプロジェクトリーダーのハワース教授は、「グレープシードは炎症性腸疾患に対する抗炎症治療薬として偉大な潜在力を秘めており、今回それに抗がん剤としての可能性も加わった。この初の抗がん効果をもとに更なる研究へと発展させたい」とコメントしている。
・LINK de DIETより抜粋
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=43377&-lay=lay&-Find