イギリスから⑥ パンケーキ・デイとは

イギリスにはこの時期、日本では聞き慣れない「パンケーキ・デイ」というものがあります。
「パンケーキ・デイ」とは、レント(四旬節)とイースター(復活祭)前の40日間を断食して過ごす期間の前日のことをいいます。この日は、「Shrove Tuesday」とよばれ、断食前に食べられなくなる食材を使ってパンケーキが作られたことから始まったそうです。

このときに作られるイギリスのパンケーキは、日本のホットケーキのようなふっくらしたものではなく、クレープのような薄い生地が特徴となっています。さらにそのパンケーキの上に、砂糖とレモンをかけて食べます。

さらにこの日は、「パンケーキ・レース」と呼ばれるユニークな行事が全国で行われます。
このパンケーキ・レースというのは、フライパンにパンケーキを載せてひっくり返しながら走るというレースとなっています。このレースは昔、パンケーキ作りで忙しい主婦が、フライパンとパンケーキを持ったまま教会まで走ったことが始まりだといわれています。

そこでここでは、そんなイギリスの「パンケーキ・デイ」で食べられている伝統的なパンケーキのレシピをご紹介します。日本のホットケーキに飽きたらこちらもぜひ試してみてください。

(材料)
小麦粉/100g
塩/少々
卵/2個
ミルク/200ml
バター/50g

(トッピング)
グラニュー糖
レモンジュース

(作り方)
1.ふるった小麦粉、塩、卵をボールに入れて粉っぽさがなくなるまで泡立て器で混ぜる。

2.そこに、牛乳と溶かしたバターを入れてさらに混ぜ合わせる。

3.混ぜた生地を1、2時間くらい冷蔵庫で休ませる。(休ませることにより生地が落ち着きます。)

4.フライパンに油を引いたうえに生地を薄くのばし、色がついたらひっくり返して両面を焼く。

5.焼けたらお皿に移してレモン汁と砂糖を振りかけて出来上がり。