ハーブが糖尿病の処方薬となる日が来るかも?

2014.7.30 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45437&-lay=lay&-Find

a5

料理によく使われるハーブであるオレガノとローズマリーには、健康的な化合物が豊富に含まれている。実験室でのテストで、これら二種類のハーブが処方薬の抗糖尿病薬とほぼ同等の効き目があることが発見されたという。イリノイ大学による研究。

本研究により、ハーブがどのように栽培されたかでも違いが出てくることや、どの化合物にこうした効果があるのかと言うことも特定出来たという。

2012 年に2型糖尿病に罹患している米国人は国民の8%以上で、医療費は1,750億ドル(約17兆8,200億円)となっている。運動をし、食事を変えるなど をして病気を管理することができる人もいるが、薬を服用する人もいる。しかし、誰もが新しいライフスタイルを維持できる訳でも、血糖値を維持するために必 要な処方薬を買う余裕があるわけではない。

しかし最近の研究で、ハーブが血糖値を下げるための自然な方法となりえることが示された。そこでエルビラ・ゴンザレス・デ・メヒア氏率いる研究チームは、今回詳しく検討した。

研究チームは糖尿病の処方薬のターゲットである、糖尿病関連酵素を妨害する能力について温室栽培品・乾燥した市販品など4種類のハーブをテストした。

その結果、温室栽培のハーブは乾燥市販ハーブに比べ、ポリフェノールやフラボノイドを多く含んでいたことが明らかとなった。しかし、これは酵素を阻害するの に必要な濃度には影響していなかった。ギリシャオレガノ・メキシコオレガノ・ローズマリーの市販抽出物は、温室栽培のハーブよりも2型糖尿病リスクを減少 させるために必要な酵素の阻害剤として優れていたという。

研究チームは、ヒトにおける2型糖尿病リスクの低減について、これらの化合物の役割を理解するために更なる研究が必要であると結論付けている。

 

出典は『農芸・食品化学雑誌』。 

・LINK de DIETより抜粋
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45437&-lay=lay&-Find