若い女性に見られる低エストロゲン症状とは

Posted on LIVESTRONG.COM on Aug 16, 2013 | By Kathleen Blanchard, R.N.
http://www.livestrong.com/article/22600-low-estrogen-symptoms-younger-women/

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痩せすぎはエストロゲンの値を低くするおそれがある。
Photo Credit Polka Dot Images/Polka Dot/Getty Images

低エストロゲン症状とは、一般的に閉経に近い年齢の女性や、実際に閉経になった女性に起こることで知られていますが、若い女性にも起こりうることがあります。その症状(原因)は閉経後の女性とは異なっています。 

エストロゲンにはエストリオール、エストラディオール、エストロンと3つの種類があります。そのうちの一つ、または3つ全てを、自然な形で十分に生成することができない女性もいます。それらの量が異常な値に達するということは、子宮ガンや副腎ガンが潜んでいるおそれがあります。若い女性は様々な理由から低エストロゲン症状になると考えられていますが、エストロゲンの値を計測するための検査も、自覚症状や、年齢、家族の病歴、または身体検査によって決められます。 

症 状
若い女性によく見られる低エストロゲン症状としては、無月経や身体発育の遅れがあります。40歳以下の若い女性でエストロゲン量が低い場合は、早い段階でホットフラッシュや寝汗などの更年期障害に悩まされます。疲労もよく挙げられる症状の一つです。また、物忘れや不眠症、性的欲求の低下や性交渉時に痛みを感じるというのも、エストロゲンの量が低いとき、または低下し始めた時の症状にありえます。生理不順や頭痛に悩まされる人もいれば、情緒不安定になり、泣いたり、落ち込んだり、イライラしたりするのも低エストロゲン症状の一種です。骨喪失の結果、骨粗鬆症になることもあります。若い女性に見られる不妊症も、低エストロゲンを示唆しています。

機 能
エストロゲンは主に卵巣で生成されます。副腎で生成されるエストロゲンもあります。エストロゲンの生成を促すシグナルは脳下垂体から送られ、その量は一生を通して、女性個人の月経周期の段階によって変動するものです。エストロゲンとは、女性らしい特徴を作り出すホルモンなのです。

 状 態
遺伝的病気が原因となって、若い女性が低エストロゲン症状になることがあります。ターナー症候群とは、低身長性や無排卵、正常な女性的発達、無月経などを引き起こす遺伝的病気です。化学療法や放射線治療も甲状腺疾患と同様に、エストロゲンの生成を妨げることがあります。

 その他の原因
若い女性に見られるエストロゲン量の低下を引き起こす原因として考えられるのに、
過剰な運動や摂食障害、体脂肪が少なすぎることが考えられます。
思春期の直前、または最中に体操やダンスなどの極端な運動をすると、エストロゲンの量が低くなったり、正常な女性の成長を遅らせたりします。低エストロゲン状態にある若い女性には、発育の遅れや無月経症状が見られたりします。

 エストロゲンが低いかどうかを知るには
エストロゲン量を調べるには、医師の判断によって、血液検査か尿検査を行います。若い女性であれば、エストロゲン生成の直接的な測定法であるFSH(卵胞刺激ホルモン)を調べるでしょう。

エストロゲン量が低い場合は、FSHレベルもまた低くなるものです。ターナー症候群の可能性が高い若い女性は染色体検査を受けることもあります。X染色体の異常によって引き起こされる症候群だからです。

 治療方法
低エストロゲン症状は根本的な原因を元に治療が行われます。同じように低エストロゲン症状であっても、更年期中の若い女性とそれよりも年配の女性では、治療法は変わってきます。しかし、どんな場合でも、根本的な原因をもとに、どのような治療をするのかを決めていきます。

 論評
低エストロゲン症状が潜在的健康問題の引き金であることから、特に若い女性にとっては、検査を受けることが重要です。低エストロゲン症状のある若い女性は原因を究明して、治療法を見つけるべきです。 

出典元:  LIVESTRONG.COM
http://www.livestrong.com/article/22600-low-estrogen-symptoms-younger-women/