コメはアジア全体にできるのが特色です。パサパサ感のあるアジア米はインディカ米、日本人が好きなしっとりした、水分の多い方はジャポニカ米と大きく2つに分類されます。
白ご飯はおかずと相性が良く、口の中でおかずと混ぜて食べる、、佃煮や、梅干し、漬物などもあります。出汁醤油味に具材を加えた炊き込み御飯は、その季節ごとに変えることで、季節を先取りする楽しさがあります。春はタケノコ、グリンピース、秋は栗、松茸、牡蠣ごはんなど、その時だけ出てくる素材を炊き込むご飯はすごく贅沢な感じがします。
西洋だと、贅沢イコール高いもの、、100gで数千円する牛肉、フォアグラ、キャビアなどですが、日本人はお金をかけた食卓というよりは、季節の先取りを1番の贅沢だと思う風流人なのです。
従って炊き込みご飯だけでなく、初物は寿命を3年延ばす、、、と言って喜んで食べてきたので、これはすでに400年以上も昔から、江戸時代から庶民の間でも伝わってきたことです。
ご飯料理は、もち米を竹の皮に包んで蒸すと、ちまきになり、それが中国料理に変化すると、そこに豚肉、タケノコ、ごま油が加わって中華料理のお袋の味になっています。油を使ってチャーハン、バターを使ってピラフになり、さらにヨーロッパに行ってオリーブオイルベースで炒めたコメと海の幸、サフランをくわえると、パエリアというスペイン料理になります。
この他、お袋の味は手で握るおにぎりになって現代までの伝統になっています。丼はご飯を下に、上にボリュームのある具材をのせて、味も濃い目に作るもので、昼ごはんに食べられるものです。 お粥やリゾットのように水分を多く、スープ状のものはまた新しい味にもなります。最近ではこのリゾットが家庭以上にイタリアレストランで提供されることが多く、それを食べた一般家庭でその味を再現する方向になり、お米料理のレパートリーは毎年進化しつづけています。
韓国料理のビビンバはまだ家庭で石焼ビビンバまでは作りませんが、コメ料理の国際化、多彩化は止むところがなく、コメはパンに比べて圧倒的に値段が安いので、お米料理は安い!!ということも忘れてならない家庭の味方でしょう。残り物の電気釜の中の1杯か一杯半ぐらいのご飯をグラタンにすれば二人か3人分のお昼のグラタンになるので、残り物から次に何のコメ料理をつくれるか???これも料理をする人、男女問わず腕を磨くべきもう一つのポイントだと思います。