春の訪れ: 日本一早い桜の開花

年が明けて、まだ間もないというのに、ここ南国沖縄では日本一早い桜の開花が始まりました。
 

鮮やかなピンク色の花を咲かせるヒカンザクラ=16日午前、本部町・八重岳
沖縄タイムスより引用

桜は春の訪れの象徴として、昔から日本人に親しまれています。寒くて暗い冬が終わり、明るくて暖かい春が来ると嬉しいからです。
南国沖縄では冬でも最低気温が10℃前後までしか下がらないので、桜の開花も早いのです。
また一般的によく見られるソメイヨシノとは違って、濃いピンク色のヒカンザクラが主流なのも特徴です。

他の地域より暖かい沖縄とは言え、1月は一番気温が下がる時期。それを象徴するように「ムーチー作り」という行事があります。

ムーチーとは月桃の葉に包んだ餅菓子のことで、家内安全、無病息災、特に子供の健康と安全を願う行事として、旧暦の12月8日(今年は1月19日)に行います。お仏壇や神棚、沖縄独特の火の神にお供えして、家族みんなで食べます。昔から、ムーチービーサ(寒さ)と言われるように、ムーチーを作る頃は、一年で一番気温が下がる時期なので、健康管理をより意識する意味も込められています。

そんな真冬真っ只中、寒さに凍えながらも、鮮やかに揺れるヒカンザクラを鑑賞して、春を思いながら残りの冬を越していくのです。

桜前線は徐々に北上し、東京近辺では4月上旬が見頃となります。

参考記事:沖縄タイムスhttp://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-01-17_44054

菅原明子・田中友美 作