陸軍と海軍のビタミンB1戦争

日本人でも今ではあまり知っている人は少なくなってますが、 明治時代 日本は、欧米諸国の領土拡大主義を真似して、資源の少なさを満州 の領土などを取りたいとの野心もあり、その時ロシアと戦うことにまりました。 乃木希典 将軍はロシアの大群をその正面から、アタックしようとしました。日本海海戦間際まで何と多くの人命が、正面攻撃という人海戦術でうしなわれたことか。乃木希典将軍よりも上の立場の児玉源太郎がこの陸軍を説得し切って、ロシア軍を山の上から攻撃出来る拠点、203高地を攻撃する作戦に変更させるまで死者がふえつづけました。

その中で合計10万人の軍人が死んだと歴史書に書かれてますが、そのうち約1/3の2万7000人の陸軍の軍人が別の理由で死んで行きました。それは間違った食事です。

その時の対立、、海軍の考えと陸軍の対立は戦争の戦略の対立だけでなく、軍人に食べさせる食事の考えの対立でもありました。 陸軍は美味しい白米をたべさせ、脚気で死者を大量発生させたのに対し、海軍の高木兼寛(カネヒロ)が麦ご飯をたべれば、脚気にならないと主張し、海軍では脚気の死者が麦ご飯で解消しました。日本では文学者で有名な森鴎外が、その時の陸軍の医者としてトップだったので、その海軍の意見をききませんでした。彼はドイツに留学していて、病原菌の権威コッホが主流を占めていた医学の勉強をしていたので、脚気は病原菌のせいだと信じていたのです。 そのために麦ご飯を主食にすることに最後まで反対しつづけたのです。

さて現代人の中に脚気はないでしょうか? それが実際には現代の隠れた主流の病気でもあります。玄米、10穀米、そして全粒シリアル、全粒粉パンをしっかり食べるような、レベルの高い栄養情報に触れ、それを実践している中流以上の人(特にはヨーロッパ、アメリカ)の人と日本人では、きちんとおかずの多い食事や、玄米を食べる人では、かっけはおこりません。

カップ麺、ファーストフード、 清涼飲料水、アルコールを取る人はビタミンB1だけでなく、ビタミンB群不足になり、その結果苛立つ、集中力たもてない、すぐにだるくなる。姿勢もわるくて、運動大嫌い。 勿論ビタミンB1だけ でなく、bグループ不足だと、勉強もできなくなるし、会社でも仕事できません。それで社会全体ではすごく活力なく、だるい、暗い人が増え、マジ切れを起こす人もdふえていきます。あなたの住んでいる街、かぞく、そしてあなたはビタミンB1不足ではありませんか?脚気は古い病気だと思われがちですが、実は現代人の大きな問題です。

経済格差が広がる中で新たな脚気になる格差ができているともいえます。アメリカ、ヨーロッパではチップを払って食事をし、運動し、野菜をしっかり、玄米大好きグループでは脚気なし。低所得者階層では、肥満と脚気がダブルで蔓延しているのではないでしょうか。