ミニトマト水耕栽培実験⑦ 冬の時期の成長 その3

2月に入りました。依然として冬の寒さは続いています。日中、陽射しが当たる個所では温かさが感じられますが、陽が陰ってしまうと一気に寒さが増します。ミニトマトも一日の内で寒暖の差が激しい日々を過ごしているのです。過酷な環境ではありますが、トマトの成長にどのような影響を与えるのでしょうか。一番の心配は枯れてしまう事ですが、そのような兆候はいまだ見られません。どのミニトマトも元気に成長しています。

前回の写真と比べてください。成長しているのが分かります。日に日に成長していく様子が見て取れます。

前回同様、花もしっかりと咲いています。これから、ミニトマトの実となってくれることを期待します。しかし、ここで気になるのは受粉についてです。外で栽培しているわけではなく、室内での栽培になります。一般的な植物のように虫が受粉の手伝いをしてくれる環境にはありません。そして、風もないため、風によって受粉をするという事もないのです。では、どのようにして受粉させるのでしょうか。

ミニトマトの受粉に必要なことは、振動になります。花の写真を見てください。花の中心にある細長い袋状の中に雄蕊と雌蕊が入っているのです。そのため、振動があることで受粉が促させる仕組みになっています。風がない環境のため振動は人工的に発生させるしかありません。一番初めに咲いた花ですので、どうにかミニトマトとなってもらいたい気持ちが強くあります。その花を優しくトントンと振動を与えること給水の度に行いました。今後、花が沢山咲くようなことがあれば、振動させる花と手を加えない花で受粉に差があるのかを調べたいと思います。

他のミニトマトにも花や蕾が見られるようになりました。

苗を沢山いれたミニトマトです。こちらはまだ花や蕾が見られませんが、しっかりと成長しています。ただ、成長速度に差がみられるようになりました。栄養の吸収が早いものとそうでないものが分かれています。成長速度が遅いミニトマトが脱落して枯れる事はあるのでしょうか。写真に納まりきらないほど成長しています。水の吸収もさらに増してきました。

まだ2月のため寒さはまだまだ続きます。花が咲き、ミニトマトとなる成長の時期が寒い冬に当たります。まずは受粉してくれることが一番気がかりなことです。種から育てて、ここまで成長した苗にも驚きですが、更に黄色の小さな花も咲かせてくれたことに感動しました。特に、手間をかけて育てたわけではありません。水耕栽培のため簡単に育てる事ができています。今後の成長もお楽しみください。