オメガ-3脂肪酸でも摂り過ぎは体に良くないらしい

2013.10.30 EurekAlertより
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=42170&-lay=lay&-Find

抗炎症作用をはじめ様々な健康効果があるといわれているオメガ-3脂肪酸だが、その過剰摂取は体に害をもたらすのではないか、というオレゴン州立大学やミシガン州立大学の研究チームによる報告。

2010年に報告されたミシガン州立大学の研究で、マウスに過剰なオメガ-3脂肪酸を餌として与えたところ、大腸炎リスクを増加させ、免疫系の変化につながることが分かったという。オメガ-3脂肪酸の血中濃度が高いと前立腺がんや心房細動のリスクを増加させることも既に示唆されている。

今回研究者らは、オメガ-3脂肪酸の過剰摂取が突然死や他の心疾患と関係がありそうだということを報告した。また、オメガ-3脂肪酸の過剰摂取が免疫系の変化につながり、ウィルスや細菌感染への抵抗力に悪影響を与える場合もあるということだ。

「オメガ-3脂肪酸は魚油に多く含まれており、一般的な食事で過剰に摂取することはなく、過剰摂取は多くの場合サプリメントによるものである。しかし、オメガ-3脂肪酸強化食品の卵、パン、バター、ジュースなどを4~5品摂取すると過剰になることもある。

現在オメガ-3脂肪酸摂取量基準に上限がなく、過剰摂取の危険を伝えることができない。危険を知らずに過剰摂取を続けている人もいるだろう。臨床試験を通して有効なバイオマーカーを確立し、正しいオメガ-3脂肪酸摂取量基準を設ける必要がある。

オメガ-3脂肪酸の不足分は米国心臓病協会が示すように週2回の魚で補うとよいだろう。どんな栄養素でも摂りすぎは良くない。」と研究チームのホード氏はコメントする。

なお、2010年版日本人の食事摂取基準ではオメガ-3系脂肪酸の必要量は1日に2g程度とされており、摂取上限は示されていない。

・LINK de DIETより抜粋
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=42170&-lay=lay&-Find