日本で生活していると、毎年、秋になるとJR東海の新幹線のポスターに標語がでますが、それが、20年も同じコピーなのは驚くほどです。
秋だから。。。
「そうだ 京都、行こう。」
20年間のうちに紹介された社寺は70以上を超え、色彩豊かでインパクトのある情景は一瞬にして視聴者の心をひきつけます。JR東海のキャンペーンページから過去のポスターを閲覧できます。2013年は南禅寺の真っ赤な紅葉風景がポスターになっています。
http://souda-kyoto.jp/campaign/archives.html
JR東海HPより抜粋 http://souda-kyoto.jp/20th/index.html
確かに不思議とこのポスター見て、キャッチコピーを聞くと、何となく京都に行きたくなり、秋の京都のお寺をめぐり、ついでに京都料理の美しい料理を食べたくなるのは、日本人なら誰でも思うことです。
私は一足早く、まだもみじも色づいていない10月の京都に宿泊して、早めの秋を楽しんできました。相国寺というわりと地味な禅宗のお寺の所蔵する美術館の中にある、円山応挙展を見るためです。
相国寺は14世紀末の室町時代、三代将軍の足利義満によって創建されました。
「相国」とは国をたすける、治めるという意味で中国からきた名称であり、また日本では左大臣の位を相国と呼んでいました。足利義満がその地位にあったため、相国寺と名付けられました。
円山応挙は江戸時代中期の絵師で、1700年代のちょうど1750年代から1795年に彼がなくなるまでの作品の代表作を全部公開していました。ポスターの牡丹孔雀図も代表作のひとつです。作品は弟子たちの分も含めて多く、自由で活力に満ちています。
私は今回iPhoneでお庭の動画を撮ってみました。ちょっとだけ一緒に相国寺のお庭や、お寺を見学している気分をおすそ分けできたらいいなと思います。