活動的な女性は心疾患、脳卒中、血栓のリスクが低い

2015.2.25 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48119&-lay=lay&-Find

 20150520活動的な身体活動を週当たり数回行っている中年女性は心疾患、脳卒中及び血栓症のリスクが活動的ではない女性に比べてより低くなるようだという、米国心臓協会誌上に掲載されたオックスフォード大学の研究者による報告。ただし、行えば行うほどリスクが低下する、というような結果ではなかったようである。

 研究では、以下のような結果が報告されている。

●ストレスの高い身体活動、例えば運動による発汗が見られたり、心拍数が高くなったりするような運動を週当たり2~3回行った場合、不活動あるいはほぼ身体活動を行っていない状態の女性に比べて20%心疾患や脳卒中、血栓症を発症するリスクが低下する。

●活動的な女性のうち、より活動回数が多いことがさらなるリスク低下に関係していることを支持する様な根拠は見られなかった。

疾病リスクの低下に関連していた身体活動はウォーキング、ガーデニング、サイクリングであった。

身体活動量が十分でない中年女性は、定期的な運動を行う事を心がけた方が良い、と研究者は指摘する。しかしながら、心疾患や脳卒中、血栓症を予防するためであれば、必要以上に頻繁に身体活動を行う必要はなさそうだ。中等度の運動を余分に行ったとしても、それによって余分なリスク低下は期待できないように見えるからである。

本研究では110万人の英国女性を対象に検討を行った。被験者らはがん、心疾患、脳卒中、血栓症もしくは糖尿病の既往歴がない、1996年から2001年までに行われた『100万人の女性研究』に参加した女性達である。研究参加時点での平均年齢は56歳であった。

被験者は自分の身体活動レベルについて研究開始時点と3年後の時点での状態を回答した。研究者らは入院歴、被験者の回答と関連した死亡リスクなどを検討した。標準的な追跡期間は9年間であった。

出典は『循環器』。 (論文要旨)      

         

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48119&-lay=lay&-Find

 

 

 
 

カリウムが豊富な食品は、高齢女性の脳卒中や死亡リスクを低くする

2014.9.10 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45936&-lay=lay&-Find

a1カリウムが豊富な食品を食べる閉経後の女性は、あまり食べない女性よりも脳卒中になったり死亡する可能性が低いようだ。米国アルベルト・アインシュタイン医学校による研究。

シルビア・ワサーテイル-スモーラー名誉教授は「先行研究では、カリウムの消費で血圧が低下できることが示されている。しかし、 カリウム摂取で脳卒中や死亡を予防できるかどうかは明らかではなかった。本知見により、女性が果物や野菜を食べる別の理由ができた。果物や野菜はカリウム の良い摂取源であり、カリウムは閉経後の女性の脳卒中のリスクだけでなく、死亡も低下させる」と述べている。

研究チームは、50-79才 の閉経後の女性90,137名を平均で11年間調査した。参加者がどのくらいカリウムを摂取したのか、試験期間中に虚血性・出血性脳卒中などの脳卒中と なったか、もしくは死亡したかを調査した。本研究の参加者は研究開始時に脳卒中となったことがなく、食事による平均カリウム摂取量は1日に2,611 mgであった。

主な発見は下記の通り:
・ カリウムを最も多く食べている女性は、殆ど食べない女性よりも脳卒中となる可能性が12%低く、虚血性脳卒中となる可能性が16%低かった。
・ カリウムを最も多く食べている女性は、殆ど食べない女性よりも死亡する可能性が10%低かった。
・ 高血圧ではない女性でカリウムを最も多く食べた人は、日常の食事中にカリウムを殆ど食べない女性と比較し、虚血性脳卒中リスクが27%低く、全脳卒中タイプのリスクが21%低かった。
・ 高血圧症の女性でカリウムを最も多く食べた人は死亡リスクが低かったが、カリウム摂取で脳卒中リスクが低下することはなかった。

研 究チームは、高血圧になる前に食物カリウム摂取を高くすると、より有益であると示唆している。また、本研究ではカリウム摂取量と出血性脳卒中の関連性を示 すエビデンスは見られなかったとしている。これはおそらく、本研究における出血性脳卒中の症例が少なかったためであろう。

ワサーテイル- スモーラー名誉教授は「本知見は、女性がカリウムが豊富な食品をもっと食べる必要があることを示唆している。ジャンクフードにはカリウムはあまり含まれて いないだろう。カリウムの多い食品にはジャガイモ・サツマイモ・バナナ・白豆などがある。カリウムの摂取量を増やすことは、年配女性にとって良いことだ が、もともと血中カリウムが多い人にとっては心臓に危険である。摂取すべきカリウム量についての医師に確認する必要がある」と述べている。

出典は『脳卒中』。 (論文要旨)      

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45936&-lay=lay&-Find