菅原研究所のYou Tubeチャンネルができました!

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「菅原明子の江戸っ子栄養学」第1話~第16話まで掲載中。

 江戸時代というと、はるか遠い昔、もはや歴史の本、
または時代劇でしか知ることのない世界のように思われがちですが、
私たちが普段、何気なく触れている日常の習慣や文化、
そして何よりも、一番身近な食生活に関する風習に大きな違いがないことを
ご存知でしょうか。

菅原明子が独自の語り口で、あなたの知らない日本をご紹介します。
ぜひ、ご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCDfsHRWPKSYKJvPfiAJw69A/feed

「和風月名」

日本では、現代でも旧暦を使って行事を行う伝統があり、旧暦の季節や行事に合わせて作られた和風月名と呼ばれる月の和風の呼び名を使用していました。現在でも使用されており、カレンダーにも記載されることが多いです。

和風月名の由来については諸説ありますが、毎月、ご紹介していきたいと思います。

a31月は睦月(むつき)

「睦み月(むつみつき)」、新年を親しい人達と親しみ  睦み合う いう意味。

「一年の計は元旦にあり」、
年の初めを大切にしたため、と言われています。

新年の幕開けです。身近にいる大事な人たちとの一時を、是非大切に過ごしてください。

紅茶と柑橘類は卵巣がんリスクを下げる

2014.10.29 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46576&-lay=lay&-Find

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フラボノールとフラバノン(どちらもフラボノイドの一種)を含む食品を多く摂取する女性は上皮性卵巣がんのリスクが有意に低下するようだ、という英国イーストアングリア大学と米国ハーバード大学からの報告。

研究チームは、米国の女性看護師を対象にした大規模疫学研究である看護師健康研究で、171,940名の女性(25-55歳)を対象に食習慣を4年毎に30年にわたって追跡調査した。平均16-22年の追跡期間中に723名が卵巣がんを発症したことが診察記録から明らかになった。

データ解析の結果、フラボノールが豊富に含まれる紅茶、赤ワイン、リンゴ、ブドウとフラバノンが豊富に含まれる柑橘類を多く摂取した女性は卵巣がんになりにくいことがわかったという。

フラボノイドの総摂取頻度の最も高かった群は、最も低かった群に対してハザード比は0.85であった。フラボノールとフラバノンの摂取頻度の最も高かった群は、最も低かった群に対して、ハザード比は各々0.76と0.79であった。

フラバノンは、特に悪性度の高い浸潤性の腫瘍に対して強い効果が認められ、非浸潤性の悪性度の腫瘍に対する比較HRは、0.68であった。他のフラボノイドのサブクラスには卵巣がんとの有意な関係は認められなかった。

食事レベルでの解析では、特に紅茶を毎日2杯飲む女性は、1杯以下の女性に比べて、上皮性卵巣がんリスクのハザード比は0.68であった。

本研究は、フラボノイドの主要な6つのサブクラスについて検討した現在までで最大規模の研究であるという。

「我々の研究は、異なる種類のフラボノイド類の食事による習慣的な摂取がヒトの卵巣がんのリスクにどのように影響するかを検討した初の大規模研究である」とエディン・キャシディ教授は語っている。

「我々はフラボノイドの二つのサブクラスであるフラボノールとフラバノンを豊富に含む食品を多量に消費する女性で上皮性卵巣がんのリスクが有意に低下することを示した。これらの物質の主要なソースは茶類と柑橘類およびそのジュースであり、容易に食事に含めることができるので、卵巣がんのリスクを下げたい人に勧めることができる。」

 

出典は『米国臨床栄養学雑誌』。(論文要旨)     

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46576&-lay=lay&-Find

 

ヨーグルトで糖尿病知らず

2014.11.25 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46894&-lay=lay&-Find

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ヨーグルトを積極的に摂取する事によって2型糖尿病リスクを低下できる可能性があるようだ、というハーヴァード大学医学部の研究者による報告。健康的な食習慣の一環としてヨーグルトを取り入れることには十分な意味があるのかも知れない

2型糖尿病は身体が十分なインスリンを分泌することができない状態であったり、身体の細胞がインスリンに対する抵抗性を示す様になったりする際に発症する。また家族に発症している人がいたり、また不健康な生活習慣を有しているような場合には発症リスクが増大する。世界中でおよそ3億6千600万人の2型糖尿病罹患者がいると言われており、2030年までにはさらに増加して5億5千200万人まで罹患者が増えることが推定されている。つまり、糖尿病の増加は今や深刻な健康リスクとなっているのだ。

研究者らは健康関連専門職の生活習慣と医学的診療歴を3群に分けて前向き検討を行った。一つ目のデータセットとして健康関連専門職追跡研究(HFPS)のデータをもとに検討が行われた。本研究では米国内の51,529人の男性歯科医、薬剤師、獣医師、オステオパシー専門医、足治療医が対象とされていた。この集団の年齢構成は40~75歳である。さらに1976年に開始された看護師健康研究(NHS)に参加した30~55歳の121,700人の米国人女性看護師のデータ、また同様に1989年に開始された看護師健康研究2(NHS2)での25~42才の米人女性看護師116,671人のデータも検討に用いられた。

それぞれのコホート研究の最初において、被験者らはベースラインの健康状態を検討する為のアンケート調査に回答している、被験者らは2年おきに追跡され、追跡率は90%を超えている。また被験者らは糖尿病、心疾患、がんなどをすでにベースラインで罹患している場合には検討データから除外されるようになっている。また乳製品摂取についての情報が全く得られなかった被験者についても除外された。この様にして抽出された被験者は最初のHFPS研究から41,797人、NHS研究からは67,138人、NHS2研究からは85,884人が検討に加えられた。

研究者によれば、本研究はこの様に大規模な集団での検討が可能になっていることや追跡率が非常に高い集団であった事、生活習慣や食習慣に関して繰り返し検討できるようなデータが得られていることから、同種の研究の中でも信頼性の高い結論を導くことが可能となっている、と指摘する。

3群の総数から15,156例の2型糖尿病罹患症例が追跡期間中に発見された。研究者らは総乳製品摂取量が2型糖尿病雄罹患リスク増大には関連していないことを明らかにした。それぞれの乳製品による効果を検討するため、スキムミルク、チーズ、全乳、ヨーグルトなどの摂取状態によってさらに分析を行った。慢性疾患に関連するリスク因子であるBMIやその他の食事習慣因子を調整すると、ヨーグルトの摂取が2型糖尿病の発症リスク低減に有意に関連していることが分かったのだ。

研究者らはその後、本研究の成果とその他の2013年3月までに発表されている2型糖尿病と乳製品摂取の関連性について検討した研究をまとめて、メタアナリシスを行った。ここから、一日あたり28gのヨーグルト摂取が2型糖尿病リスクを18%低下させることが明らかになったのだ。

以前の研究では、乳製品中に含まれるカルシウム、マグネシウム、及び特定の脂肪酸が2型糖尿病のリスク低下に働きかける可能性が示唆されていた。ヨーグルトに含有されるプロバイオティック乳酸菌が脂質プロファイルと抗酸化性を2型糖尿病患者において改善することが示唆されており、この事が2型糖尿病の発症リスクそのものを低下することに繋がったのではないか、と研究者は推論している。ただし、この推論を実証するには、ランダム化された比較対照試験が必要である、とも指摘した。

本研究から、ヨーグルトの摂取が2型糖尿病リスクの低下に関連していること、総乳製品摂取が2型糖尿病リスク低下には関連していないことが明らかにされている。この結果だけを見ると、健康的な食習慣にヨーグルトを加えてみることを考慮する価値はありそうである。

出典は『BMC医学』。 (論文要旨)   

 

 LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46894&-lay=lay&-Find

 

アジア教育最前線 マレーシアレポート 第三回 迷える教育の行方

多民族国家ならではの複雑な教育システムを持つマレーシアで、今、インターナショナルスクール(以下「インター」)が急増しています(「第一回インターナショナルスクールの開校ラッシュ「第二回 実は厳しいマレーシアの教育制度」参照)。インター需要の高まりの主な理由は、英語力への懸念でしょう。日本なら「英語力への期待」となるところですが、マレーシアでは「懸念」です。 

「マレーシアでは英語が通じる」と認識されています。実際その通りで、私はマレー語が全く話せませんが、少なくともクアラルンプールで困ったことはありませんし、異民族間の会話やビジネスでは、英語が共通語の役割を果たしています。

しかし、この英語力、実は若い世代ほど落ちてきていると言われているのです。

1960年代までは英語学校も公教育の一部だったので現在60代以降の人々には流暢な英語を話す人が沢山いらっしゃいます。ところが1970年代からはマレー語を中心とする言語政策となりました。それ以来、英語力を重視する対策もあったものの、最近はまた一層マレー語重視の流れにあります。そこで、これを不安視する親の関心がインターや、英語での授業が多いローカルの私立学校などに向かい始めているのです。この傾向はブミプトラ政策でハンディを負う、中産階級の華人やインド系の間では当然高く、「将来、マレー語で稼げるのか」という問いに対し疑問符をつけているのでしょう。

また、小学生から試験結果で順位づけされるのが当たり前の学力偏重型のマレーシアの教育方法に対して、疑問視する声が、民族問わず、徐々に高まっているように見受けられます。

現状のマレーシアの詰め込み教育について、長年マレーシアの教育現場に携わった経験を持つ日本人の方から印象深い話を聞きました。

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かつての日本も詰め込み教育だったように、成長期のマレーシアにとっても、国民の教育を短期間に一律に向上させ、一部のエリートを輩出する効率的な方法として詰め込み式が有効だった。そして経済成長とともに一定の成果を上げた現在、ドロップアウトする生徒の多さや、エリートでもゴールが学生時代になってしまい、いざ社会に出てクリエイティブな仕事ができない、燃え尽きてしまうなどの弊害が認識され始め、このままでは今後の国際競争に勝ち残れないという危機感が高まっている。けれども学習アプローチを見直そうにも、詰め込み式で育った教師に対応させるのは難しく、身動きできずにいる。

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どの国も国家の将来を担う「教育」という難題の前に四苦八苦している様子が伺えます。

国家でさえ、鉄板の教育を模索しているのだから、私達、親が日々子供の育児や教育方法に思い悩むのは当たり前のことですね。

ところでちょっと話がそれますが、幼い子には過酷に思える順位づけですが、例えビリまで公表されても、意外に子供たちはあっけらかんとしているそうです。

急増するマレーシアのインターですが、政府はこの産業を国家主要経済領域 (NKEA: National Key Economic Areas)として挙げています。少々露骨すぎる印象もあるのですが、皆さんはどうお感じになるでしょうか。こんなに急激に学校数が増えて、各学校独自の教育内容を実践できるクオリティの高い教師が確保できているのか、経験値はどうなのか、学費に見合うほどの教育が期待できるのか。需要の高まりよりも供給が先走りしているのではないか。個人的には期待も大きいだけに、数々の疑問が浮かんできます。今後の動きに注目していきたいと思います。

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大型ショッピングセンターで開催された第四回インターナショナルスクールフェア

最後にちょっとだけ身近な話題を。

私の長男は英語環境の幼稚園に通い、これまではこのバイリンガル環境をメリットだと考えてきました。しかし4歳を過ぎ言葉が急激に増え始めた頃から、英語と日本語が混ざったり、数を言う時は単位(枚、本、個など)をつける日本語より、簡単な英語で言ってしまうなど不安が大きくなってきました。

考えてみれば、何も国語だけでなく、算数も理科も文章を理解する国語力、想像力がなければ理解できません。当たり前と思っていた日本語は実は難しい。

「放っておいたら、将来自分の子供が自分と同程度の日本語の思考力や文章力を備えていないかもしれない。」

そう想像した時の焦りと、何としてもそれは避けたいという思い。これが「母国語」の存在なのかもしれません。なぜこの国で各民族が自分たちの言葉での教育にこだわってきたのか、その思いに触れた気がしました。

Reported by 菅原研究所 和田麻紀子

アジア教育最前線 マレーシアレポート 第二回 実は厳しいマレーシアの教育制度

ここ数年で、急激に増えているマレーシアのインターナショナルスクール(以下、「インター」)(第一回レポート参照)。今、なぜマレーシア人の間でインターへの関心が高まっているのでしょうか?これを紐解くには、背景にあるマレーシアの教育制度をまず見てみる必要がありそうです。

マレーシアの教育制度は、単一国家である日本と比べると随分と複雑で、多民族国家特有の課題を抱えています。

まず学校での言語。日本の学校で日本語を使用するのは当然のように思えますが、マレーシアの公立小学校(初等教育6年)にはマレー語による国民学校(SK)と、中国語、タミル語を使う国民型学校があります(中国語のSJK(C)とタミル語のSJK(T))。主要民族であるマレー系、中国系、インド系の各民族に母語で教育を受ける選択肢が与えられているのです。

一方で、マレーシアの教育システムにおいて無視することのできないものに、人口の約6割を占めるマレー系を教育や経済面で優遇し、民族間の経済格差を是正しようする「ブミプトラ政策(マレー人優遇制度)」があります。 国立大学の入学枠や公務員の採用でもマレー系が優遇されています。

中等教育(下級中等学校3年+上級中等学校2年)になると、初等教育では3タイプあった学校も、公立ではマレー語による学校(SMK)に統一されます。

マレーシアの教育は日本人にとってはちょっと懐かしくさえある詰め込み式で、各段階での成績評価試験(初等学校6年時のUPSR、前期中等学校3年時のPMR、後期中等学校2年時のSPM)の結果で進学先が決まる厳しい教育システムです。中国系、インド系にとってはマレー語になるだけでも大きなハンディですが、このブミプトラ政策の影響は各ステージの随所にあり、国立大学の入学枠、就職先にまで及ぶことになります。

中国系やインド系など非マレー系(ブミプトラ以外)は小学校からマレー語によるSKに行った方がよいのでは、と思うところですが、以下のデータからもわかる通り、母語の尊重や将来を見据え、それぞれの母語の学校を選ぶ家庭が極めて多く、さらに中国語のSJK(C)には、近年マレー系やインド系の希望者が増えているというから驚きです。

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教育省のデータによれば、小学生の99%が公立に通い、そのうち74%がマレー語のSK、21%が中国語のSJK(C)、3%がタミル語のSJK(T)に通っています。

各学校の民族別割合は
SK:マレー系(ブミプトラ)94% 中国系1%、インド系3%
SJK(C):中国系88%、マレー系9% インド系2%
SJK(T):インド系100%

(出典:http://www.moe.gov.my/userfiles/file/PPP/Preliminary-Blueprint-Eng.pdf

一方、公立ではなく、私立教育を選ぶ生徒はどのくらいいるのでしょうか。

2011年のデータでは、7歳から17歳の生徒のうち約3%(約145,000人)が私立を選んでいます(初等教育で1%、中等教育では4%)。私立教育には大きくわけて、ローカルの私立学校、インターナショナルスクール、宗教学校、中国系の独立中学校があります。

全国に60校ある独立中学校はSJK(C)を卒業した生徒の進学先として人気で、私立に通う生徒の46%はこの独立中学校です。海外で大学入学資格として認められるUEC(the United Examination Certificate)だけでなく、マレーシアの全国統一試験にも備えた体制を整えている学校が多く、凄まじい勉強量になるそうで、詰め込み式の最たるもの。中国系の中には、ブミプトラ政策で不利な立場になるマレーシアの教育制度には始めから乗らずに、海外の大学進学を考えている家庭も多いのです。

このように、教育制度を見てみると、多民族国家マレーシアの民族間の融合の形は、民族間の垣根を越えた平等にあるのではなく、むしろ不平等の中で何とか折り合いをつけながら共存している、そんな印象を受けます。かつて、民族枠のために国立大学には入れなかったという中華系の知人に当時の思いを聞いてみると、もちろん悔しくてモヤモヤする気持ちだったとは言うのですが、私が想像する程には民族間の対立や反発する感情を持っていないように見えたのが意外でした。本当のところはわかりませんが、中華系は相対的に経済的に優位であった背景があり、また外見も、文化的にもマレー系とは異なるので仕方ないと受け入れやすいのかもしれません。もし同じ日本人の中でこのような優遇があったとしたら、似た者同士故に敵対感情が過熱しそうです。

マレーシアの歴史の中で民族間の対立が緊迫した時期は確かにありましたが、国際的にみれば比較的平和で、国民性が穏やかだといわれます。これは長い歴史から育まれた多民族で共存する知恵なのだと感じます。様々な人がいる国だからこそ、教育方針もニーズも様々で、経済的な問題がクリアできれば、インター始め、私教育が広がる土壌は十分備わっているといえそうです。

English Version

Reported by 菅原研究所 和田麻紀子

ジャガイモでダイエット

2014.10.15 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46423&-lay=lay&-Find

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ジャガイモを食べても減量はできる、というカリフォルニア大学デービス校とイリノイ工科大学による研究。本研究ではジャガイモをメニューに加えた時の、減量におけるカロリー減退や血糖インデックスに与える影響を検討した。

ブリット・バートン-フリーマン博士は「ジャガイモは高グリセミック指数食品とされているため、減量療法におけるジャガイモの効 果を疑問視している人はいる。しかし本研究結果により、医療専門家や栄養の専門家は長年言い続けていたことを確認することが出来た。つまり、“特定の食品 や食品群を排除するのではなく、カロリー数を低減することが重要”ということだ」と述べている。

90名の過体重の男女を(1)低カロ リー・高GI群、(2)低カロリー・低GI群、(3)カロリーやGI制限の無い対照群の3群に無作為に割り当てた。3群全てに週に5-7人前のジャガイモ を消費するよう、健康的なレシピ共に配布された。12週間の試験期間の終わりに、3群すべての体重が減り、3群に体重減少の有意な差は無かった。興味深い ことに、対照群は特にカロリー制限が設けられていないにも関わらず、カロリー摂取が減り、体重が減少していた。

バートン・フリーマン博士は「健康的な方法で調理すれば、ジャガイモが体重増加の原因となるエビデンスはない。実際、減量プログラムの一部とすることができると考えている」と述べている。

本研究結果は、ジャガイモの愛好家や健康な食事をして満足感を得たい消費者にとっては朗報である。

ちなみに、中サイズの皮付きジャガイモ(150g)はわずか110kcal、バナナよりもカリウム(620g)量が多く、1日に必要なビタミンC(45%)のほぼ半分を摂取でき、脂肪分・ナトリウム・コレステロールは全く含まれていない。

 

出典は『米国栄養学会雑誌』。 (論文要旨)  

 

LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46423&-lay=lay&-Find

 

1日1個のリンゴで肥満知らず?

2014.9.30 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46206&-lay=lay&-Find

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グラニー・スミスという品種のリンゴに含まれる難消化性化合物が、肥満に関連する疾患を防ぐようだ。ワシントン州立大学による研究。

本研究は、太平洋岸北西部で栽培された品種のリンゴに含まれる化合物を評価した初の研究である。

ジュリアナ・ノラット氏は「りんごはこの難消化性化合物の供給源として優れていることは知られていたが、品種によって差がある。本研究結果は、消費者が肥満との闘いに役立つりんごの品種を区別するのに役立つだろう」と述べている。

緑 色の、やや酸っぱいリンゴであるグラニー・スミスは、食物繊維・ポリフェノールといった非消化性化合物を多く含有し、利用可能な炭水化物の含有量が低いた め、結腸内での友好細菌の増殖に役立つ。咀嚼・胃酸・消化酵素に曝された後も、これらの化合物は結腸に達しても無傷のまま残る。腸内では、友好細菌の増殖 に利益をもたらす結腸内細菌によって発酵される。

本研究により、グラニー・スミスに含まれる難消化性化合物の量は、ブレイバーン・フジ・ガラ・ゴールデンデリシャス・マッキントッシュ・レッドデリシャスといった品種のリンゴに含まれる化合物を上回ることが示された。

更にグラニー・スミスに含まれる難消化性化合物は、実際に肥満マウスの糞便細菌の比率を、痩せたマウスの糞便細菌と同様の比率に変えたのである。

本発見は、糖尿病を引き起こす可能性のある低度の慢性炎症といった、肥満に関連する障害の予防に役立つだろう。肥満患者の結腸内の細菌群集のバランスは乱れている。そのため、炎症や肥満に関連した代謝障害に影響を与える微生物の副産物が生まれてしまうのである。

ノラット氏は「結腸内の細菌のバランスを作るのは、消費した食品である。結腸内の細菌の健全なバランスを取り戻せば、炎症や満腹感に影響を与える代謝プロセスも安定化する」と述べている。

出典は『食品化学』。 (論文要旨)  

LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46206&-lay=lay&-Find