暑い国でごみ処理に革命②

高倉式とEM, それにもう一人曽我部式を広げている曽我部さんもいます。この方法は、高倉式と違って、EMと同じように最初の微生物の培養はドライな培地を作るのではなく、液体状で微生物を作るやり方です。 こちらの方が簡単といえるかもしれません。

使うのは、やはり黒砂糖、イースト、ヨーグルト、 納豆で、36度で24時間ぐらい培養したものです。 EMは最初の液体を作る時には、黒砂糖、水、イースト、乳酸菌(ヨーグルト) それに光合成菌を使い、35度で一週間ぐらい培養したものをつかいます。 菌の量は曽我部式よりは濃厚なので、100倍くらいまで薄めて使うことができます。

いずれの方法も大きくは日本初、そして微生物で、酸化環境で増殖しすぎて腐敗、悪臭を放っている環境のごみや、水、それに酸化した土壌を還元することで大変革を起こしているのです。 世界のゴミ問題はそのままパンデミックの温床になっているし、一方増え続ける人口に見あった健康な作物を作って行くことは、世界の一番の課題である。それを一般の庶民、子供たちが自分たちの手で協力できるローテクなやり方で、すごい結果をもたらすのですから、それはその人たちの意識革命を同時に起こしていることにもすごいポイントがあります。

もしエコ革命が学者と専門家だけが理解して、一般人が関わる隙間がなかったら、一人一人のゴミ処理意識は変わらないし、またそれはビジネスとして扱われるので価格味其れなりに高くなっていったでしょう。材料を種明かしすることで、こう付加価値のこれらの素材が、まさしく誰でも作れる一番安いものになっているところが素晴らしいと思います。これが西洋社会で最初に開発されたものであれば、すぐに世界中の特許を抑え、類似品を作れば、すぐに裁判で慰謝料を取られるものであったら、世界は全く違ったであろう。貧困のところほどゴミ処理と豊作を約束され、しかも農業に関わる人々が、肝臓病、癌にならずにすむ、微生物農法は幸せもたらす21世紀の人類に与えられたギフトだと思えてきます。