ヨガで更年期の不眠症を解消

2013.10.1 EurekAlertより
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=41765&-lay=lay&-Find

アメリカの研究チームが、更年期の女性が日常的にヨガを行うと不眠症の解消に役立つという調査結果を発表した。

調査を行ったMsFLASHネットワークは、グループ・ヘルス研究所など多くの研究施設の研究者によって構成されている。今回の結果は、ヨガの実践が更年期の不眠症改善に効果的であることを明らかにした一方で、のぼせや寝汗などの他の不快症状改善には役立たないことも示した。

調査の中心となったグループ・ヘルス研究所のニュートン博士によれば、米国食品医薬品局が更年期に見られるのぼせや寝汗などの症状に対する治療法として認めているのは、ホルモン療法のみだという。しかし、ホルモン療法を望む女性の数は少なくなっている。

そこで今回MsFLASHネットワークでは、より自然な方法であるヨガまたは有酸素運動の実践、そして魚油の摂取が、更年期の不快症状を和らげるかどうかを調べるための調査を行った。

調査に参加したのは、普段はあまり運動をしない健康な更年期の女性249人。参加者はヨガを行うグループ、中程度の有酸素運動を行うグループ、普段どおりに過ごすグループに分けられた。ヨガを行うグループは、週に1回90分のヨガ教室に参加し、家でも毎日ヨガの実践を行った。

さらに参加者の約半数は、青魚などに含まれるオメガ3脂肪酸のサプリメントを摂取し、残りの半数は偽薬を摂取した。調査は12週間行われ、調査の開始から6週間後と終了時に、のぼせや寝汗の頻度や不快度、不眠症状の程度をグループ間で比較した。

その結果、のぼせや寝汗の頻度や不快度には、調査中、調査後ともにグループ間で差が見られなかった。一方で、ヨガを行ったグループでは、調査終了時に不眠症状に改善が見られた。有酸素運動を行ったグループでも、多少の睡眠の改善が見られたが、統計学的に有意な差はなかった。オメガ3脂肪酸の摂取は、のぼせや寝汗、睡眠のすべてにおいて効果が見られなかった。

「更年期の女性の多くが不眠に悩まされています。ヨガがその解消に役立つかも知れないことを知っておくとよいでしょう」とニュートン博士は述べている。

・LINK de DIETより抜粋
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=41765&-lay=lay&-Find