魚を食べて糖尿病予防

2014.1.17 EurekAlertより
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=43022&-lay=lay&-Find

魚と魚油に由来する血液中の長鎖オメガ3脂肪酸の濃度が高いことが2型糖尿病のリスク減少につながるかもしれない、というイースタン・フィンランド大学による報告。

フィンランドを含む世界各国において2型糖尿病はますます増加している。一番の危険要因は体重過多で、主に食事や生活習慣が原因である。

糖尿病初期の研究では体重管理、運動、血液中のリノール酸濃度が2型糖尿病のリスク減少にかかわっていることが明らかになった。しかし、魚の消費量や長鎖オメガ3脂肪酸と糖尿病リスクの関係ははっきりしなかった。

主にアジア諸国では魚の消費量や長鎖オメガ3脂肪酸にリスク減少効果が見られたが、ヨーロッパやアメリカなどではその効果がなく、魚を多く食べるほど糖尿病リスクが高くなるといった報告すらあった。

イースタン・フィンランド大学で実施中のクオピオで行われている虚血性心疾患リスクファクター研究では、1984~1989年の間に42-60歳であった2,212人の血清オメガ-3脂肪酸濃度を測定した。平均19.3年のフォローアップ中に、422人が2型糖尿病と診断された。診断された人たちを脂肪酸濃度で4群に分け糖尿病リスクを比較したところ、最も高濃度の群が最も低い群に比べ33パーセントもリスクが低いことが分かった。この研究で魚の消費量と糖尿病リスクの関係が明確になったといえる。

1週間に2皿以上の魚(特に脂肪を含んだ)を含むバランスの良い食事が大切だ。オメガ3脂肪酸を豊富に含むのはサケ、ニジマス、シロマス、ブリーム、ニシン、アンチョビー、イワシおよびサバなどで、ポラックやタラにはあまり多くはない。

魚を食べることが糖尿病予防につながるとはいえ、基本はやはり適切な運動と食事で体重を管理することなのは言うまでもない。

・LINK de DIETより抜粋
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=43022&-lay=lay&-Find