睡眠不足は脂質摂取量を増やす

2015.2.26 EurekAlertより 
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専門家は長年にわたって不十分な睡眠が体重増加につながることを警告してきた。米国ペンシルバニア州立大学の研究チームは、我々が夜間のトータルの睡眠時 間が不足しているときにより多くの食品を食べるだけでなく、脂質をより多く食べ炭水化物を少なくし、それは脂質の摂取を増やす脳内の顕著性ネットワークの 活動の結果であることを明らかにした。

この分野の研究の多くは、体重増加を導く代謝性ホルモンの変化に焦点を当てている。それ以外の脳内の変化の研究はまだやっと始まったばかりだという。

「我々は領域的な脳機能の変化が睡眠不足後の摂食行動の変化に与える影響の大きさについて知りたいと考えた」と主任研究者のヘンギ・ラオ博士は語っている。「本研究は、シフト労働に従事する約1500万人の米国人のためのものといえる。」

研究チームは、34名の睡眠不足の参加者と12名の対照者を対象に、5日間の睡眠不足実験によって人工的に睡眠不足を起こした場合の、脳内機能を機能的MRIで測定し、同時に三大栄養素の摂取については実際の摂食を観察した。

そ の結果、睡眠不足の参加者は、夜間起きているときに1日平均1,000kcalのカロリーを摂取したが、睡眠不足の翌日の昼間のカロリー摂取は対照群と変 わらなかったという。けれども、三大栄養素の摂取量を比較したところ、健康な成人は寝不足の翌日昼間により多くのカロリーを脂質から、より少ないカロリー を炭水化物から摂取していた。

研究チームはまた、睡眠不足の参加者は顕著性ネットワークと呼ばれる脳内の連結性が増加することを発見した という。これは様々な脳機能に関わる幾つかのカギとなる脳内ネットワークのひとつである。このネットワークの連結性と脂質からのカロリー摂取量には正の相 関が見られ、炭水化物からのカロリー摂取量には負の相関がみられた。

「我々は本研究が脳内ネットワークの連結性と実際の三大栄養素の摂取 割合と睡眠不足について検討した初めての研究であると考えている」とラオ博士は語っている。「自己申告で空腹レベルを調べた類似の研究はあるが、本研究は 実際の睡眠不足の効果を検証しており、今日の社会で頻繁に見られる慢性的な部分的睡眠制限においても類似の変化が起こることが考えられる。」

出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)  

・LINK de DIETより抜粋 
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味噌が消化作用もたらす健康効果

Posted on SFGate by Joanne Marie, Demand Media
http://healthyeating.sfgate.com/health-benefits-miso-paste-digestion-3318.html

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味噌は腸疾患の治療に役立つプロバイオテック食品です。

味噌はアジア食材の調味料で、大豆や大麦、玄米、またはその他数種類の穀物を混ぜ合わせこうじ菌で発酵させたものです。発酵過程により、滑らかなペースト状になり、きつめの塩味になります。味噌はアジア料理によく使われ、健康的で、消化管内に有益なバクテリアを増やして消化の働きをたすける健康的なプロバイオテック食品です。

腸内細菌

大腸には約百万兆もの有効微生物が存在し、その種類は500以上にもなるといわれています。この微生物は常在菌と呼ばれ、食べ物を消化を助け、また未消化の食物繊維などは排泄物として処理します。また腸内の細菌集落を適切なバランス状態に保ち食べ物と一緒に体内に入れた病原菌から身を守ってくれます。ほとんどの嫌気性細菌は生存するのに酸素を必要とはせず、常在菌は凝固作用のあるビタミンKを作り出します。消化系の病気にかかったり、抗生物質を飲んだりすると、このような有効微生物が死滅することで、のちのち下痢をしたり他の腸疾患を引き起こす恐れがあります。

プロバイオテック味噌

味噌は人体の大腸に潜む有益微生物と似たような、または同じような微生物を何百と含んでいる、プロバイオテック食材です。このような微生物は味噌を作り出す発酵過程中に成長します。その過程は通常数日から1年、またはそれ以上かかることもあります。発酵過程の長さによって味噌の味の強さが変わり、最終的な状態に含まれる微生物の量にもかかわってきます。栄養学的には、味噌のほとんどが炭水化物で、多少のたんぱく質も備わっています。またビタミンB群やミネラル、カルシウム、鉄分、亜鉛、銅、マグネシウムなども豊富に含まれています。

 

プロバイオテックの健康効果

味噌のようなプロバイオテック食品にはいくつもの健康効果があります。すでに腸内にある細菌群に新しい細菌を追加することに加えて、味噌には下痢なども含め、腸疾患を克服する助けとなる効果があります。ハーバード大学の公衆衛生学によると、プロバイオテック食品を食べると、特に乳幼児が下痢にかかったときの期間を短くすることができると言っています。ハーバード大学のホームページにはプロバイオテック食品には抗生物質による下痢症状の発生を60%も減少させることができるという、有力な立証が掲載されています。また、Mayoクリニックによると、プロバイオテック食品には過敏性腸症候群や特定の腸内感染を治癒するのに役立つとも言われています。

 

使い方

味噌は一般的に日本食のスープやアジア料理に加えます。味噌をスープにするにはぬるま湯に大さじ1杯の味噌を溶かし、それを豆腐や海草、またはお好みの具材をいれて温めた鍋に加えます。クラッカーにごく薄く伸ばしておつまみにしてもいいですね。ただし、結構塩辛いので、ご注意を。また味噌は香りのいい調味料なので、焼きとうもろこしの塩とバターの代わりに味噌をぬったり、またはトーストにぬって朝食にするのもお勧めです。味噌に含まれる生きた微生物を保存するには、高温にさらさないように気をつけましょう。調理済みの食材に加える程度で十分です。

Original Article:  SFGate
http://healthyeating.sfgate.com/health-benefits-miso-paste-digestion-3318.html3

 

ウエストが太いのは食べ過ぎより運動不足が原因

2014.7.15 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45241&-lay=lay&-Find

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カロリー摂取量の増加ではなく、座位の生活が増えたことが米国の肥満の主因ではないか、という米国国民健康栄養調査のデータの新しい解析結果を、スタンフォード大学の研究者らが発表した。

過去20年間に身体活動量の急激な減少とBMIの増加がみられるが、カロリー摂取量には変化がないということだ。国民全体の余暇時間における身体活動の低下、特に若い女性のそれが肥満率の上昇の主要な原因であろうとしている。

解析によると、米国の成人女性のうち身体活動をしないと答えた者の割合は、1994年の19.1%から2010年の51.7%へと急激な増加を示している。 男性も、1994年の11.4%から2010年の43.5%へ上昇している。この間平均BMIは、緩やかに上昇を続けているが、18-39歳の若い女性の 間でもっとも大幅な上昇が観察されている。

特に、黒人とメキシコ系女性で身体活動量の低下が顕著であったという。

研究チームはまた、腹部肥満についても検討した。腹部肥満を、腹囲が男性102センチ以上、女性88センチ以上と定義したとき、男性は毎年0.27%、女性は0.37%ずつ平均腹囲が上昇していた。

食べすぎが、しばしば肥満の原因として非難されるが、今回の研究結果からはカロリー摂取と肥満の間には関連がみられなかった。それとは対照的に、身体活動量 の低下とBMIの上昇に関連がみられた。「我々の知見は、米国の肥満の増加が日々のカロリー摂取量の増加を主要な原因とするものであるというおなじみの説 を支持していない」と主任研究者のラダバウム博士は結論付けている。「米国の肥満の増加はよく認識されており最近では肥満の有病率は安定化する傾向にある が、我々の分析では、隠された腹部肥満や、若い女性、また人種や民族によっては依然として注意を払う必要があることを示している。」

出典は『米国医学雑誌』。    

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45241&-lay=lay&-Find