女性は男性よりも優れたインスリン感受性を保持

2015.4.2 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48716&-lay=lay&-Find

20150519肥満男性は肥満女性よりも糖尿病になり易いといわれているが、カナダ・マクマスター大学の研究チームはこの性差に関連する筋肉中のたんぱく質を発見した。

ヒトが太ったときに骨格筋でインスリン抵抗性が起こりそれが2型糖尿病へとつながっていく。研究チームは筋肉中のPTENと呼ばれるたんぱく質の活性が男女で異なることを発見した。

PTENの活性が高いときは、インスリンの筋肉に対するシグナリングが阻害され、その結果糖の摂り込みが低下する。この筋肉のインスリン抵抗性が2型糖尿病につながるが、女性のほうが効果的にこのたんぱく質を中和してインスリンによる筋肉への糖の取り込みを維持させることが分かった、と筆頭研究者のM.コンスタンチン・サマーン准教授は語っている。

「このたんぱく質は、女性が、男性に比べてより多くの体脂肪を持つにも関わらず、なぜ相対的に2型糖尿病にかかり難いのかのひとつの説明になっている」とサマーン准教授は語っている。研究チームは現在異なる細胞中でのPTENの制御を明らかにしようと研究に取り組んでいる。

出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)    

         

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48716&-lay=lay&-Find

和風月名: 4月

bandicam 2015-04-07 21-20-41-450

4月のことを日本では「卯月」と呼びます。その由来として一番よく知られているのは、卯の花が咲く頃という説です。

他にも、「初」「産」を意味する「う」の月ということで、一年の始めを意味したとする説や、4番目の月だから十二支の4番目の「卯」から来た、田植えの時期なので「植え月」から、などの諸説あります。

他の月にも言えることですが、語源がはっきりしなくとも、これだけ日本人の生活に密着しているというのは面白いものです。

 

アルツハイマーの症状から守ってくれるタンパク質の発見

2015.2.20 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48064&-lay=lay&-Find

延命タンパク質であるクロトーのレベルを上げると、アルツハイマー病となったマウスの認知機能が改善され、学習・記憶障害から守ることができるようだ。グラッドストーン研究所とカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)による研究。

驚くべきことに、アミロイドβやタウなどの脳内のアルツハイマー病による毒素が蓄積していても、認知能力の上昇が起こったという。

クロトーは加齢とともに自然に減少し、それにより認知能力も低下する。研究チームによる以前の研究で、クロトーレベルを増加させる遺伝子変異があると、正常で健康な人において認知力が良くなり、マウスにおいて実験的にクロトーを上昇させても、学習・記憶能力が増強されることが明らかとなった。しかし、アルツハイマー病のような加齢に関連する認知障害がある人に対するクロトーの影響は不明であった。

クロトーの予防効果を検証するために、研究チームは体全体でこのタンパク質を高レベルで生成するアルツハイマー病マウスモデルを作成した。通常アルツハイマーモデルマウスは、認知障害・異常な脳活動・早死にとなるが、クロトーレベルを上げるとこうした問題が改善された。タンパク質の認知機能増強効果は、アルツハイマー病による毒素の影響を打ち消すほど強力であった。

UCSFのディーナ・デュバル助教は「健康なマウスを賢くするだけでなく、脳にアルツハイマーによる毒素に対する耐性をつけることができる。この複雑な疾患自体をターゲットにすることはできないが、回復力を強め、脳機能を高めることができる」と述べている。

おそらくクロトーの効果は、学習と記憶に非常に関与しているNMDAと呼ばれる脳内の神経伝達物質受容体に対する効果によるものと考えられる。アルツハイマー病はNMDA受容体を阻害するが、クロトーが上昇したマウスの受容体レベルは正常なままであった。さらに、これらのマウスは、対照マウスよりもNMDAのサブユニットであるGluN2Bが多かった。この増加がクロトーの保護効果の原因であり、脳のアルツハイマー病による毒性の有害な影響を打ち消している可能性がある。
今後研究チームは、クロトーレベルを上げるか、クロトーが脳に与える影響を模倣することができるような薬を特定し、テストを行う予定である。

出典は『神経科学雑誌』。 (論文要旨)

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48064&-lay=lay&-Find

「和風月名: 3月」

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季節は徐々に暖かくなってきており、春を感じます。3月は別名、弥生と呼ばれています。
「弥」という漢字には「事柄や状態がだんだんはなはだしくなるさまを表す。いよいよ。ますます。」という意味があり、時季柄、「草木がいよいよ生い茂る月」という意味や「水に浸した稲の実が生え伸びる」などの様子から成立しているとされています。(参考:三省堂 大辞林)

3月のことを弥生と呼んでいますが、旧暦は新暦より1~2ヶ月ほどずれがあり、本来、弥生とは新暦で言う3月下旬~5月上旬を指しています。まさに町中に新緑が生い茂り、暖かい日光がまぶしく感じる時季のことなのです。

「やよい」の発音が、柔らかく、聞きやすいこともあり、春の時期に生まれた女の子の名前としてもよく使われています。

和風月名:2月

「和風月名: 2月」

先月からご紹介している和風月名。文明が発達した現代でも、日本では未だに旧暦に沿った年中行事を重んじているため、月も古来の呼び名をそのまま使っています。

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さて、2月の和風月名は如月(きさらぎ)。如月と呼ばれるようになった由来には、諸説ありますが、季節柄、寒さを防ぐために衣をさらに重ねて着る時期という意味から、衣更着(きさらぎ)と呼ばれるようになったと言う説や、また日が経つにつれて陽気になる時期であるところから、気更来(きさらぎ)になったと言う説がよく知られています。

 現在の表記「如月」になったのは、中国で2月を意味する「じょげつ」を当てただけと言われています。

黒米:珍しい食材だが栄養豊富

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Posted on Natural News on Saturday, April 06, 2013 by: Sandeep Godiyal
http://www.naturalnews.com/039806_black_rice_antioxidants_health_benefits.html# 

(NaturalNews) あまり見かけることはないけれども、黒米は近年よく摂取されている健康食材の一つです。様々な栄養素を含んでおり、黒米はとても興味深い歴史があるのです。ご存知の通り、米はアジア圏において主食とされています。中国が皇帝に支配されていた時代、黒米は「禁断の米」と称されていたが、黒米は皇帝が食べる分だけしかなかったので、収穫量はとても少なかったとのことです。このような禁止令は現代では行われませんが、黒米は今でも白米や玄米に比べると生産量が非常に少ないのです。

黒米の健康効果

先に述べた通り、黒米は多くの健康効果を秘めています。具体的にどんなことかと考えているあなたへ、禁断の穀物を食べることで得られる効果は以下の通りです。

抗酸化物質を大量に含んでいる。黒米は抗酸化物質の源です。これは私たちの体内から定期的に老廃物を排出する手助けをしてくれます。抗酸化物質はコーヒーやお茶にも含まれていますが、黒米の含有量の方が明らかです。このお米の黒い外見にお気づきでしょう。アサイベリーやブルーベリーの独特な色を出す同じ化学物質に起因していると考えられている。

心臓発作の予防。黒米にはアントシアニン、心臓発作のリスクを下げることができる物質を大量に含んでいます。心臓発作の原因とされている、血管を詰まらせるプラークが蓄積するのを防いでくれるのです。時にはよりよくなっている場合もあるのです。アントシアニンは今日存在するどんなサプリメントよりもコレステロール値を制御することが可能なのです。

他の健康効果。科学によって証明された2つの効果以外にも黒米は重病を防ぐ可能性があると思われています。予防できる病気の中にはアルツハイマーや糖尿病、ガンさえも含まれています。

他のお米との比較

現代には、様々なお米の種類があり、中でも白米の種類が一般的です。すべての種類の中でも、黒米は成長を促す栄養素の含有量が一番多いとわかっています。お米の色によって、含まれている栄養素は以下の通りです。

精白米 -タンパク質6.8 , 鉄分1.2, 亜鉛0.5、食物繊維 0.6
玄米 – タンパク質7.9 , 鉄分2.2, 亜鉛0.5、食物繊維 2.8
紫米- タンパク質8.3 , 鉄分3.9, 亜鉛2.2、食物繊維 1.4
赤米- タンパク質7.0, 鉄分5.5, 亜鉛3.3、食物繊維 2.0
黒米- タンパク質8.5, 鉄分3.5, 亜鉛0、食物繊維 4.9

インターネット環境のおかげで、黒米を手に入れるのはそれほど難しくなくなりました。
調理法を掲載しているウェブサイトもたくさんあるというのも、嬉しいことです。

Natural News
http://www.naturalnews.com/039806_black_rice_antioxidants_health_benefits.html#

1日1個のアボカドで心臓医知らず

2015.1.14 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=47476&-lay=lay&-Find

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毎日の食事にアボカドを1個加えると、悪玉コレステロールが低下し、心臓病のリスクが低下するかもしれない。ペンシルバニア州立大学と南オーストラリア大学による研究。

アボカドは一価不飽和脂肪酸が豊富で、栄養たっぷりの食品であることは良く知られている。

ペニー・クリス-エサートン名誉教授は「アボカドが含まれない適度な脂肪が含まれる食事に比べ、毎日1個のアボカドを含めた適度な脂肪分が含まれるコレステロールを低下させる食事は、低密度リポタンパク質(LDL)を更に低下する効果があるため、CVDリスクに効果がある」と述べている。

研究チームは、コレステロールを下げるためにデザインされた3種類の食事(24%の脂肪が含まれる低脂肪食・34%の脂肪が含まれる2種類の適度な脂肪食)を検討した。中等度の脂肪食はほぼ同じ内容だが、1食はハースアボカドを毎日1個入れ、もう1食にはアボカド1個分に含まれる脂肪酸含有量に合わせ、オリーブ油等の高オレイン酸油を使用した。

本研究では、21-70才の45名の健康だが過体重の成人が、この3種類の食事のを5週間ずつ摂取した。それぞれの食事の間に2週間空け、血液サンプルは各研究期間の開始時と終了時に摂取した。それぞれの食事の順序は無作為に割り当てられた。

その結果、研究開始時の測定に比べ、どの食事でも悪玉コレステロールとして知られているLDL値と、総コレステロールが大幅に低下した。しかし、他の2種類の食事に比べ、アボカド食をとった参加者はLDLと総コレステロールの減少度が大きかった。

LDLは適度な脂肪食で8.3mg/dL・低脂肪食では7.4mg/dL減少したが、アボカド食は、13.5mg/dL減少した。

クリス-エサートン名誉教授は「本研究は介入研究だが、現実の世界ではこうした方法はありえず、概念実証調査にすぎない。アボカドや良い脂肪の摂取源となるような他の食品を含む健康的な食事を食べるようにする必要がある」と述べている。

殆どの米国人はワカモレ以外に、アボカドを利用して調理する方法を知らない。しかし、ワカモレは塩分とカロリーが高いコーンチップと一緒に食べられているのが普通だ。別の方法でアボカドを食べることを考え始める必要がある。例えば、サンドイッチにスライスしたアボカドを1枚か2枚入れたり、サラダにみじん切りにしたアボカドを加えるといいだろう」と述べている。

LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=47476&-lay=lay&-Find

菅原研究所のYou Tubeチャンネルができました!

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「菅原明子の江戸っ子栄養学」第1話~第16話まで掲載中。

 江戸時代というと、はるか遠い昔、もはや歴史の本、
または時代劇でしか知ることのない世界のように思われがちですが、
私たちが普段、何気なく触れている日常の習慣や文化、
そして何よりも、一番身近な食生活に関する風習に大きな違いがないことを
ご存知でしょうか。

菅原明子が独自の語り口で、あなたの知らない日本をご紹介します。
ぜひ、ご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCDfsHRWPKSYKJvPfiAJw69A/feed

ヨーグルトで糖尿病知らず

2014.11.25 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46894&-lay=lay&-Find

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ヨーグルトを積極的に摂取する事によって2型糖尿病リスクを低下できる可能性があるようだ、というハーヴァード大学医学部の研究者による報告。健康的な食習慣の一環としてヨーグルトを取り入れることには十分な意味があるのかも知れない

2型糖尿病は身体が十分なインスリンを分泌することができない状態であったり、身体の細胞がインスリンに対する抵抗性を示す様になったりする際に発症する。また家族に発症している人がいたり、また不健康な生活習慣を有しているような場合には発症リスクが増大する。世界中でおよそ3億6千600万人の2型糖尿病罹患者がいると言われており、2030年までにはさらに増加して5億5千200万人まで罹患者が増えることが推定されている。つまり、糖尿病の増加は今や深刻な健康リスクとなっているのだ。

研究者らは健康関連専門職の生活習慣と医学的診療歴を3群に分けて前向き検討を行った。一つ目のデータセットとして健康関連専門職追跡研究(HFPS)のデータをもとに検討が行われた。本研究では米国内の51,529人の男性歯科医、薬剤師、獣医師、オステオパシー専門医、足治療医が対象とされていた。この集団の年齢構成は40~75歳である。さらに1976年に開始された看護師健康研究(NHS)に参加した30~55歳の121,700人の米国人女性看護師のデータ、また同様に1989年に開始された看護師健康研究2(NHS2)での25~42才の米人女性看護師116,671人のデータも検討に用いられた。

それぞれのコホート研究の最初において、被験者らはベースラインの健康状態を検討する為のアンケート調査に回答している、被験者らは2年おきに追跡され、追跡率は90%を超えている。また被験者らは糖尿病、心疾患、がんなどをすでにベースラインで罹患している場合には検討データから除外されるようになっている。また乳製品摂取についての情報が全く得られなかった被験者についても除外された。この様にして抽出された被験者は最初のHFPS研究から41,797人、NHS研究からは67,138人、NHS2研究からは85,884人が検討に加えられた。

研究者によれば、本研究はこの様に大規模な集団での検討が可能になっていることや追跡率が非常に高い集団であった事、生活習慣や食習慣に関して繰り返し検討できるようなデータが得られていることから、同種の研究の中でも信頼性の高い結論を導くことが可能となっている、と指摘する。

3群の総数から15,156例の2型糖尿病罹患症例が追跡期間中に発見された。研究者らは総乳製品摂取量が2型糖尿病雄罹患リスク増大には関連していないことを明らかにした。それぞれの乳製品による効果を検討するため、スキムミルク、チーズ、全乳、ヨーグルトなどの摂取状態によってさらに分析を行った。慢性疾患に関連するリスク因子であるBMIやその他の食事習慣因子を調整すると、ヨーグルトの摂取が2型糖尿病の発症リスク低減に有意に関連していることが分かったのだ。

研究者らはその後、本研究の成果とその他の2013年3月までに発表されている2型糖尿病と乳製品摂取の関連性について検討した研究をまとめて、メタアナリシスを行った。ここから、一日あたり28gのヨーグルト摂取が2型糖尿病リスクを18%低下させることが明らかになったのだ。

以前の研究では、乳製品中に含まれるカルシウム、マグネシウム、及び特定の脂肪酸が2型糖尿病のリスク低下に働きかける可能性が示唆されていた。ヨーグルトに含有されるプロバイオティック乳酸菌が脂質プロファイルと抗酸化性を2型糖尿病患者において改善することが示唆されており、この事が2型糖尿病の発症リスクそのものを低下することに繋がったのではないか、と研究者は推論している。ただし、この推論を実証するには、ランダム化された比較対照試験が必要である、とも指摘した。

本研究から、ヨーグルトの摂取が2型糖尿病リスクの低下に関連していること、総乳製品摂取が2型糖尿病リスク低下には関連していないことが明らかにされている。この結果だけを見ると、健康的な食習慣にヨーグルトを加えてみることを考慮する価値はありそうである。

出典は『BMC医学』。 (論文要旨)   

 

 LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46894&-lay=lay&-Find