「安全でない」 人工のトランス脂肪酸は3年以内に廃止、とFDA(米国食品薬品局)が命じる

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米国食品薬品局は冠動脈性心疾患を減らし毎年報告される多くの致命的な心臓発作防止するために-あらゆる食品に含まれる-人工トランス脂肪酸に対して今後3年以内に全面禁止を実施する計画である。| AP
Jun 17, 2015 

ワシントン
– マーガリンやクッキー、冷凍ピザなど、あらゆる食品に含まれる人工トランス脂肪酸は安全に食べられるものではなく、今後3年以内に食品から除去しなければならないと米国規制当局は発表した。

フロスティングやクラッカーなどによく使われている部分水素添加油脂(PHO)も、毎年何千人もの米国人に心臓病や致命的な心臓発作を引き起こす要因となっており、「概して安全ではない」物質であると、米国食品薬品局(FDA)は発表した。

「FDAの対応は人工トランス脂肪酸が主な原因であり、それはすべての米国人の心臓の健康に対する責任を表している。」とFDA局長代理のステファン・オストロフ氏は発表し、2013年にそれらを禁じるとした計画を追認した。

「この活動により、冠動脈性心疾患の数を減らし、毎年報告されている何千もの致命的な心臓発作の防止に繋がると期待している。」

部分水素添加油脂では、全く健康効果は得られず、米国医学研究所は以前にも安全な摂取レベルはないと位置づけている。

米国の食品製造業者は2006年より、缶詰や袋詰めされた商品の外装表示にはトランス脂肪酸に関する内容物情報を含めるように義務付けられている。

法律上は未だに、食品1人前当たりのトランス脂肪酸の量が0.5グラム以下であれば、含有量をゼロと表示することを認めているが、FDA監察官は法律改正に向けた取り組みを別途で進めており、監督機関によって特例が出ない限り、部分水素添加油脂は今後3年以内には、いかなる食品にも使用できなくなる。

FDAの報告によると、外装表示規定や食品業界の対応のおかげで、トランス脂肪酸の消費量はこれまでに78%も減少している。

「トランス脂肪酸の摂取量が大幅に減少しているとは言え、現在の摂取量でも一般の健康に対する関心は残ったままだ。」とFDAは述べている。

ニューヨークのマウント・シナイ・ベス・イスラエル病院の臨床栄養学科部長のレベッカ・ブレイク氏によると、現在の食品外装表示に関する法律は消費者を誤解させているという。

「商品の1人前にあたるトランス脂肪酸の量が0.5g以下なら、トランス脂肪フリーという表示が合法と認められているが、現実的にクッキーを1枚、ポテトフライなら5本だけを食べる人なんているのでしょうか。たいては1人前と設定されている量は増え、消費者は気づいている以上に食事をすることで、はるかに多くのトランス脂肪酸を摂取しているのです。」

食品製造業者は今後3年間で、「部分水素添加油脂を含まない商品を改良するか、あるいはFDAに部分水素添加油脂の特定使用の商人を申請しなければならない。」と関係機関は述べている。

2018年の6月半ばまでに部分水素添加油脂は「FDAの承認がない限り、食用品には含めてはならない」ことになる。

食料品製造協会は3年間の猶予を与えられたことに満足しており、「この期間が与えられたことで、各食料品メーカーは適切な代替品へ切り替えができるし、あるいは食品添加物の使用承認を求めることができる。」と言っている。

300余りの一流食品/飲料品会社を代表する食料品製造協会の広報担当は、近い内に独自で食品添加物申請をFDAに行う予定だAFP通信社に伝えた。

「提唱されている低レベルの部分水素添加油脂を使用して発生するトランス脂肪酸の量は、通常の食事に存在する自然発生のトランス脂肪酸と同じように安全であることが示されるだろう。」と食料品製造協会は延べた。

「ゼロと限りなくゼロに近いということの違いだと思う。」と食料品製造協会の広報担当、ロジャー・ロウ氏は言っているが、どの会社、あるいはどの食品が、今後も加工品に人工トランス脂肪酸を使用したいと思っているなどの詳細は開示してくれなかった。

FDAの処置は人工トランス脂肪酸を禁止するもので、乳製品や牛肉、ラム肉製品で自然発生のトランス脂肪酸は対象ではない。

消費者健康グループはFDAの決定を賞賛しており、人工トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やして、善玉コレステロールを下げることで人体に害を与えると言っている。

「最終的に人工トランス脂肪酸を食品供給から除去することは、より健康的な食品の提供、心臓発作や心臓病による死亡率の低下、および公共健康に対する大きな勝利を意味する。」と公益科学センターの執行役員マイケル・ジェイコブソン氏は述べている。

「本日、FDAによって出された最終決定は、食品関連会社に対して、電子レンジ用のポップコーンやビスケット、焼き商品、フロスティングやマーガリンなどに未だに使われている部分水素添加油脂の最後の一部を除去するのに十分な時間を与えたものだ。」

THE JAPAN TIMES
http://www.japantimes.co.jp/news/2015/06/17/world/science-health-world/unsafe-artificial-trans-fats-food-must-go-three-years-fda-orders/#.Vazq9Plimog

トランス脂肪酸についての欧州心臓病学会の声明

2015.7.20 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=50259&-lay=lay&-Find

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欧州心臓病学会は、工業用のトランス脂肪酸を禁止するという米国食品医療品局(FDA)の決定を歓迎するという。

FDAは、トランス脂肪酸(TFA)は摂取のために安全ではないとみなしている。FDAは、製造業に、加工食品におけるTFA使 用を漸次廃止するよう、3年間のコンプライアンス期間を提供している。このステップは、米国で、毎年何千もの致命的な心不全を防ぎ、心血管疾患を減らすも のと思われる。

欧州心臓病学会は、「食糧供給から人工トランス脂肪酸を削除する」というFDAの決定を歓迎する。そして、この重要な健康問題に対処するために、EU全体の規制を緊急に前倒しにするようヨーロッパの政策立案者に呼びかけるという。

TFA は、心血管疾患を引き起こすことに関して、最も有害な脂肪であるとし広く認識されている。部分硬化油は、食糧供給の人工トランス脂肪の主要な供給源であ る。それらは、市販のパン製品中の脂質源として、最もしばしば使われる。TFAは、血液中のLDLコレステロールのレベルを上昇させる。血液中のLDLコ レステロールレベルの高値は、心臓病の発症のリスクを高める。心臓の健康と死亡率におけるTFAの悪影響は、議論の余地はない。

心血管疾 患は、ヨーロッパの主要な死因である。毎年、心血管疾患は、ヨーロッパでは400万人以上の死亡、EUでは190万人以上の死亡を引き起こす。ヨーロッパ での全死亡の47%、EUでの全死亡の40%は、心血管疾患が原因である。国ごとに死亡率の大きな違いがある。東と南東ヨーロッパでの現在のTFA摂取は 高く、ヨーロッパの心血管疾疾患の負担を増加させ、国家的、国際的格差が広がっている。

TFA摂取量の心血管疾患系の健康における影響、 TFA摂取を制限するため異なる介入からの肯定的な結果、ヨーロッパ全域で差異のあるTFA摂取量に関して蓄積された知識に基づき、欧州心臓病学会は、す べてのEU市民が効果的にTFA摂取を減らすことを確実とするための行政介入が必要であると考えていると締めくくられている。

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=50259&-lay=lay&-Find

「和風月名: 6月」

旧暦の6月は水無月と呼び、漢字で書くと「水無月」となります。
これはどう意味なのでしょう。

水無月

漢字を一つずつ読み解くと、水無月は「水が無い月」となります。ですが、実は「無」という言葉は、日本語の古典文法において名詞と名詞をつなげる助詞として働くので、水無月は「水の月」と解釈されます。

では、なぜ6月が水の月と呼ばれるようになったのでしょう。

20150603水無月の前月である皐月は田植えをする時期とお話しました。つまり、稲の植え付け(皐月)が終わり、田んぼに水を張る時期=水の月、水無月と呼んだのが由来とされています。

他にも田植えに関連した説で、田植えが大規模で骨折る作業であり、地域の住民みんなが協力して行うものであったことから、その作業が終わった頃、つまり皆の力が尽きた月、皆尽月=水無月と呼ばれるようになったとも言われています。

現代で使用している新暦カレンダーの6月のページに水無月と書かれているのを見ると、6月が梅雨時期だから水無月という表現が当然のように無意識に感じている人が多いと思います。しかしながら、当時の水無月は7月下旬から8月上旬のころを指していたように、旧暦と新暦にはズレがあるため、この説は現実味が薄く、梅雨だから水の月との発想は現代人のこぎつけと言えるでしょう。それよりも、当時の水無月の頃は、梅雨が終わった後の真夏の暑い時期であり、文字通り、水が枯れ上がって無い、「水の無い月」という解釈が正しいのかもしれません。

どちらが正解かどうかは別として、和風月名を読み解くだけでも、いかに日本人が自然と寄り添い、自然を肌で感じながら生活をし、その中で言葉を作り上げていたことがわかります。また、一つの言葉に対し、同音異義の言葉を用いることで当時の状況をこんなにも事細かに描写できる日本語は本当に奥深いと感じます。

活動的な女性は心疾患、脳卒中、血栓のリスクが低い

2015.2.25 EurekAlertより 
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 20150520活動的な身体活動を週当たり数回行っている中年女性は心疾患、脳卒中及び血栓症のリスクが活動的ではない女性に比べてより低くなるようだという、米国心臓協会誌上に掲載されたオックスフォード大学の研究者による報告。ただし、行えば行うほどリスクが低下する、というような結果ではなかったようである。

 研究では、以下のような結果が報告されている。

●ストレスの高い身体活動、例えば運動による発汗が見られたり、心拍数が高くなったりするような運動を週当たり2~3回行った場合、不活動あるいはほぼ身体活動を行っていない状態の女性に比べて20%心疾患や脳卒中、血栓症を発症するリスクが低下する。

●活動的な女性のうち、より活動回数が多いことがさらなるリスク低下に関係していることを支持する様な根拠は見られなかった。

疾病リスクの低下に関連していた身体活動はウォーキング、ガーデニング、サイクリングであった。

身体活動量が十分でない中年女性は、定期的な運動を行う事を心がけた方が良い、と研究者は指摘する。しかしながら、心疾患や脳卒中、血栓症を予防するためであれば、必要以上に頻繁に身体活動を行う必要はなさそうだ。中等度の運動を余分に行ったとしても、それによって余分なリスク低下は期待できないように見えるからである。

本研究では110万人の英国女性を対象に検討を行った。被験者らはがん、心疾患、脳卒中、血栓症もしくは糖尿病の既往歴がない、1996年から2001年までに行われた『100万人の女性研究』に参加した女性達である。研究参加時点での平均年齢は56歳であった。

被験者は自分の身体活動レベルについて研究開始時点と3年後の時点での状態を回答した。研究者らは入院歴、被験者の回答と関連した死亡リスクなどを検討した。標準的な追跡期間は9年間であった。

出典は『循環器』。 (論文要旨)      

         

・LINK de DIETより抜粋 
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女性は男性よりも優れたインスリン感受性を保持

2015.4.2 EurekAlertより 
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20150519肥満男性は肥満女性よりも糖尿病になり易いといわれているが、カナダ・マクマスター大学の研究チームはこの性差に関連する筋肉中のたんぱく質を発見した。

ヒトが太ったときに骨格筋でインスリン抵抗性が起こりそれが2型糖尿病へとつながっていく。研究チームは筋肉中のPTENと呼ばれるたんぱく質の活性が男女で異なることを発見した。

PTENの活性が高いときは、インスリンの筋肉に対するシグナリングが阻害され、その結果糖の摂り込みが低下する。この筋肉のインスリン抵抗性が2型糖尿病につながるが、女性のほうが効果的にこのたんぱく質を中和してインスリンによる筋肉への糖の取り込みを維持させることが分かった、と筆頭研究者のM.コンスタンチン・サマーン准教授は語っている。

「このたんぱく質は、女性が、男性に比べてより多くの体脂肪を持つにも関わらず、なぜ相対的に2型糖尿病にかかり難いのかのひとつの説明になっている」とサマーン准教授は語っている。研究チームは現在異なる細胞中でのPTENの制御を明らかにしようと研究に取り組んでいる。

出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)    

         

・LINK de DIETより抜粋 
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血糖値を下げる『王者の朝食』はこれだ!?

2015.3.31 EurekAlertより 
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高カロリーの朝食とほどほどの夕食は、血糖値の危険なスパイク(急上昇)を抑えるのに有効である、というイスラエル・テルアビブ大学からの研究報告。

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糖尿病患者にとって、食後の急激な血糖値の上昇は生命を脅かす脅威であり心血管系合併症の原因ともなる重要な問題である。

今回ダニエラ・ジャクボヴィッツ教授らの研究チームは、1日を通じての血糖値の急激な上昇を防止するための新しい方法について検討を行った。2型糖尿病の男性8名と女性10名(30-70歳)を対象に、ランダムに2群に分け、1週間ずつ「Bダイエット」と「Dダイエット」を実施した。

Bダイエットは、朝食2,946kj、昼食2,523kj、夕食858kjとし、Dダイエットは、朝食858kj、昼食2,523kj、夕食2,946kjとした。どちらのダイエットも、総摂取カロリーは同じであり、ただそれを異なる時間帯に摂取するところが異なるだけだった。カロリーの大きい食事の構成は、パン2枚、牛乳、ツナ、グラノラバー、スクランブルエッグ、ヨーグルト、シリアル、小さい食事の構成はスライスしたターキーブレスト、モッツァレラチーズ、サラダ、コーヒーであった。

参加者は、6日間自宅で各々の食事を摂り、7日目は病院に来て食事を摂った。そして朝食の直前、食後一定の間隔で検査用に採血された。血糖値、インスリン濃度、C-ペプチド、GLP-1などが測定された。2週間の間をおいて、参加者はもう1つのダイエットを同様に実施した。

その結果、BダイエットはDダイエットに比べて、食後血糖値が20%低下し、インスリン濃度、C-ペプチド、GLP-1は各々20%上昇したことが明らかになったという。

同じカロリーを摂取しているにもかかわらず、大きな朝食を摂った後の昼食の後の血糖値の上昇は平均23%抑えられた。

「高カロリーの朝食と低カロリーの夕食を摂ることで1日の食後血糖値が低下することが証明された。このメニューは、糖尿病患者にとって、グリセミックコントロールを改善し心血管合併症を減らすための強力な治療的アプローチとして使えるだろう」とジャクボウィッツ教授は語っている。「糖尿病患者には何を食べるべきかを言うだけでは十分ではない。より重要なことはどのようなスケジュールで食べるかなのかを強調することだ。」

出典は『糖尿病学』。 (論文要旨) 

・LINK de DIETより抜粋 
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和風月名: 4月

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4月のことを日本では「卯月」と呼びます。その由来として一番よく知られているのは、卯の花が咲く頃という説です。

他にも、「初」「産」を意味する「う」の月ということで、一年の始めを意味したとする説や、4番目の月だから十二支の4番目の「卯」から来た、田植えの時期なので「植え月」から、などの諸説あります。

他の月にも言えることですが、語源がはっきりしなくとも、これだけ日本人の生活に密着しているというのは面白いものです。

 

2型糖尿病の人は夕食後に運動をしよう

2015.3.3 EurekAlertより 
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2型糖尿病患者は食後に運動をすることによって、より効果的に心血管疾患のリスクをより下げることができる、というミズリー大学の研究者らの報告。食後の運動は心血管疾患のリスクをより効果的に減らすことができるようだ。

2型糖尿病の人は、脳卒中や心臓発作などのような心血管疾患のリスクを高める血液中の糖や脂肪のレベルが高まっている。

運動は2型糖尿病の人にはおなじみの処方だが、夕食の前にするか後にするかで、効果が異なるという調査結果がある。今回、ミズリー大学の研究者らは、2型糖尿病患者は食後に運動をすることによって、より効果的に心血管疾患のリスクをより下げることができることを発見した。

「運動は強さや持続時間だけでなく、タイミングもまた重要である。筋に負荷を与えるレジスタンスエクササイズは、夕食後に行うのが、血中グルコースや脂肪のレベルを下げるのに最も有効である」とジル・カネリー教授は語っている。

カネリー教授らは、2型糖尿病で肥満のグループを研究した。参加者は、レッグカールやカーフレイズ、アブドミナルクランチのようなレジスタンスエクササイズを、ある日は夕食前に、別の日には夕食後に45分間行った。

運動をしない日と比較して、食事前に運動したときは、血糖値を下げることができたが、夕食後に運動したときは、血糖値も血中脂質も下げることができたという。参加者の夕食は適度な炭水化物食であった。

本研究は、毎日運動してもあまり効果のみられない患者をもつ医療従事者にとって特に有用だとカネリー教授は語っている。

「運動をするのに最適な時間は食後である、という知識は、ヘルスケアの専門家が、健康上の利点を最大限に活用するための、運動の処方箋を個別化する方法をよりよく理解して備えることができる」と教授は述べている。

カネリー教授はまた、参加者の血糖値と血中脂肪レベルの改善は、効果が短く、次の日には持ち越さないことがわかったので、改善を維持するためには、夕食後のレジスタンスエクササイズを毎日実践するべきであると示唆している。

「午前中に運動をする人はたいていその前10時間なにも食べていない。また、運動に最適な時間を確定するために、個人のホルモンレベルの日内変動を考慮しなければならない。」とカネリー教授は語っている。

将来的には、朝に運動することは、夕食後に運動することとどのように異なり、個人のホルモンレベルもまた運動の結果がどのように影響するのかを調査する計画があるということである。

出典は『応用生理学雑誌』。 (論文要旨)      

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48216&-lay=lay&-Find

 

寝かせ玄米の作り方

(材料)

玄米 4合、 小豆 50g、 塩 小さじ1弱

* 塩は玄米に含まれるカリウムを中和し、玄米の外皮をやわらかくします。
* 小豆には細胞の老化を防ぐ、ポリフェノールが含まれています。

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全体がたっぷりとつかるように、水を入れ、さっと一混ぜして、水を替えます。
全体が浸るくらいの水を入れ、泡だて器でぐるぐると玄米と小豆を混ぜます。
こうすることで、玄米と小豆の外皮に傷をつけ、吸水しやすくなります。

数分間、混ぜ続けると水が濁ってくるので、水を入れ替えます。2,3回程繰り返します。

洗い終わったら、炊飯器にセットして分量どおりの水と塩を加えます。最低でも3~5時間ほど浸水させます。

炊飯器に玄米モードがあれば、玄米モードで炊きます。通常モードでも熟成させるうちに柔らかくなるので、問題ありません。炊き上がったら、余分な水分を抜くために、全体を混ぜます。

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温状態で3日間熟成(放置)させます。
1日に1度は全体をよく混ぜます。

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通常の白米に比べて、準備から炊きあがるまで、時間も手間もかかります。玄米と小豆の値段も、普通の白米に比べると割高です。そして寝かせ玄米を作るのに一番のネックになるのが、3日間炊飯器が使えないということでしょう。72時間も保温機能を使用するということは、言い換えると、常に炊飯器を使用するということで、電気代もかかります。

ですが、この寝かせ玄米を一度食べてみると、その美味しさのとりこになってしまいます。

私はたいてい、夕食後に台所の片付けを終えてから、玄米を洗って朝まで浸水させ、翌朝出かける前に炊飯器のスイッチを入れます。帰宅後、炊飯器の玄米を天地を返すように混ぜて、そのまま保温。これを2日続け、3日目の夕飯時には食卓に出します。残りは1食分ずつに小分けにして保存します。

肝心の効果について報告します。私の場合、お昼ご飯に軽く1膳、そして夕飯には半膳ほどの寝かせ玄米をこの2週間程食べていますが、まずお通じがよくなりました。これは明らかです。そして腹持ちがよく、空腹を感じなくなりました。以前は仕事中に小腹が空いたと感じると、飴やクッキーなど、常時何かをつまんでいましたが、今ではその欲求が大幅に減りました。また、寝つきが良くなり、朝も寝起きが軽くなった気がします。

主人は、基本的に夕食時のみ1膳の寝かせ玄米を、同じく2週間食べていますが、体が軽くなったと話してくれました。以前は、早食いの大食い。また夕食後に甘いものやスナック菓子も食べる悪い食習慣があった彼ですが、(仕事のストレスを発散するためと言っていましたが)今では全くそれがなくなりました。

もともと玄米の味に抵抗はなく、今までも何度か玄米食を試してきましたが、いまいち長続きしませんでした。手間をかけるほどの味ではなかったからです。ですが、今回寝かせ玄米を始めてみると、想像以上の美味しさに手間を惜しむだけの価値を見出せました。

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小豆の量が少ないのが我が家流。
計量時にまず玄米3合をボールに入れ、
4合目の1/4分を小豆にして、
水加減は4合分がベストな配分です。

寝かせ玄米でデトックス、ダイエット!

a1寝かせ玄米を知っていますか?最近テレビや雑誌でも注目の健康法、ダイエット法として特集が組まれていたり、きれいな女優さんやモデルさんがブログなどで紹介することも多いので、健康や美容、ダイエットに興味のある方なら、聞いたことがあるかもしれませんね。実践している方も多いと思います。

寝かせ玄米とは、通常通りに炊いた玄米を3日以上炊飯器で保温して熟成させてから食べる玄米のことです。
熟成させると玄米に含まれる酵素の働きが活発になるので、酵素玄米とも呼ばれています。通常の玄米よりも寝かせ玄米に注目が集まっているのは、この酵素の働きにあります。

玄米に含まれる酵素の一つにγ-アミノ酪酸、ギャバがあります。ギャバは植物や動物、人間の体内にも存在する天然アミノ酸です。ギャバには血圧を下げる作用があり、高血圧の予防に効果があると分かっています。また血中のコレステロールや中性脂肪をコントロールして糖尿病予防にも効果が期待できます。ギャバを摂取すると、基礎代謝量が上がり、やせやすい体質に変わります。酵素のほかにも、玄米には腸内環境を整えてくれる食物繊維を初め、多くの栄養素が含まれています。

玄米には鳥などの外敵から身を守るために備わったとされるフィチン酸という高い解毒排泄力を持つ成分が含まれており、この成分によってデトックス効果も得られるのです。以前は、このフィチン酸のせいで、ビタミンやミネラルなども体外へ排出されると思われていましたが、研究が進むにつれて、フィチン酸がガンや動脈硬化などの病気を引き起こす活性酸素の育成を阻止する高酸化作用を持ち、がん細胞の発生や増殖を抑制するなど、病気予防にも多いに影響があると分かってきています。

栄養価値はもちろんのこと、寝かせ玄米の利点は何よりも長時間をかけて保温することで、玄米がやわらかく、もちもちとした食感になることです。玄米は食感がボソボソしていて食べにくいと敬遠していた人も多いかと思いますが、寝かせ玄米ならその心配は全くありません。時間の経過と共に粒の柔らかさが目に見えてわかります。

柔らかくなると言っても、噛み応えは十分にあります。玄米を食べると便秘や下痢になる人もいますが、それは玄米を柔らかく炊けていない(ボソボソ食感)ために、十分に噛んでいないから消化不良を起こしてしまうのです。寝かせ玄米なら、食感に違和感を感じることはなく、むしろ、噛めば噛むほど玄米の持つ甘みを感じることができますし、ゆっくり、じっくり噛むことで、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを抑制するので、ダイエット効果も期待できます。

玄米は白米に比べて、明らかに多くの栄養素を含んでいますが、実はカロリーはほとんど同じだということをご存知ですか。ごはん(炭水化物)はカロリーが高くて食べると太る、と思われがちですが、(現にごはん抜きダイエットがあるほどですから)太る、太らないはカロリーではなく、それをきちんと代謝できるかどうかなのです。代謝に必要なビタミン、ミネラル、食物繊維、そして酵素などの副栄養素は玄米には含まれていますが、白米にはほとんど含まれていません。

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白米も玄米も私たちの活動のエネルギーとなる炭水化物が主で、熱を生み、体を温め、代謝をあげてくれます。逆に、炭水化物を極端に減らすと、体が冷え、代謝不良となり、体脂肪率があがって、不健康な体重減少につながります。健康的な日常生活のためには、やはりごはんを省くことはお勧めしませんが、どうせなら、栄養価値が高く、美容、健康、ダイエット効果の得られる玄米を取り入れてみてはいかがでしょうか。