第5の味“うま味”は、健康にも良い

2015.1.26 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=47651&-lay=lay&-Find

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オープンアクセスの雑誌『フレーバー』で組まれた特集号で、うま味が健康に重要かつ有益な役割を持っていることが発見された。また、風味を修正する“コク味”物質が、低脂肪食品の味を改善できることが発見された。東北大学による研究。

『フレーバー』のゲスト編集者である南デンマーク大学のオレ・モーリセン教授は「味覚に関する理解は、他のヒトの感覚に関する知識に及ばない。食品の知覚に関する理解や説明は、あらゆる科学分野からのインプットが必要だ」と述べている。

グルタミン酸ナトリウム(MSG)が引き出すうま味は、特に高齢者の健康に重要であることが示された。

44名の高齢患者を対象としたこの小規模研究で、高齢者の中にはうま味の味覚を損失している者がいた。また、参加者全員が食欲と体重の減少を訴えており、そのために全体的に健康状態が悪かった。うま味受容体は腸内に存在するとの報告もある為、うま味の味覚は、栄養感覚や腸における消化の調節に機能しており、健康的な日常生活を維持するために重要である可能性があるのである。

研究チームは、疾患を患う高齢者は薬の副作用で味覚障害や唾液分泌の減少が引き起こされるのだろうと示唆している。また、唾液分泌を改善するための治療が患者の味覚に効果があり、うま味感受性が減退した患者の助けとなることを発見した。

ニンニク・タマネギ・ホタテに含まれているような「コク味」物質は、それ自体は味を持たないが、他のフレーバーと組み合わせると基本味を増強する。『フレーバー』に掲載された29名を対象にした研究では、コク味物質の添加により、低脂肪ピーナッツバターの濃い味・後味・油性が高まることが示された。これは、コク味物質が低脂肪食品の風味を向上させることができることを示唆している。

出典は『フレーバー』。 (論文要旨)

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=47651&-lay=lay&-Find

 

糖尿病のある人(ない人にとっても!) 健康的なオヤツ5種

お腹が減ったら、血糖値を上げずに空腹を和らげる間食が必要ですよね。

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そう、糖尿病がある人でも間食できます。

お腹がへったら、血糖値を上げずに空腹を癒してくれる間食が必要です。そして間食も食事と同じように、脂質、タンパク質、そして炭水化物をうまく組み合わせたものにすべきです。(個別の食事計画と治療法にもよりますが)炭水化物を15~30gに、100~200カロリーほど摂取できるようにしたいですね。糖尿病研究者や栄養管理士が認める理想的な間食レシピを5つ紹介します

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全粒粉クラッカー、ブドウ、カッテージチーズ

麦や全麦、ライ麦やキノアなどの栄養分が豊富な全粒粉穀物は、血糖値やコレステロールを下げてくれます。カッテージチーズは血糖値を安定させるタンパク質を増やし、空腹時の胃痛を和らげ、骨を強くしてくれるカルシウムを与えてくれます。お好みの全粒粉クラッカーで構いません。重要なのは、主成分がライ麦など、全粒粉であることを確認してください。(原料表に「小麦粉」と記載されていても、「全粒粉小麦粉」と特記されていなければ全粒粉食材ではないのです。) 

小さなお皿にクラッカーを2枚並べて、ノンファットのカッテージチーズを1/4カップ、ブドウも1/4カップ添えましょう。 

1人前: クラッカー2枚、カッテージチーズ1/4カップ、ブドウ1/4カップ
栄養成分表: カロリー:138、炭水化物:21.2 g (7%)、食物繊維:1.5 g (6%)、糖質:11.9 g

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自家製ポップコーン

ポップコーンは食物繊維が豊富です。ゼロから作った場合、ポップコーンは添加物なし、人工的な味付けなしの本物の自然食品となります。

中くらいのサイズの底の厚い鍋にキャノーラ油などの、まろやかな味の植物油を大さじ1杯入れます。ポップコーンの粒1/2カッフを鍋の底に薄く広げます。(粒が重なり合ってしまうと、全部はじけなくなってしまいます。)蓋をして中火で熱し、1分毎、または粒が全てはじけるまで、鍋をゆすります。あまり長く熱し過ぎないように気をつけてください。はじけた粒が焦げてしまいます。
次のいずれかの調味料を振りかけてお楽しみください。: 塩小さじ1/4、ガーリックパウダー小さじ1/4、オールスパイス小さじ1/4、粉チーズ小さじ1/4

一人前: 1カップ
栄養成分表: カロリー: 40、炭水化物: 5.8 g (2%)、食物繊維: 1.0 g (4%)、糖質:0.1 g

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リンゴとチーズ

果物は糖尿病のある人にとっても、大事な食事の一つです。食物繊維や他の栄養素を摂取できるからです。ただし、摂取量を調整することがとても大事です。というのは、果物は本来、糖質が高いのです。献立に果物を足す場合は、ベリー類やメロン、リンゴなど天然糖が低い果物を選びましょう。いつも果実が小さめのものを選ぶようにしましょう。(あるいは、果実が大きい場合は半分に切りましょう。)

チーズに含まれるタンパク質は、血糖値を安定させ、空腹時の胃痛を和らげてくれます。カルシウムは骨を強くしてくれますね。芯を取ったリンゴをくし切りにします。低脂肪タイプのチェダーチーズ1枚を4等分にし、リンゴに添えて頂きましょう。

1人前: リンゴのくし切り1つ、チーズ1/4枚
栄養成分表: カロリー: 30、炭水化物: 5.3 g (2%)、食物繊維: 0.8 g (3%)、糖質:3.8 g

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黒豆サラダ

黒豆は食物繊維とたんぱく質が豊富です。どちらも血糖値を安定させ、空腹時の胃痛を和らげる働きをします。食物繊維はコレステロール値を下げる役割もあります。トマトや他の野菜は食物繊維と同様にバラエティに富んだ大切な栄養素を与えてくれます。

缶詰になった塩分が最も低いタイプの黒豆15オンス(約31g)を流水で水洗いし、よく水気を切ります。中サイズのボールで黒豆と角切りトマト1/2カップ、角切りキュウリ、またはセロリ1/2カップ、角切りピーマン1/2カップ、1センチ角に切ったアボカド1/4カップと混ぜ合わせます。

小さじ2杯のレモン汁、ニンニクのみじん切り1片分(または小さじ1/4のガーリックパウダー)、小さじ1/8の塩、引きたての黒こしょうで味付けしましょう。

1人前: サラダ1/2 カップ
栄養成分表: カロリー: 57、炭水化物: 10.6 g (4%)、食物繊維: 4.0 g (16%)、糖質:1.3 g

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新鮮生野菜スティックのヨーグルトディップ添え

生野菜はミネラル、ビタミン、そして酵素が豊富です。ヨーグルトを添えてあげると、血糖値を安定させ、空腹時の胃痛を和らげるたんぱく質、骨を強くするカルシウムが加わります。

1/2カップ分のニンジン、セロリ、ブロッコリーなどの新鮮な生野菜を食べやすく切ります。 (野菜はあらかじめ多めに用意しておき、数日に分けて食べられるように1人前ずつ容器に入れて、冷蔵庫で保管しておきましょう。)

簡単で健康的なディップを作りましょう。無脂肪ヨーグルトを8オンス(250g)、みじん切りにした生のディルを小さじ2杯(乾燥ディルの場合は小さじ1杯)、生レモン汁小さじ1、塩小さじ1/8、引きたて黒こしょう少々で味付けします。

1人前: 野菜スティック1/2カップ分、ディップ大さじ2
栄養成分表: カロリー: 31、炭水化物: 5.5 g (2% of 1日分) 、食物繊維: 1.2 g (5%)、糖質: 3.6 g

Soure: Health http://www.health.com/health/gallery/0,,20306913,00.html

黒米:珍しい食材だが栄養豊富

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Posted on Natural News on Saturday, April 06, 2013 by: Sandeep Godiyal
http://www.naturalnews.com/039806_black_rice_antioxidants_health_benefits.html# 

(NaturalNews) あまり見かけることはないけれども、黒米は近年よく摂取されている健康食材の一つです。様々な栄養素を含んでおり、黒米はとても興味深い歴史があるのです。ご存知の通り、米はアジア圏において主食とされています。中国が皇帝に支配されていた時代、黒米は「禁断の米」と称されていたが、黒米は皇帝が食べる分だけしかなかったので、収穫量はとても少なかったとのことです。このような禁止令は現代では行われませんが、黒米は今でも白米や玄米に比べると生産量が非常に少ないのです。

黒米の健康効果

先に述べた通り、黒米は多くの健康効果を秘めています。具体的にどんなことかと考えているあなたへ、禁断の穀物を食べることで得られる効果は以下の通りです。

抗酸化物質を大量に含んでいる。黒米は抗酸化物質の源です。これは私たちの体内から定期的に老廃物を排出する手助けをしてくれます。抗酸化物質はコーヒーやお茶にも含まれていますが、黒米の含有量の方が明らかです。このお米の黒い外見にお気づきでしょう。アサイベリーやブルーベリーの独特な色を出す同じ化学物質に起因していると考えられている。

心臓発作の予防。黒米にはアントシアニン、心臓発作のリスクを下げることができる物質を大量に含んでいます。心臓発作の原因とされている、血管を詰まらせるプラークが蓄積するのを防いでくれるのです。時にはよりよくなっている場合もあるのです。アントシアニンは今日存在するどんなサプリメントよりもコレステロール値を制御することが可能なのです。

他の健康効果。科学によって証明された2つの効果以外にも黒米は重病を防ぐ可能性があると思われています。予防できる病気の中にはアルツハイマーや糖尿病、ガンさえも含まれています。

他のお米との比較

現代には、様々なお米の種類があり、中でも白米の種類が一般的です。すべての種類の中でも、黒米は成長を促す栄養素の含有量が一番多いとわかっています。お米の色によって、含まれている栄養素は以下の通りです。

精白米 -タンパク質6.8 , 鉄分1.2, 亜鉛0.5、食物繊維 0.6
玄米 – タンパク質7.9 , 鉄分2.2, 亜鉛0.5、食物繊維 2.8
紫米- タンパク質8.3 , 鉄分3.9, 亜鉛2.2、食物繊維 1.4
赤米- タンパク質7.0, 鉄分5.5, 亜鉛3.3、食物繊維 2.0
黒米- タンパク質8.5, 鉄分3.5, 亜鉛0、食物繊維 4.9

インターネット環境のおかげで、黒米を手に入れるのはそれほど難しくなくなりました。
調理法を掲載しているウェブサイトもたくさんあるというのも、嬉しいことです。

Natural News
http://www.naturalnews.com/039806_black_rice_antioxidants_health_benefits.html#

今年こそは実践したい健康的な食生活(2)

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Posted on Health.com  on January 1, 2015 by Cynthia Sass, MPH, RD http://news.health.com/2015/01/01/5-healthy-eating-habits-to-adopt-this-year/
Photo: Getty Images

自然食品のでんぷん質食品を選ぶ

アメリカ国民は精製されたパン、パスタ、お米、クラッカー、プレッチェルなどを含め、あまりにも多くの精製穀物を食べています。それにオーブン料理や精製されたでんぷん質から作られたシリアルなども加わります。玄米や全粒粉、キノアなどが注目を集めてきていますが、アメリカ国内での全粒粉の平均摂取量は1日1皿以下となっています。全粒粉の摂取量が高いと心臓病や脳卒中、癌、糖尿病、肥満などになるリスクが低くなるという調査結果が出ています。糖尿病や肥満に関連して言うと、全粒粉は腹持ちがいいと言えます、つまり、食物繊維が胃の中が空になるスピードを遅め、満腹感を持続させて空腹に戻るのを遅くしてくれます。血糖値とインシュリンレベルを整えるので、結果、食欲を調節するのです。

2015年は、食物繊維や自然の栄養分が省かれた精製穀物を、100%全粒の食品に取り替えてみてはどうでしょう。(グルテン除去がお好みなら、またはその必要があるなら、グルテン無しの食材を選ぶことも含めてみてください。)または、皮付きジャガイモや根菜類、スクアッシュ、豆類、ヒラマメなどの穀物以外の栄養分でたんぱく質が豊富な食材を選んでみてください。減量が目的なら、炭水化物を全除去するよりも、食事の量を控えめにしてください。 炭水化物の栄養分やエネルギー源が足りないと、気分が悪くなり、運動耐久力も落ちてしまいます。どちらも減量するのに不可欠です。

実践するには: 毎食、1~2皿の全粒の食品を取り入れるように心がけてください。あなたが活動的なタイプであれば、摂取量を増やし、そうでなければ減らしても構いません。麦や全粒粉のシリアルを朝食に取り入れ、キノアやひよこ豆をランチのサラダにし、さつまいもやスクアッシュ、ヒラマメ、古代米などを夕食で頂きましょう。火を通したでんぷん質なら1/2カップが1皿分となりますが、パッケージに入った食品なら掲示の栄養表に記載されています。

糖質の摂取量をあらかじめ計算する

どんな人にとっても、完全除去するよりも量を控える方法のほうが効果があることが分かりました。近年では、平均的なアメリカ国民が毎日摂取している添加糖分は、驚くことに小さじ22杯分にもおよびます。添加糖分とは、自然に含まれる糖分(果物などに含まれる)のことではなく、食品に加えられている糖分のことで、市販ヨーグルトに含まれている砂糖やコーヒーに自ら入れている砂糖のことを指しています。アメリカ心臓協会によると、1日当たりの添加糖分は、女性なら小さじ6レベル以下、男性なら小さじ9レベル以下を目標としています。これは食べ物、飲み物、両方を含めての量です。厳しい量ではありますが、目標値はゼロではありません。つまり完全に砂糖を除去しなくてもいいのです。少しは甘いものを許すことで、順調に続けることができるのです。完全に甘いものを絶つと誓っても、欲求が強くなり、反動で過食に逆戻りしていまいます。

実践するには: まずは加工されたタイプの甘いものを止めてみてください。キャンディーや個包装されたお菓子類など。そして普段ヨーグルトやアーモンドミルクなどのすでに加糖されている食品をどれだけ購入しているのか、数えてみましょう。(砂糖は商品内に潜んでいますよ。トマトソースやサラダのドレッシングなどにも)次に、加糖されていない商品、また砂糖を加えていない手作りの食品を選ぶようにしてみましょう。例えば、手作りのドレッシングなら、エクストラバージンオリーブオイル、バルサミコ酢、マスタード、にんにくのみじん切り、イタリアンハーブの調味料を混ぜればできあがりです。こうして糖質摂取量を減らすことができるのです。砂糖を使用する際は計画的に、少量でを心がけ、あらかじめ計算していた量を維持するのです。

毎日、少量のダークチョコレートを嗜んでください。(カカオ含有量が70%以上のものなら1オンスまでOK。)あるいは、全体の食生活を脱線しない程度に週に1回か2回ほど計画を立てて奮発しましょう。例えば、夕食時に誰かとデザートを分け合って食べるとか、ベーカリーで本当に価値のあるクッキーを買うなど。常時、おやつが必要だと感じないのであれば、すばらしいことです。砂糖摂取量が少なくなればなるほど、欲求も減るものです。ですが、甘党の人や特別な状況で、(「全く食べちゃだめ」や「少し食べちゃったから、もう解禁でいいや」のように)全か無かの考えに負けないでください。減量に成功して、それを維持できる人は、思慮分別があり、健康的なバランスを保つ方法を心得ているものです。

配慮深い人になる

2015年の目標として有効なのは、食に対する意識を高めることです、つまり空腹や満腹になるきっかけや食べるペースを落としたり、また、身体的には関係ないけれども、何かを食べるきっかけとなる事柄を認識することも含めます。(暇、癖、またはついてない日など)体の合図に気を配ると、減量に効果があるとされています。またゆっくり噛んで食べるようにすると、自然に満足感を感じつつも、食べる量が減るものです。ロードアイランド大学の研究によると、食べるのが早い人は1分で3オンス以上食べてしまいますが、標準的なスピードの人で、2.5オンス、そしてゆっくり食べる人で2オンスという結果が出ました。結局は意識的な人は空腹でなくても食べ物に惹かれていると気づくことができるし、それにより食べ物に関連しない方向へ気持ちをそらすことができるのです。

実践するには: 気を配れるようになるには、食事日記をつけて、何をどのくらい食べたのかを記録しましょう。またそれに加えて、食前、食後の空腹度や満腹度も記録し、そのとき怒りを感じていたから何を特に切望していたのかなどの感情やテレビを見ていたときに何を食べたくなったのかなども記録します。食べているときは、他に何もしないようにしましょう。少なくとも1日に一度くらいは。一口ごとに間をおくこと。体の調子を確認すること。食べ物の味や食感に集中すること。全部食べていなくても、十分食べたなと感じたら、手を止めること。最初は変に感じるかもしれませんが、この方法なら、早食いになるのを抑えることができるし、ゆっくり食べるパターンを習得できるようになります。これこそが、今年をハッピーで健康に過ごせる一番の秘訣なのです。

引用先(英語本文のみ): Health.com
http://news.health.com/2015/01/01/5-healthy-eating-habits-to-adopt-this-year/

紅茶と柑橘類は卵巣がんリスクを下げる

2014.10.29 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46576&-lay=lay&-Find

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フラボノールとフラバノン(どちらもフラボノイドの一種)を含む食品を多く摂取する女性は上皮性卵巣がんのリスクが有意に低下するようだ、という英国イーストアングリア大学と米国ハーバード大学からの報告。

研究チームは、米国の女性看護師を対象にした大規模疫学研究である看護師健康研究で、171,940名の女性(25-55歳)を対象に食習慣を4年毎に30年にわたって追跡調査した。平均16-22年の追跡期間中に723名が卵巣がんを発症したことが診察記録から明らかになった。

データ解析の結果、フラボノールが豊富に含まれる紅茶、赤ワイン、リンゴ、ブドウとフラバノンが豊富に含まれる柑橘類を多く摂取した女性は卵巣がんになりにくいことがわかったという。

フラボノイドの総摂取頻度の最も高かった群は、最も低かった群に対してハザード比は0.85であった。フラボノールとフラバノンの摂取頻度の最も高かった群は、最も低かった群に対して、ハザード比は各々0.76と0.79であった。

フラバノンは、特に悪性度の高い浸潤性の腫瘍に対して強い効果が認められ、非浸潤性の悪性度の腫瘍に対する比較HRは、0.68であった。他のフラボノイドのサブクラスには卵巣がんとの有意な関係は認められなかった。

食事レベルでの解析では、特に紅茶を毎日2杯飲む女性は、1杯以下の女性に比べて、上皮性卵巣がんリスクのハザード比は0.68であった。

本研究は、フラボノイドの主要な6つのサブクラスについて検討した現在までで最大規模の研究であるという。

「我々の研究は、異なる種類のフラボノイド類の食事による習慣的な摂取がヒトの卵巣がんのリスクにどのように影響するかを検討した初の大規模研究である」とエディン・キャシディ教授は語っている。

「我々はフラボノイドの二つのサブクラスであるフラボノールとフラバノンを豊富に含む食品を多量に消費する女性で上皮性卵巣がんのリスクが有意に低下することを示した。これらの物質の主要なソースは茶類と柑橘類およびそのジュースであり、容易に食事に含めることができるので、卵巣がんのリスクを下げたい人に勧めることができる。」

 

出典は『米国臨床栄養学雑誌』。(論文要旨)     

・LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46576&-lay=lay&-Find

 

ヨーグルトで糖尿病知らず

2014.11.25 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46894&-lay=lay&-Find

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ヨーグルトを積極的に摂取する事によって2型糖尿病リスクを低下できる可能性があるようだ、というハーヴァード大学医学部の研究者による報告。健康的な食習慣の一環としてヨーグルトを取り入れることには十分な意味があるのかも知れない

2型糖尿病は身体が十分なインスリンを分泌することができない状態であったり、身体の細胞がインスリンに対する抵抗性を示す様になったりする際に発症する。また家族に発症している人がいたり、また不健康な生活習慣を有しているような場合には発症リスクが増大する。世界中でおよそ3億6千600万人の2型糖尿病罹患者がいると言われており、2030年までにはさらに増加して5億5千200万人まで罹患者が増えることが推定されている。つまり、糖尿病の増加は今や深刻な健康リスクとなっているのだ。

研究者らは健康関連専門職の生活習慣と医学的診療歴を3群に分けて前向き検討を行った。一つ目のデータセットとして健康関連専門職追跡研究(HFPS)のデータをもとに検討が行われた。本研究では米国内の51,529人の男性歯科医、薬剤師、獣医師、オステオパシー専門医、足治療医が対象とされていた。この集団の年齢構成は40~75歳である。さらに1976年に開始された看護師健康研究(NHS)に参加した30~55歳の121,700人の米国人女性看護師のデータ、また同様に1989年に開始された看護師健康研究2(NHS2)での25~42才の米人女性看護師116,671人のデータも検討に用いられた。

それぞれのコホート研究の最初において、被験者らはベースラインの健康状態を検討する為のアンケート調査に回答している、被験者らは2年おきに追跡され、追跡率は90%を超えている。また被験者らは糖尿病、心疾患、がんなどをすでにベースラインで罹患している場合には検討データから除外されるようになっている。また乳製品摂取についての情報が全く得られなかった被験者についても除外された。この様にして抽出された被験者は最初のHFPS研究から41,797人、NHS研究からは67,138人、NHS2研究からは85,884人が検討に加えられた。

研究者によれば、本研究はこの様に大規模な集団での検討が可能になっていることや追跡率が非常に高い集団であった事、生活習慣や食習慣に関して繰り返し検討できるようなデータが得られていることから、同種の研究の中でも信頼性の高い結論を導くことが可能となっている、と指摘する。

3群の総数から15,156例の2型糖尿病罹患症例が追跡期間中に発見された。研究者らは総乳製品摂取量が2型糖尿病雄罹患リスク増大には関連していないことを明らかにした。それぞれの乳製品による効果を検討するため、スキムミルク、チーズ、全乳、ヨーグルトなどの摂取状態によってさらに分析を行った。慢性疾患に関連するリスク因子であるBMIやその他の食事習慣因子を調整すると、ヨーグルトの摂取が2型糖尿病の発症リスク低減に有意に関連していることが分かったのだ。

研究者らはその後、本研究の成果とその他の2013年3月までに発表されている2型糖尿病と乳製品摂取の関連性について検討した研究をまとめて、メタアナリシスを行った。ここから、一日あたり28gのヨーグルト摂取が2型糖尿病リスクを18%低下させることが明らかになったのだ。

以前の研究では、乳製品中に含まれるカルシウム、マグネシウム、及び特定の脂肪酸が2型糖尿病のリスク低下に働きかける可能性が示唆されていた。ヨーグルトに含有されるプロバイオティック乳酸菌が脂質プロファイルと抗酸化性を2型糖尿病患者において改善することが示唆されており、この事が2型糖尿病の発症リスクそのものを低下することに繋がったのではないか、と研究者は推論している。ただし、この推論を実証するには、ランダム化された比較対照試験が必要である、とも指摘した。

本研究から、ヨーグルトの摂取が2型糖尿病リスクの低下に関連していること、総乳製品摂取が2型糖尿病リスク低下には関連していないことが明らかにされている。この結果だけを見ると、健康的な食習慣にヨーグルトを加えてみることを考慮する価値はありそうである。

出典は『BMC医学』。 (論文要旨)   

 

 LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46894&-lay=lay&-Find

 

ジャガイモでダイエット

2014.10.15 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46423&-lay=lay&-Find

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ジャガイモを食べても減量はできる、というカリフォルニア大学デービス校とイリノイ工科大学による研究。本研究ではジャガイモをメニューに加えた時の、減量におけるカロリー減退や血糖インデックスに与える影響を検討した。

ブリット・バートン-フリーマン博士は「ジャガイモは高グリセミック指数食品とされているため、減量療法におけるジャガイモの効 果を疑問視している人はいる。しかし本研究結果により、医療専門家や栄養の専門家は長年言い続けていたことを確認することが出来た。つまり、“特定の食品 や食品群を排除するのではなく、カロリー数を低減することが重要”ということだ」と述べている。

90名の過体重の男女を(1)低カロ リー・高GI群、(2)低カロリー・低GI群、(3)カロリーやGI制限の無い対照群の3群に無作為に割り当てた。3群全てに週に5-7人前のジャガイモ を消費するよう、健康的なレシピ共に配布された。12週間の試験期間の終わりに、3群すべての体重が減り、3群に体重減少の有意な差は無かった。興味深い ことに、対照群は特にカロリー制限が設けられていないにも関わらず、カロリー摂取が減り、体重が減少していた。

バートン・フリーマン博士は「健康的な方法で調理すれば、ジャガイモが体重増加の原因となるエビデンスはない。実際、減量プログラムの一部とすることができると考えている」と述べている。

本研究結果は、ジャガイモの愛好家や健康な食事をして満足感を得たい消費者にとっては朗報である。

ちなみに、中サイズの皮付きジャガイモ(150g)はわずか110kcal、バナナよりもカリウム(620g)量が多く、1日に必要なビタミンC(45%)のほぼ半分を摂取でき、脂肪分・ナトリウム・コレステロールは全く含まれていない。

 

出典は『米国栄養学会雑誌』。 (論文要旨)  

 

LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46423&-lay=lay&-Find

 

1日1個のリンゴで肥満知らず?

2014.9.30 EurekAlertより 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46206&-lay=lay&-Find

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グラニー・スミスという品種のリンゴに含まれる難消化性化合物が、肥満に関連する疾患を防ぐようだ。ワシントン州立大学による研究。

本研究は、太平洋岸北西部で栽培された品種のリンゴに含まれる化合物を評価した初の研究である。

ジュリアナ・ノラット氏は「りんごはこの難消化性化合物の供給源として優れていることは知られていたが、品種によって差がある。本研究結果は、消費者が肥満との闘いに役立つりんごの品種を区別するのに役立つだろう」と述べている。

緑 色の、やや酸っぱいリンゴであるグラニー・スミスは、食物繊維・ポリフェノールといった非消化性化合物を多く含有し、利用可能な炭水化物の含有量が低いた め、結腸内での友好細菌の増殖に役立つ。咀嚼・胃酸・消化酵素に曝された後も、これらの化合物は結腸に達しても無傷のまま残る。腸内では、友好細菌の増殖 に利益をもたらす結腸内細菌によって発酵される。

本研究により、グラニー・スミスに含まれる難消化性化合物の量は、ブレイバーン・フジ・ガラ・ゴールデンデリシャス・マッキントッシュ・レッドデリシャスといった品種のリンゴに含まれる化合物を上回ることが示された。

更にグラニー・スミスに含まれる難消化性化合物は、実際に肥満マウスの糞便細菌の比率を、痩せたマウスの糞便細菌と同様の比率に変えたのである。

本発見は、糖尿病を引き起こす可能性のある低度の慢性炎症といった、肥満に関連する障害の予防に役立つだろう。肥満患者の結腸内の細菌群集のバランスは乱れている。そのため、炎症や肥満に関連した代謝障害に影響を与える微生物の副産物が生まれてしまうのである。

ノラット氏は「結腸内の細菌のバランスを作るのは、消費した食品である。結腸内の細菌の健全なバランスを取り戻せば、炎症や満腹感に影響を与える代謝プロセスも安定化する」と述べている。

出典は『食品化学』。 (論文要旨)  

LINK de DIETより抜粋 
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=46206&-lay=lay&-Find

Kindle版 デジタルレシピ本 「梅レシピ」発売中!

梅は日本が誇る果物で、酸っぱいけれどスッキリとした独特な味をしています。梅というと、梅干を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、実は、梅の果実を使って、普段のお料理に一味つけることができるのです。このレシピ本ではその方法をご紹介しています。

漬物としてだけでなく、飲み物として、梅シロップや梅ジャムとしても楽しまれています。料理にも隠し味としてだけでなく、お肉や魚の身を柔らかくしたり、臭いを取り除いてくれたりと万能なのです。

マリネやサラダにも重宝しますが、やっぱりなんといっても、炊きたての白米との相性は抜群!またスイーツやおやつ作りにも重宝する食材なのです。

今回は英語版のみとなっていますが、どのレシピもシンプルな手順で紹介していますので、興味のある方はぜひご一読を!

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